本感想30「リアルワールド」
ツナガー・おにぎりです。
通勤中はもっぱら読書...
活字離れもあり、折角良い本が読まれずに終わるのは寂しい。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です、あしからず...)
*********************************************************
vol.30
リアルワールド〈桐野夏生 著〉
集英社文庫
早いもので今回で30冊目となります。
デザインも30点あるってことですね...
始めの頃の作品はまだおぼつかず、
今見るとちょっと恥ずかしいものもあります。
さてでは「リアルワールド」を読んだ感想です。
まず4人の女子高生が登場します。
ホリ二ンナこと山中十四子
女子校に通う高校三年生。
人一倍傷つきやすいがため自分で心に壁を作ってしまう。
臆病だけど自分のことは自分で解決するタイプ。
ユウザンこと貝原清美
同性愛者。自分自身をどう受け入れ、どう回りと接するかを考える。
常に孤独であり、更に孤独の世界に憧れる。
キラリンこと東山きらり
街でナンパされた男達と遊び歩くテキトーグループと
十四子達の真面目なグループに属する。
真面目だけじゃ息が詰まるし、テキトーだけじゃこの先困ると思っている。
テラウチこと寺内和子
小学生の頃から大人社会に放り出され、それ以来、
自分を守るため馬鹿を言ってのらりくらりとやり過ごす。
しかしトシ(十四子)にはそれも通じない。
----------------------------------------------------------------------------------
ある日トシ(十四子)の隣りに住む男子校生「ミミズ」が母親を殺し逃走する。
一時トシの自転車と携帯を手にしミミズは4人の女子高生と連絡を取合う。
かばったり、逃走に手を貸したり、一緒に逃げたりと、
4人とも違った形でミミズに接するうちに
それぞれが持つ心の裏側があらわにされることとなる。
4人とも個々の性格が違い(ちょっとキャラがみんな濃いですが)
ミミズの逃走において、自ずと立場や役割も決まって来る。
一見共通項がなく、なぜこの4人がグループとして仲良しなのか
?マークがつきますが小説としては面白い設定の4人です。
4人にミミズを加え
登場人物がそれぞれの視点から各章を語っていきます。
誰に共感し、感情移入するか、読み手の感想もまちまちに分かれそうです。
子供ほど常に関心が目移りするでもなく、
また大人ほど一つのことに執着するでもなく
ちょうど中間に位置する高校時代。
特異な4人だがその描くリアルワールドには、
要所要所自分の過去において重なる部分があると思いました。
*********************************************************
では読み終わったうえで
おにぎりが感じたイメージで
「リアルワールド」の表紙をデザインしてみました!
逃亡するミミズを取り巻く女子高生。
そしてミミズの事件をきっかけに
彼女達リアルなワールドが首をもたげる。
ビジュアル的には、やはり本編と同じ女子高生像をおきました。
「ホントはこうなのに...」「友達には本心を言えない...」
そんな内なる心の葛藤みたいなものを金網越しに表現してみました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉
か
〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉
た
〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
な
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈働く女/群ようこ〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉
ま
〈無制限/渡辺容子〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リピート/乾くるみ〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈笑う警官/佐々木譲〉
通勤中はもっぱら読書...
活字離れもあり、折角良い本が読まれずに終わるのは寂しい。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です、あしからず...)
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vol.30
リアルワールド〈桐野夏生 著〉
集英社文庫
早いもので今回で30冊目となります。
デザインも30点あるってことですね...
始めの頃の作品はまだおぼつかず、
今見るとちょっと恥ずかしいものもあります。
さてでは「リアルワールド」を読んだ感想です。
まず4人の女子高生が登場します。
ホリ二ンナこと山中十四子
女子校に通う高校三年生。
人一倍傷つきやすいがため自分で心に壁を作ってしまう。
臆病だけど自分のことは自分で解決するタイプ。
ユウザンこと貝原清美
同性愛者。自分自身をどう受け入れ、どう回りと接するかを考える。
常に孤独であり、更に孤独の世界に憧れる。
キラリンこと東山きらり
街でナンパされた男達と遊び歩くテキトーグループと
十四子達の真面目なグループに属する。
真面目だけじゃ息が詰まるし、テキトーだけじゃこの先困ると思っている。
テラウチこと寺内和子
小学生の頃から大人社会に放り出され、それ以来、
自分を守るため馬鹿を言ってのらりくらりとやり過ごす。
しかしトシ(十四子)にはそれも通じない。
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ある日トシ(十四子)の隣りに住む男子校生「ミミズ」が母親を殺し逃走する。
一時トシの自転車と携帯を手にしミミズは4人の女子高生と連絡を取合う。
かばったり、逃走に手を貸したり、一緒に逃げたりと、
4人とも違った形でミミズに接するうちに
それぞれが持つ心の裏側があらわにされることとなる。
4人とも個々の性格が違い(ちょっとキャラがみんな濃いですが)
ミミズの逃走において、自ずと立場や役割も決まって来る。
一見共通項がなく、なぜこの4人がグループとして仲良しなのか
?マークがつきますが小説としては面白い設定の4人です。
4人にミミズを加え
登場人物がそれぞれの視点から各章を語っていきます。
誰に共感し、感情移入するか、読み手の感想もまちまちに分かれそうです。
子供ほど常に関心が目移りするでもなく、
また大人ほど一つのことに執着するでもなく
ちょうど中間に位置する高校時代。
特異な4人だがその描くリアルワールドには、
要所要所自分の過去において重なる部分があると思いました。
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では読み終わったうえで
おにぎりが感じたイメージで
「リアルワールド」の表紙をデザインしてみました!

逃亡するミミズを取り巻く女子高生。
そしてミミズの事件をきっかけに
彼女達リアルなワールドが首をもたげる。
ビジュアル的には、やはり本編と同じ女子高生像をおきました。
「ホントはこうなのに...」「友達には本心を言えない...」
そんな内なる心の葛藤みたいなものを金網越しに表現してみました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉
か
〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉
た
〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
な
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈働く女/群ようこ〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉
ま
〈無制限/渡辺容子〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リピート/乾くるみ〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈笑う警官/佐々木譲〉