本感想76「スコーレNo.4」
ツナガー・おにぎりです。
長~い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)
*********************************************************
vol.76
スコーレNo.4
〈宮下奈都 著〉
光文社文庫
「スコーレNo.4」の感想です。
スコーレNo.4というタイトルから何を想像しますか?
スコーレとはスクールの語源となった言葉で
本書はNo.1~No.4までの4章からなり
実家のマルツ商会(骨董屋)を中心に中学生・高校・大学そして就職まで
主人公・麻子の少女から大人の女性へと成長していく様子を描いています。
麻子には一つ下の妹・七葉(なのは)がいる。
彼女は姉の麻子から見ても可愛く
古い家のしきたりもなんのその、自由奔放である。
そんな七葉が望むものに麻子も同時に惹かれるが
好きな人だって「七葉にかなわない」と諦める...
しかし大人へと成長する中で、自分にとって一番大切なもの
そして七葉も七葉なりに葛藤があり生きていることを知る。
麻子がはっきりしない性格がためか
読み始めからずっとモヤモヤとしてしまいます。
「七葉に比べ、私は地味で平凡」と全てのことを比べて
常に一歩も二歩も下がって生きてゆく。
当然、読み手は主人公に頑張って欲しい、幸せになって欲しいと
感情は働きますが、なかなか進展しないんです。
しかし読み終えて、人には人のペースがあり価値観も違うと言うこと。
姉妹で3~4才差があると過剰に意識しないかもしれないが
1才差という設定の妹だからこそ、苦しみ、
性格も奥手だからこそ、何をするにも時間がかかったのでしょう。
しんみりと切なくゆっくり時間が流れるそんな小説でした。
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では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「スコーレNo.4」の表紙を装丁(デザイン)してみました!
思い悩む主人公・麻子
ガラスに映ったもう一人の自分へ問いかける
そんなイメージで描いてみました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈あぽやん/新野剛志〉 〈1ポンドの悲しみ/石田衣良 〉 〈イニシエーション・ラブ/乾くるみ 〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈彼女は存在しない/浦賀和宏 〉 〈軀(からだ)/乃南アサ 〉 〈君が降る日/島本理生 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈Q&A/恩田陸 〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈蹴りたい背中/綿矢りさ 〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈十六歳たちの夜/谷村志穂 〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉 〈すべての雲は銀の…/村山由佳 〉 〈すべては海になる/山田あかね 〉 〈ゼームス坂から幽霊坂/吉村達也 〉
た
〈第三の時効/横山秀夫〉 〈ダイスをころがせ!/真保裕一 〉 〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈償い/矢口敦子 〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
な
〈ナツイロ/関口尚 〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈パズル/山田悠介 〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈FLY/新野剛志〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈真夜中の神話/真保裕一 〉 〈目線/天野節子 〉 〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リセット/垣谷美雨 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈 ワーキングガール・ウォーズ/柴田よしき〉 〈私を知らないで/白河三兎〉 〈笑う警官/佐々木譲〉
長~い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)
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vol.76
スコーレNo.4
〈宮下奈都 著〉
光文社文庫
「スコーレNo.4」の感想です。
スコーレNo.4というタイトルから何を想像しますか?
スコーレとはスクールの語源となった言葉で
本書はNo.1~No.4までの4章からなり
実家のマルツ商会(骨董屋)を中心に中学生・高校・大学そして就職まで
主人公・麻子の少女から大人の女性へと成長していく様子を描いています。
麻子には一つ下の妹・七葉(なのは)がいる。
彼女は姉の麻子から見ても可愛く
古い家のしきたりもなんのその、自由奔放である。
そんな七葉が望むものに麻子も同時に惹かれるが
好きな人だって「七葉にかなわない」と諦める...
しかし大人へと成長する中で、自分にとって一番大切なもの
そして七葉も七葉なりに葛藤があり生きていることを知る。
麻子がはっきりしない性格がためか
読み始めからずっとモヤモヤとしてしまいます。
「七葉に比べ、私は地味で平凡」と全てのことを比べて
常に一歩も二歩も下がって生きてゆく。
当然、読み手は主人公に頑張って欲しい、幸せになって欲しいと
感情は働きますが、なかなか進展しないんです。
しかし読み終えて、人には人のペースがあり価値観も違うと言うこと。
姉妹で3~4才差があると過剰に意識しないかもしれないが
1才差という設定の妹だからこそ、苦しみ、
性格も奥手だからこそ、何をするにも時間がかかったのでしょう。
しんみりと切なくゆっくり時間が流れるそんな小説でした。
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では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「スコーレNo.4」の表紙を装丁(デザイン)してみました!

思い悩む主人公・麻子
ガラスに映ったもう一人の自分へ問いかける
そんなイメージで描いてみました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈あぽやん/新野剛志〉 〈1ポンドの悲しみ/石田衣良 〉 〈イニシエーション・ラブ/乾くるみ 〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈彼女は存在しない/浦賀和宏 〉 〈軀(からだ)/乃南アサ 〉 〈君が降る日/島本理生 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈Q&A/恩田陸 〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈蹴りたい背中/綿矢りさ 〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈十六歳たちの夜/谷村志穂 〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉 〈すべての雲は銀の…/村山由佳 〉 〈すべては海になる/山田あかね 〉 〈ゼームス坂から幽霊坂/吉村達也 〉
た
〈第三の時効/横山秀夫〉 〈ダイスをころがせ!/真保裕一 〉 〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈償い/矢口敦子 〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
な
〈ナツイロ/関口尚 〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈パズル/山田悠介 〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈FLY/新野剛志〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈真夜中の神話/真保裕一 〉 〈目線/天野節子 〉 〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リセット/垣谷美雨 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈 ワーキングガール・ウォーズ/柴田よしき〉 〈私を知らないで/白河三兎〉 〈笑う警官/佐々木譲〉