相変わらず自転車パーツのこと。
1950年代から70年ころまで制作されていた、サンプレックスのチェーンリング。
これは2枚とも鉄製のチェーンリング。歯数はアウターが52t、インナーが45t。
名称はSIMPLEX COMPETITIONと言い、あくまでも競技用のパーツでした。
とても複雑な形状をしていますが、本来は3本アームのクランクにセットされて使われるように設計されています。
こんな感じですね。車体は50年代のイタリアのレーサー、レニアーノです。
サンプレックス社では5ピンのクランクに取り付けができるように、先のようなアダプターも用意されていました。
手持ちのストロングライトの5ピンクランクをセットするとこんなふうになります。
なんかもうネジだらけで整備性の悪さには恐れ入ります。私達は滅多にありませんが、レースではギア板はコースによって取り替えることもしばしばです。そんな時には結構面倒な作業になりそうです。
ただデザイン的にはとてもクラシカルで、今の時代ではまさかこれでレースに出ようという人は皆無でしょうから、私達のような古い世代のサイクリストには未だに愛されているパーツです。
ただやはりレーシングのギヤ比は使いにくいことも確かです。52t×45tではギアレシオが高すぎます。
そこでアウターのみアルミ製の49tを見つけて、取り替えてみました。
それはそれでいいのですが、今度はインナーギアが45tではクロスレシオ過ぎます。。。。。
このコンペティションというギヤ板には、最小歯数でも44tくらいしか付けられそうにありません。
しばし考えたのですが、それならばトリプルにしちゃえばいいじゃん!と閃きました。
同じくフランスのストロングライト社の3アームのギア板(40t)のPCDが、アダプターのPCDと同じことを知っていたので早速やってみました。
ちょっとピンボケですが、これがストロングライトのギア板。それぞれの3つの穴に固定用のネジとスペーサが刺してあります。
こんなふうになっていて、スペーサーの内径がカップの外形と一致しているのでガタつくことはありません。
これに3アームを乗せて締め込んでいきます。
49tのアウターは軽合金製でミドルギア(45t)は鉄、新たにつけたインナーが40tです。
いい感じのステップ比になりました。
これでもまだツーリングには少しクロースレシオですが、スポルティーフであれば十分なギアレシオが確保できます。後ろのフリーは13t~26Tほどのレンジで十分でしょう。
ストロングライトのギア板には80年当時の流行で軽量化のドリリング(穴あけ)がされていますが、ちょっとデザインがそぐわない気もします。
いっそドリリング部分をつないで削って、アウターやミドルと同じようなデザインにしたほうが見栄えも良くなるように思います。
強度の問題は少し心配ですが、まぁ素人が踏むのですから問題はないと思っています。
それとアルマイトも剥がしてキラキラに磨くことも必要ですね。
古典的な、というか50年代の雰囲気のフランスのスポルティーフを組むにはいい素材です。
これに合わせるトリプル用のシャフトもありますし、その他のパーツもあるのですが、だからってもう一台組むというわけではありませんが(笑)
まずは一度バラしてインナーリングの加工でも夜なべ仕事にやってみましょう。
また明日ね(^O^)/~~~
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