本紹介12「告白」後編 | それいけ ツナガー!!

本紹介12「告白」後編

通勤中はもっぱら読書...
その読んだ本の感想
おにぎり流の装丁(表紙デザイン)をご紹介します!

*********************************************************

それいけ ツナガー!!

第12冊目
告白〈湊かなえ 著〉
双葉文庫


中学の終業式のホームルームの時間。
「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです」
一年B組担任の理科教師・森口悠子の衝撃的な告白で物語は始まります。

一人娘が学校のプールで水死していた。
現場検証では事故と処理されたが
B組のAとBによる犯行であると告白される。

六章からなるこの小説は
悠子の語りに始まりクラス委員の美月、Bの姉、B、A...と
語り手が変わる中、事件の真相が告白されいく。

更生を願い一時は思いとどまるものの
生徒の暴走を食い止めるべく
教職者の域を越えた被害者の母親として悠子は復讐へと向かう。

感想は、最悪の結果として終わってしまうこと。
読み終わって何とも後味は良くないですね。
しかし見方を変えれば
一つ一つのほころびが積み重なった結果がこれです。
自分の日常に置き換えてみても、後悔することは、多々あります。
でもこんな最悪の結果に行くつく前に、どこかで引き返せる所も多々あると。
そのターニングポイントをしっかり見極めなさい...
また人によっては思っても見なかった違った考えをするということ...
そんなことを教えてくれる読み物としては良いのではないでしょうか?
この告白 松たかこ主演で映画化されたようですね。

*********************************************************

では読み終わったうえで
おにぎり流に「告白」
表紙をデザインしてみました!

それいけ ツナガー!!





























おにぎり流装丁(表紙デザイン)
本編にイメージ的に近いですが、ホームルームで始まることから
やはり教室をキービジュアルにしました。
そして「このクラスの生徒に...」のコピー。
本来装丁において帯に入る要素ですが
この衝撃的なコメントを入れたくなりました。
ブルーとレッドのグレデーションのラインは
どこまでが許され(青)、どこまでが許されないか(赤)を
問いかける意味合いで入れてみました。



1冊目〈LAST/石田衣良 著〉
2冊目〈スパイラル・エイジ/新津きよみ 著〉
3冊目〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也 著〉
4冊目〈無制限/渡辺容子 著〉
5冊目〈金のゆりかご/北川歩実 著〉
6冊目〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬 著〉
7冊目〈凍える牙/乃南アサ 著〉
8冊目〈逃亡作法/東山彰良 著〉
9冊目〈笑う警官/佐々木譲 著〉  
10冊目〈バージョンアップ/小泉すみれ 著〉
11冊目〈殺し屋シュウ/野沢尚 著〉