本感想 20「誘拐症候群」後編
通勤中はもっぱら読書...
その読んだ本の感想と
おにぎり流の装丁(表紙デザイン)をご紹介します!
*********************************************************
vol.20
誘拐症候群〈貫井徳郎 著〉
双葉文庫
誘拐症候群の感想です。
この本は、失踪症候群の続編と言うことです。
主人公は、警視庁の特命刑事・環の私設捜査官の一人である武藤 隆。
元警官であり、いまは新宿で1日12時間以上も托鉢をしている。
体調不良をきっかけに武藤は、同じ新宿の街頭でティッシュ配りをしている高梨と知り合う。
しかし高梨の産まれたばかりの一人息子が誘拐されてしまい
その身代金一億円の運搬役に犯人から武藤が指名される。
巧妙な罠にはまった武藤は身代金を奪われ、一人息子は遺体となって発見される。
孤軍・武藤は少ない証拠を元に犯人を追いはじめる。
同時にもう1つの児童連続誘拐事件が水面下で発生。
犯人の要求は、数百万円の身代金を払えば直ちに人質を解放する。
そして解放後も、警察に通報するようであれば次は子どもの命はない...
子どもを守るため警察には一切通報しない親たちの為
誘拐が行なわれたことがなかなか表面化しない。
その誘拐において主人公的な人物は、磯村咲子。
保母の経験を持ち、チャットで知り合ったジーニアスという人物から
誘拐とは知らずに子どもを1日預かるよう依頼される。
玩具会社のモニターと説明を受け預かるが
日に日にジーニアスへの不信感が芽生え始める。
お互い無関係の誘拐事件が平行して進むなか
特命刑事・環は水面下での児童連続誘拐事件を
武藤は高梨の誘拐殺人事件を追う。
決して大掛かりな仕掛けがあるわけでなく
刑事本来の地道な捜査で犯人を暴き出すのですが
スピード感や緊張感はなかなかです。
一方の児童連続誘拐事件は、始めから犯人側の手口が分かっての展開。
しかしこちらも真犯人に迫るまで息の抜けない展開です。
高梨の一人息子の死。
親の反対を押し切って結ばれた二人。
親に頼らず自分たちの力で暮らす夫婦に出来た子どもの命をこんな形で亡くし
ストーリーが動き出す点には少しやりきれない点がありました。
インターネットやチャットを利用する手口。
実際に起こりそうな怖さも同時に沸いてきました。
*********************************************************
では読み終わったうえで
おにぎり流に「誘拐症候群」の
表紙をデザインしてみました!
まず主人公・武藤が托鉢僧という点。
高梨の子どもが誘拐され自分は無力と感じ
本堂で祈ることしか出来ないシーンが印象的でした。
また症候群シリーズは環率いるチームが
それぞれシリーズによって主役が変わる点。
仏堂画あれば「この本は武藤が主役」を暗に伝えたかった感もあります。
1冊目〈LAST/石田衣良 著〉
2冊目〈スパイラル・エイジ/新津きよみ 著〉
3冊目〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也 著〉
4冊目〈無制限/渡辺容子 著〉
5冊目〈金のゆりかご/北川歩実 著〉
6冊目〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬 著〉
7冊目〈凍える牙/乃南アサ 著〉
8冊目〈逃亡作法/東山彰良 著〉
9冊目〈笑う警官/佐々木譲 著〉
10冊目〈バージョンアップ/小泉すみれ 著〉
11冊目〈殺し屋シュウ/野沢尚 著〉
12冊目〈告白/湊かなえ 著〉
13冊目〈ジャンプ/佐藤正午 著〉
14冊目〈転落/永嶋恵美 著〉
15冊目〈君に舞い降りる白/関口尚 著〉
16冊目〈サマータイム /佐藤多佳子 著〉
17冊目〈ビンゴ/西村健 著〉
18冊目〈ランドリー/森淳一 著〉
19冊目〈チョコレートゲーム/岡嶋二人 著〉
その読んだ本の感想と
おにぎり流の装丁(表紙デザイン)をご紹介します!
*********************************************************

vol.20
誘拐症候群〈貫井徳郎 著〉
双葉文庫
誘拐症候群の感想です。
この本は、失踪症候群の続編と言うことです。
主人公は、警視庁の特命刑事・環の私設捜査官の一人である武藤 隆。
元警官であり、いまは新宿で1日12時間以上も托鉢をしている。
体調不良をきっかけに武藤は、同じ新宿の街頭でティッシュ配りをしている高梨と知り合う。
しかし高梨の産まれたばかりの一人息子が誘拐されてしまい
その身代金一億円の運搬役に犯人から武藤が指名される。
巧妙な罠にはまった武藤は身代金を奪われ、一人息子は遺体となって発見される。
孤軍・武藤は少ない証拠を元に犯人を追いはじめる。
同時にもう1つの児童連続誘拐事件が水面下で発生。
犯人の要求は、数百万円の身代金を払えば直ちに人質を解放する。
そして解放後も、警察に通報するようであれば次は子どもの命はない...
子どもを守るため警察には一切通報しない親たちの為
誘拐が行なわれたことがなかなか表面化しない。
その誘拐において主人公的な人物は、磯村咲子。
保母の経験を持ち、チャットで知り合ったジーニアスという人物から
誘拐とは知らずに子どもを1日預かるよう依頼される。
玩具会社のモニターと説明を受け預かるが
日に日にジーニアスへの不信感が芽生え始める。
お互い無関係の誘拐事件が平行して進むなか
特命刑事・環は水面下での児童連続誘拐事件を
武藤は高梨の誘拐殺人事件を追う。
決して大掛かりな仕掛けがあるわけでなく
刑事本来の地道な捜査で犯人を暴き出すのですが
スピード感や緊張感はなかなかです。
一方の児童連続誘拐事件は、始めから犯人側の手口が分かっての展開。
しかしこちらも真犯人に迫るまで息の抜けない展開です。
高梨の一人息子の死。
親の反対を押し切って結ばれた二人。
親に頼らず自分たちの力で暮らす夫婦に出来た子どもの命をこんな形で亡くし
ストーリーが動き出す点には少しやりきれない点がありました。
インターネットやチャットを利用する手口。
実際に起こりそうな怖さも同時に沸いてきました。
*********************************************************
では読み終わったうえで
おにぎり流に「誘拐症候群」の
表紙をデザインしてみました!

まず主人公・武藤が托鉢僧という点。
高梨の子どもが誘拐され自分は無力と感じ
本堂で祈ることしか出来ないシーンが印象的でした。
また症候群シリーズは環率いるチームが
それぞれシリーズによって主役が変わる点。
仏堂画あれば「この本は武藤が主役」を暗に伝えたかった感もあります。
1冊目〈LAST/石田衣良 著〉
2冊目〈スパイラル・エイジ/新津きよみ 著〉
3冊目〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也 著〉
4冊目〈無制限/渡辺容子 著〉
5冊目〈金のゆりかご/北川歩実 著〉
6冊目〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬 著〉
7冊目〈凍える牙/乃南アサ 著〉
8冊目〈逃亡作法/東山彰良 著〉
9冊目〈笑う警官/佐々木譲 著〉
10冊目〈バージョンアップ/小泉すみれ 著〉
11冊目〈殺し屋シュウ/野沢尚 著〉
12冊目〈告白/湊かなえ 著〉
13冊目〈ジャンプ/佐藤正午 著〉
14冊目〈転落/永嶋恵美 著〉
15冊目〈君に舞い降りる白/関口尚 著〉
16冊目〈サマータイム /佐藤多佳子 著〉
17冊目〈ビンゴ/西村健 著〉
18冊目〈ランドリー/森淳一 著〉
19冊目〈チョコレートゲーム/岡嶋二人 著〉