地域高規格道路068_0406北陸地方整備局管内_ 松本糸魚川連絡道路 | エコノミライ研究所のブログ

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2015年2月16日に設立した任意団体です。
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2、文化の未来
3、社会の未来
を探求して行きます。

いつも、エコノミライ研究所のブログをお読みくださり、誠にありがとうございます。

 

「高速道路」と簡単にひとまとめしようとしても

1 国土開発幹線自動車道
2 高速自動車国道
3 高規格幹線道路(第四次全国総合開発計画)
4 高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路
5 国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)
6 本州四国連絡道路
7 地域高規格道路
8 その他の自動車専用道路

という分類で考えなければなりません。

 

 リブログ記事ごご覧下さればおわかりのとおり

エコノミライ研究所では、まず、

「2高速自動車国道」の理解を進め、全国に67路線の存在があることを確認しました。

 

 続いての興味は、「高速道路国道」に準ずる自動車専用道路の存在となりまして、

「3 高規格幹線道路(第四次全国総合開発計画)」に関係する道路の存在にクローズアップし、26回シリーズとして紹介してまいりました。

 

(参考:ウィキペディア「国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路) - Wikipedia

 

 それでも、以上のような紹介のみでは、まだ、高速道路の全てを紹介できていないこととなります。

 すなわち、「2高速自動車国道」、「3 高規格幹線道路(第四次全国総合開発計画)」

につづく「6 本州四国連絡道路」について、4回シリーズとして紹介を致しました。

 

(参考:ウィキペディア「本州四国連絡道路」本州四国連絡道路 - Wikipedia

 

 以上により、通行が有料となる「高速道路」をほぼ全域で紹介できたのではないか、と思いますが、例えば地元岡山の美作岡山道路とか隣接する地域で未に覚えのある第二神明道路

そして、首都高速や阪神高速、名古屋高速などのクローズアップができていません。

 

 従いまして、いわゆる「高速道路」の紹介は、まだまだ、続きます。

 

 先回シリーズである本四連絡道路に続くのは、題名に記したとおり

 

地域高規格道路

 

であります。

 

 

 第 68 回目 は、北陸地方整備局管内の 

松本糸魚川連絡道路(まつもといといがわれんらくどうろ)

 です。

 

松本糸魚川連絡道路(まつもといといがわれんらくどうろ)は、長野県松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ予定で計画されている延長約100 km(キロメートル)の地域高規格道路である。
 
略称として松糸道路(まついとどうろ)とも呼ばれる。
 
この道路が開通すると、糸魚川市を含む新潟県上越地方、北陸自動車道方面と、安曇野市を含む長野県松本地域、中央自動車道方面などの自動車による所要時間が短縮される。
 
概説
当初は、長野県松本市波田に建設が計画されている中部縦貫自動車道に設置予定の波田IC(仮称)を起点とし、北陸自動車道の糸魚川IC付近を終点とする、総延長約100 km(長野県側約80 km・新潟県側約20 km)の道路として予定制限速度60 - 80 km/h、全線4車線で計画されていた。
 
しかし、2003年(平成15年)に国が地域高規格道路の構造要件を見直したこともあり、現在は設計速度60 km/h、2車線の一般道路として計画されている。
 
長野県区間
2000年(平成12年)に長野県知事に就任した田中康夫は、平成14年の長野県議会において「現在の計画のまま進めるのではなく、見直しすることが望ましい」と述べ、既存道路の質を充実させるなどの検討をすることとした。また、2003年(平成15年)には国が地域高規格道路の構造要件を見直したこともあり、同年の長野県議会において「大町以南は高瀬川右岸道路など既存道路の改良で対応するため、起点は豊科町のIC付近となる」と述べた。
 
2006年(平成18年)に長野県知事に就任した村井仁は、県議会で「整備の在り方は地元の意見を聞き、時間をかけて検討する」と説明し、中部縦貫自動車道波田IC、長野自動車道豊科IC、同梓川SICなど複数案の検討を行った。
 
検討の結果、2008年(平成20年)10月に、長野道豊科IC北側に接続する案を県が発表した。豊科ICから約3 km離れた安曇野市の犀川東側に新たなIC(仮称:豊科北IC)を設置し、波田IC - 豊科北ICまでは長野道等を活用。豊科北IC - 高瀬川右岸道路までの間を新設の橋梁などでつなぐ案となっている。波田IC、豊科IC、豊科北IC、梓川スマートICの4案のうち、豊科北IC案が長野道までの距離の短さ、より低コストである点などを挙げて最適とした。
 
2011年(平成23年)7月に、安曇野市の仮称豊科北ICから高瀬川右岸道路に接続するルートについて、県が2案を示した。県は、地下水への影響等をふまえた上で、犀川・高瀬川・穂高川の三川合流部を東側に迂回するBルートを基本とした。
 
2013年(平成25年)3月に県が新総合交通ビジョンを策定し、松本糸魚川連絡道路を含む中信地方の交通インフラ充実等を目指す内容がまとめられた。
 
2016年(平成28年)1月に、県が仮称安曇野北IC(旧豊科北IC)から大町市街地南までの計画案を公表した。長野道との分岐点から県道高瀬川右岸道路の間は2011年(平成23年)に公表したBルートを一部修正し、既存の高瀬川右岸道路は立体交差などの部分的な改良を図り、大町市街地南までつなぐ計画となった。
 
2018年(平成30年)11月に、安曇野市が地元の理解を得られるルート帯の再検討を県に要望したことを受け、2019年(平成31年)2月に県は複数案から改めて絞り直す方針を明らかにした。その後、6月に市民から意見を聞く説明会を開始し、12月には複数のルート帯案を説明会で提示した。
 
2020年(令和2年)8月に、県は複数案の中から、長野道に安曇野北ICを新設し、犀川右岸や高瀬川右岸を通るAルート帯案を最適ルート帯に選ぶことを説明会において公表した。
 
2022年(令和4年)に、安曇野市穂高北穂高から豊科光の安曇野北ICまでの延長4.0 kmが、国補助事業として長野県により主要地方道大町明科線 安曇野道路として事業化された。
 
新潟県区間
当初新潟県は、2008年(平成20年)にいくつかの「ルート帯」案を示し、2009年(平成21年)1月には住民アンケートを実施するなど道路整備に意欲を示していた。
 
しかし、2009年(平成21年)に「コンクリートから人へ」と銘打つ民主党が政権を獲ると、全国に広がる公共事業縮減の波は新潟県にも押し寄せ、限られた予算の中で効率的に社会資本を整備するには、優先順位の明確化が不可欠となっていった。新潟県では、日本海軸の一部を構成する日本海沿岸東北自動車道(朝日温海道路)の整備を優先したため、松本糸魚川連絡道路を整備は先送りにされてきた経緯がある。
 
それでも2016年(平成28年)に発生した糸魚川市大規模火災からの復興や、とりわけ外国人に人気の高い長野県白馬エリアとの観光連携には、地域間移動を支えるインフラの存在が不可欠と判断し、整備主体となる新潟県は2017年度(平成29年度)、一部の区間を除き、幅300 - 500 mの範囲で概ねの位置を示す「ルート帯」案を提示して同年8月迄に沿線住民への説明会を実施した。
 
その資料によれば、長野県境から平岩間は国道現道を活用し、平岩から小滝間はトンネル化を含めて引き続き検討、小滝から山本橋間は概ね国道現道を活用、山本橋から糸魚川ICは糸魚川市街地を迂回する姫川左岸ルートとなっている。構造規格は、道路標準幅員を9.5 m、車線幅員を3.25 mとし、車線の両側に1.5 mの路側帯を設ける計画となっている。
 
2017年(平成29年)11月に、新潟県は説明会・パブリックコメント・事業費・環境等を総合的に判断した上で、小滝 - 山本橋(主に現道を活用するルート帯)と山本橋 - 糸魚川IC(市街地を回避する姫川左岸ルート帯)の2区間のルート帯を決定した。
 
2019年(平成31年)3月に、糸魚川市の約5 kmが整備区間に指定され、新潟県により一般国道148号松糸・今井道路として事業化された。
 
2020年(令和2年)3月20日に、糸魚川市で松糸道路の一部として転用が見込まれる新潟県道222号西中糸魚川線の西中バイパス(松糸・今井道路の2区間の中間に位置する)が開通した。
 
年表
1994年(平成6年)12月16日 - 「候補路線指定」(波田 - 糸魚川市 約100 km)
1995年(平成7年)12月1日 - 松本市で地域高規格道路松本糸魚川連絡道路建設促進期成同盟会設立総会が開催される。
1998年(平成10年)6月16日 - 「計画路線指定」(波田 - 糸魚川市 約100 km)
1999年(平成11年)12月17日 - 「調査区間指定」(旧南安曇郡堀金村 - 大町市約15 km、糸魚川市平岩 - 根知 約8 km)
2005年(平成17年)3月25日 - 「調査区間指定」(北安曇郡小谷村雨中地区 約4 km、糸魚川市根知 - 糸魚川IC 約9 km)
2019年(平成31年)3月29日 - 「整備区間指定」(糸魚川市約5 km)
2022年(令和4年) - 安曇野道路事業化。
地理
通過する自治体
長野県
(松本市) - 安曇野市 - 北安曇郡松川村 - 大町市 - 北安曇郡白馬村 - 北安曇郡小谷村
新潟県
糸魚川市

 

 

 

 日本には、大変、多くの高規格道路の存在があります。それだけ、道路行政の複雑さも存在しているであろうことも、容易に想像することができます。

 

 いろいろと、調べてみることで、新たな「発見」があります。

 

 このシリーズ

 

でも、また、新たな「発見」があれば良いな、と思いつつ、紹介しています。

 

 このシリーズ、是非、お楽しみ下さい。

 

  

  エコノミライ研究所所長 楊田芳樹

 




<おまけ>

この文書の最後に、これまで掲載してきた三訂版シリーズのリンクを貼っておきます。

 

以下のコンテンツが、EVユーザーの皆様、そして、EVに興味をお持ちの皆様にも、お役に立つことができれば幸いです。

 

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道01】E5道央自動車道 2021-01-05 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道02】E5A札樽自動車道 2021-01-12 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道03】E38(E61)道東自動車道 2021-01-19 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道04】E61十勝オホーツク自動車道 2021-01-26 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道05】E4東北自動車道 2021-02-02 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道06】E4A八戸自動車道 2021-02-09 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道07】E4A青森自動車道 2021-02-16 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道08】E46釜石自動車道 2021-02-23 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道09】E46(E7)秋田自動車道 2021-03-02 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道10】E46山形自動車道 2021-03-09 07:00:00


[三訂版]【日本の高速自動車国道11】E49磐越自動車道 2021-03-16 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道12】E7日本海東北自動車道 2021-03-23 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道13】E13東北中央自動車道 2021-03-30 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道14】E17関越自動車道 2021-04-06 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道15】E18上信越自動車道 2021-04-13 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道16】E6常磐自動車道 2021-04-20 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道17】E14館山自動車道 2021-04-27 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道18】CA東京湾アクアライン 2021-05-04 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道19】E51東関東自動車道 2021-05-11 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道20】C3東京外環自動車道 2021-05-18 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道21】E50北関東自動車道 2021-05-25 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道22】E20(E19)中央自動車道 2021-06-01 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道23】E1(A1)名神高速道路 2021-06-08 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道24】E88京滋バイパス 2021-06-15 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道25】E19長野自動車道 2021-06-22 07:00:00

 

【三訂版】【日本の高速自動車国道26】E1(AH1)東名高速道路 2021-06-29 07:00:00

 

【三訂版】【日本の高速自動車国道27】C4首都圏中央連絡自動車道 2021-07-06 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道28】E67東海北陸自動車道 2021-07-13 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道29】E1A新東名高速道路 2021-07-20 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道30】E52中部横断自動車道 2021-07-27 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道31】E8北陸自動車道 2021-08-03 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道32】E1A伊勢湾岸自動車道 2021-08-10 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道33】C2名古屋第二環状自動車道 2021-08-17 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道34】E23東名阪自動車道 2021-08-24 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道35】E23伊勢自動車道 2021-08-31 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道36】E26近畿自動車道 2021-09-07 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道37】E25西名阪自動車道 2021-09-14 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道38】E1A新名神高速道路 2021-09-21 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道39】E26阪和自動車道 2021-09-28 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道40】E42紀勢自動車道 2021-10-05 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道41】E27舞鶴若狭自動車道 2021-10-12 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道42】E2A(AH1)中国自動車道 2021-10-19 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道43】E2山陽自動車道 2021-10-26 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道44】E29播磨自動車道 2021-11-02 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道45】E29鳥取自動車道 2021-11-09 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道46】E73岡山自動車道 2021-11-16 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道47】E73米子自動車道 2021-11-23 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道48】E54尾道自動車道 2021-11-30 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道49】E54松江自動車道 2021-12-07 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道50】E74広島自動車道 2021-12-14 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道51】E74浜田自動車道 2021-12-21 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道52】E74山陰自動車道 2021-12-28 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道53】E32徳島自動車道 2022-01-04 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道54】E11(E56)松山自動車道 2022-01-11 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道55】E11高松自動車道 2022-01-18 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道56】E32(E56)高知自動車道 2022-01-25 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道57】E3九州自動車道 2022-02-01 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道58】E10宮崎自動車道 2022-02-08 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道59】E34長崎自動車道 2022-02-15 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道60】E35西九州自動車道 2022-02-22 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道61】E34(E10)大分自動車道 2022-03-01 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道62】E77九州中央自動車道 2022-03-08 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道63】E10(E78)東九州自動車道 2022-03-15 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道64】E65新空港自動車道 2022-03-22 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道65】E71関西空港自動車道 2022-03-29 07:00:00

 

[三訂版]【日本の高速自動車国道66】E2A関門橋 2022-04-05 07:00:00

 

[三訂版]<とりあえず最終回>【日本の高速自動車国道67】E58沖縄自動車道 2022-04-12 07:00:00

 


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