本紹介 No.5「金のゆりかご」後編 | それいけ ツナガー!!

本紹介 No.5「金のゆりかご」後編

通勤中はもっぱら読書...
その読んだ本の感想
おにぎり流の装丁(表紙デザイン)をご紹介します!


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それいけ ツナガー!!  

第5回目

金のゆりかご〈北川歩実 著〉
集英社文庫


主人公の野上にGCS幼児教育センターから入社要請が来る。
野上は、かつて父である近松吾郎の近松式幼児英才塾で子供時代を過ごし
一時は天才少年ともてはやされた過去を持つ。

入社を断るべくGCS幼児教育センターに足を踏み入れた野上は、
9年前に子供たちによる精神錯乱事件が起きたことを知る。
その真相を調べるうちに、自分の過去について、
そして現在の自分へと繋がるGCS幼児教育センターの暗部を知ることとなる。

金のゆりかごとは、GCS幼児教育センターが開発した早期教育装置で、
幼児の脳に特殊な刺激を与えて脳の発達を促すもの。
殺人事件も起きミステリー性とそんな金のゆりかごというサイエンス的な要素もあります。

あとがきにこの作者・北川歩実の鉄則が語られています。
「登場人物が信じることを信じてはいけない」
野上が真相へ近づくにつれ読み手も全体像が見えて来るのですが
最後の最後にこの解説通りにどんでん返しが待ってます。

ただ少し中だるみの感がありました。
時間的なリミットなど読み手をせかすような展開がなく、
本編約540ページは少し長かったイメージがあります。

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では読み終わったうえで
おにぎり流に解釈のもと金のゆりかごの表紙をデザインしてみました!

それいけ ツナガー!!


























おにぎり流装丁

今回の表紙ですが
読み解いてみて本来のデザインに?が付くものもなく、
本来のデザインに影響も多々受けています。

ただ金のゆりかごなる金の卵をメインに登場させたいと思いました。
またそこで育った子供が全て天才に育つかどうか?という
メッセージをシルエットでイメージしました。


1冊目〈LAST/石田衣良 著〉のご紹介はこちら まで。
2冊目〈スパイラル・エイジ/新津きよみ 著〉のご紹介はこちら まで。
3冊目〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也 著〉のご紹介はこちら まで。
4冊目〈無制限/渡辺容子 著〉のご紹介はこちら まで。