本感想34「夜の果てまで」
ツナガー・おにぎりです。
通勤中はもっぱら読書...
活字離れもあり、折角良い本が読まれずに終わるのは寂しい。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です、あしからず...)
*********************************************************
vol.34
夜の果てまで〈盛田隆二 著〉
角川文庫
安達俊介は21歳の北大4年生。
二年間付き合っていた賀恵から突然別れを告げられる。
偶然入ったラーメン屋でアルバイト先によく現れる女性と遭遇。
彼女は決まって土曜の夜にコンビニに現れ、チョコレートを万引きしていく。
彼女の名前は涌井裕里子、俊介より一回りも年上。
彼女の息子の正太の家庭教師を引き受けることにより
次第に彼女の家庭事情、そして土曜の夜の謎の行動が明らかになる。
そしていつしか二人は恋に落ち、今の環境を・家族を捨て東京へ駆け落ちする。
俊介と裕里子の一年を描いた、恋愛小説になります。
裕里子は家族や息子を捨ててまで飛び込んできてくれた。
すごく好きなのに、愛しているのに
愛だけでは生活できない、年下という劣等感みたいなもの、
そして全てをなかなか捨てきれない
そんな俊介の悩みや心の葛藤がよく描かれていました。
また物語の始まりは裕里子の夫・涌井耕治の失踪宣告申立からスタートします。
二人の駆け落ち後の結果を始めにもってくるところも、とても印象深く
「夜の果てまで」というタイトルはただの恋愛小説に終わることなく
失踪した人間とその人に携わった人間の小説でもあるという見方もできます。
読んでみて、自分が21歳の時どんなだったかな?
こんな年の離れた女性を受け止めることができたかなぁ、
何て事も考えたりもしました。
でも登場人物で、一番の大人と感じたのは正太ではないでしょうか?
なぜなら...それは是非読んでみてくださいね(笑)
修介は、東京で知り合ったスリの工藤夫妻の
仕事を手伝うことになりますが、
金を稼ぐため、水商売をする裕里子を辞めさせるためとは言え
現実離れしているその設定が少し残念ではあります。
********************************************************
では読み終わったうえで
おにぎりが感じたイメージで
「夜の果てまで」の表紙をデザインしてみました!
本編のデザインは夜景を使っています。
北海道が舞台でどこかの見晴らしの良い高台でしょうか?
失踪小説をイメージしてなのか、とても暗く寂しいです。
でも読んでみてのギャップを感じました。
逃亡者のように逃げて逃げてのような小説ならこんな表紙でも良いのかと。
おにぎり的にはまず人を入れたかった!
そして夜をイメージさせつつも、少しは駆け落ちする二人を思って
希望の光的なものを入れたいと思いました。
砂浜の女性をモチーフに現実世界と水面に映った別の世界(駆け落ちの先の未来)
そんな思いでデザインしてみました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉
た
〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉
ま
〈無制限/渡辺容子〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈 リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リピート/乾くるみ〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈笑う警官/佐々木譲〉
通勤中はもっぱら読書...
活字離れもあり、折角良い本が読まれずに終わるのは寂しい。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です、あしからず...)
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vol.34
夜の果てまで〈盛田隆二 著〉
角川文庫
安達俊介は21歳の北大4年生。
二年間付き合っていた賀恵から突然別れを告げられる。
偶然入ったラーメン屋でアルバイト先によく現れる女性と遭遇。
彼女は決まって土曜の夜にコンビニに現れ、チョコレートを万引きしていく。
彼女の名前は涌井裕里子、俊介より一回りも年上。
彼女の息子の正太の家庭教師を引き受けることにより
次第に彼女の家庭事情、そして土曜の夜の謎の行動が明らかになる。
そしていつしか二人は恋に落ち、今の環境を・家族を捨て東京へ駆け落ちする。
俊介と裕里子の一年を描いた、恋愛小説になります。
裕里子は家族や息子を捨ててまで飛び込んできてくれた。
すごく好きなのに、愛しているのに
愛だけでは生活できない、年下という劣等感みたいなもの、
そして全てをなかなか捨てきれない
そんな俊介の悩みや心の葛藤がよく描かれていました。
また物語の始まりは裕里子の夫・涌井耕治の失踪宣告申立からスタートします。
二人の駆け落ち後の結果を始めにもってくるところも、とても印象深く
「夜の果てまで」というタイトルはただの恋愛小説に終わることなく
失踪した人間とその人に携わった人間の小説でもあるという見方もできます。
読んでみて、自分が21歳の時どんなだったかな?
こんな年の離れた女性を受け止めることができたかなぁ、
何て事も考えたりもしました。
でも登場人物で、一番の大人と感じたのは正太ではないでしょうか?
なぜなら...それは是非読んでみてくださいね(笑)
修介は、東京で知り合ったスリの工藤夫妻の
仕事を手伝うことになりますが、
金を稼ぐため、水商売をする裕里子を辞めさせるためとは言え
現実離れしているその設定が少し残念ではあります。
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では読み終わったうえで
おにぎりが感じたイメージで
「夜の果てまで」の表紙をデザインしてみました!

本編のデザインは夜景を使っています。
北海道が舞台でどこかの見晴らしの良い高台でしょうか?
失踪小説をイメージしてなのか、とても暗く寂しいです。
でも読んでみてのギャップを感じました。
逃亡者のように逃げて逃げてのような小説ならこんな表紙でも良いのかと。
おにぎり的にはまず人を入れたかった!
そして夜をイメージさせつつも、少しは駆け落ちする二人を思って
希望の光的なものを入れたいと思いました。
砂浜の女性をモチーフに現実世界と水面に映った別の世界(駆け落ちの先の未来)
そんな思いでデザインしてみました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉
た
〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉
ま
〈無制限/渡辺容子〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈 リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リピート/乾くるみ〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈笑う警官/佐々木譲〉