本感想52「誰か Somebody」 | それいけ ツナガー!!

本感想52「誰か Somebody」

ツナガー・おにぎりです。
長~い通勤中は読書の毎日。

そこで本の感想
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)

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それいけ ツナガー!!

vol.52

誰か Somebody〈宮部みゆき 著〉
文春文庫


杉村三郎のもとに義父からある依頼が来る。
義父は今多コンツェルの会長。
その運転手を務める梶田信夫が自転車と衝突し事故死する。
梶田の娘・聡美と梨子が犯人探しのために
梶田信夫の半生を記した本を出版したいという。

広報室勤務で前職が出版社の経歴を持つ三郎は
娘二人の相談を受け本作りに動き出す。
子供の頃の怖い体験を持ち
父の過去に疑問を感じる聡子。
姉の心配をよそにやる気満々の梨子。

取材が進む中、
平凡に暮らしていたはずの梶田の過去、
なぜあの場所で梶田は事故に遭ったのかが
次第に浮き彫りになる。

物語は終始淡々と進んでいきます。
主人公・三郎自身も大企業の娘を嫁に持つが
とにかくまじめで地味な性格。
しかし、派手さはないが物事を冷静に判断し
終着まで持って行ける。
そして、娘に本を読み聞かせたり、妻を思いやるシーンなど
小さな幸せを大切にする三郎には、とても好感を持てました。

おにぎりが好きな作家の一人
宮部みゆきの
静かでしみじみとしたサスペンス小説です。

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では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「誰か Somebody」の表紙を装丁(デザイン)してみました!

それいけ ツナガー!!































事故に遭った場所。
警察ドラマや小説に現場百篇ってありますよね。
三郎も何度も足を運びました。
川沿いの歩道に立つミラーにスポットを当ててみました。


これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)


〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉

軀(からだ)/乃南アサ 〈君に舞い降りる白/関口尚〉  〈求愛/柴田よしき〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉  〈告白/湊かなえ〉   〈凍える牙/乃南アサ〉   〈殺し屋シュウ/野沢尚〉

〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉   〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉   〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉   〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉

〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈手紙/東野圭吾〉  〈転落/永嶋恵美〉   〈逃亡作法/東山彰良〉

〈バージョンアップ/小泉すみれ〉   〈働く女/群ようこ〉  〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉  〈プラナリア/山本文緒〉  〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉

〈無制限/渡辺容子〉    〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉

〈誘拐症候群/貫井徳郎〉   〈雪が降る/藤原伊織〉   〈ゆび/柴田よしき〉 四つの
嘘/大石静
   〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉

〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉  〈ランドリー/森淳一〉 〈  リアルワールド/桐野夏生   〈リピート/乾くるみ〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉

〈笑う警官/佐々木譲〉