本紹介28「呼人」
ツナガー・おにぎりです。
通勤中はもっぱら読書...
活字離れもあり、折角良い本が読まれずに終わるのは寂しい。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です)が
表紙デザイン考えてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です、あしからず...)
*********************************************************
vol.28
呼人〈野沢 尚 著〉
講談社文庫
「呼人(よひと)」を読んだ感想です。
今回の小説はすごく感想を書くのに悩みました。
ネタばれせずに、うまく伝わるかどうか分かりませんが(やや弱気です)...
僕は、久我呼人(よひと)は、どこにでもいる小学6年生。
親友の潤と厚介とこの夏休みもせっせと秘密基地へ通っている。
3人ともが同じクラスの小春を気にしている。
そんな平凡な僕だけど赤ん坊の頃母親に捨てられた。
その母親の妹・妙子に育てられ、今では悠仁という父親もいる。
二人の愛情をいっぱいに受けて育った。
でも12歳になって成長が止まった。
背も伸びず、体重も変わらず、心も外見も変わらない。
永遠の命を手に入れることになる。
親友二人、小春も僕を残して成長して行くけど
僕はずっと12歳のままだった。
37歳になった僕は(見た目は依然12歳)
出生の謎を解き明かすため
いままで集めたキーワードを頼りに
母親を探すためベルギーへ向かう。
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呼人の12歳からの25年の物語です。
もともとの性格もあると思いますが
でも実際に永遠の命を手にいてたら
老いていく両親、成長していく親友、荒んでいく人間社会を
呼人のように、純粋にそして優しく見守ることが出来るかもしれません。
出生の謎解きが柱となりますが
そんな呼人の永遠の12歳がどう成長していくかを
見届けるといった読み方もできますね。
エピローグでは数年ぶりに小春の再会が待っています。
とても切ないエンディングを迎えます。
さて本書は1999年の執筆ではありますが
2010年までの社会的な出来事に触れています。
北朝鮮との摩擦、新種のインフルエンザの発見、
消費税が10%に、またフランスの原発事故...など
日本を含む、世界情勢はあながち外れていない点に驚きを覚えました。
(震災による原発事故は日本で起きてしまいましたが...)
発行当初に読んだ方は、まるで予言書といった感じでしょうか?
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では読み終わったうえで
おにぎりが感じたイメージで
「呼人」の表紙をデザインしてみました!
さて表紙のデザインですが
まず呼人は12歳で時間が止まってしまう点
また多少ネタバレになりますが実の母親を追ってベルギーに旅立つ、
フランダースの犬で登場するアントワープ大聖堂が
最後の舞台となってきます。
時計台の文字盤でそのイメージをデザインしました。
顔はおにぎりなりの呼人像です。
1冊目〈LAST/石田衣良 著〉
2冊目〈スパイラル・エイジ/新津きよみ 著〉
3冊目〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也 著〉
4冊目〈無制限/渡辺容子 著〉
5冊目〈金のゆりかご/北川歩実 著〉
6冊目〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬 著〉
7冊目〈凍える牙/乃南アサ 著〉
8冊目〈逃亡作法/東山彰良 著〉
9冊目〈笑う警官/佐々木譲 著〉
10冊目〈バージョンアップ/小泉すみれ 著〉
11冊目〈殺し屋シュウ/野沢尚 著〉
12冊目〈告白/湊かなえ 著〉
13冊目〈ジャンプ/佐藤正午 著〉
14冊目〈転落/永嶋恵美 著〉
15冊目〈君に舞い降りる白/関口尚 著〉
16冊目〈サマータイム /佐藤多佳子 著〉
17冊目〈ビンゴ/西村健 著〉
18冊目〈ランドリー/森淳一 著〉
19冊目〈チョコレートゲーム/岡嶋二人 著〉
20冊名〈誘拐症候群/貫井徳郎 著〉
21冊目〈ストロベリーナイト/誉田哲也 著〉
22冊目〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆 著〉
23冊目〈青空の卵/坂木司 著〉
24冊目 〈プラナリア/山本文緒 著〉
25冊目〈ゆび/柴田よしき 著〉
26冊目〈働く女/群ようこ 著〉
27冊目〈雪が降る/藤原伊織 著〉
通勤中はもっぱら読書...
活字離れもあり、折角良い本が読まれずに終わるのは寂しい。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です)が
表紙デザイン考えてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です、あしからず...)
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vol.28
呼人〈野沢 尚 著〉
講談社文庫
「呼人(よひと)」を読んだ感想です。
今回の小説はすごく感想を書くのに悩みました。
ネタばれせずに、うまく伝わるかどうか分かりませんが(やや弱気です)...
僕は、久我呼人(よひと)は、どこにでもいる小学6年生。
親友の潤と厚介とこの夏休みもせっせと秘密基地へ通っている。
3人ともが同じクラスの小春を気にしている。
そんな平凡な僕だけど赤ん坊の頃母親に捨てられた。
その母親の妹・妙子に育てられ、今では悠仁という父親もいる。
二人の愛情をいっぱいに受けて育った。
でも12歳になって成長が止まった。
背も伸びず、体重も変わらず、心も外見も変わらない。
永遠の命を手に入れることになる。
親友二人、小春も僕を残して成長して行くけど
僕はずっと12歳のままだった。
37歳になった僕は(見た目は依然12歳)
出生の謎を解き明かすため
いままで集めたキーワードを頼りに
母親を探すためベルギーへ向かう。
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呼人の12歳からの25年の物語です。
もともとの性格もあると思いますが
でも実際に永遠の命を手にいてたら
老いていく両親、成長していく親友、荒んでいく人間社会を
呼人のように、純粋にそして優しく見守ることが出来るかもしれません。
出生の謎解きが柱となりますが
そんな呼人の永遠の12歳がどう成長していくかを
見届けるといった読み方もできますね。
エピローグでは数年ぶりに小春の再会が待っています。
とても切ないエンディングを迎えます。
さて本書は1999年の執筆ではありますが
2010年までの社会的な出来事に触れています。
北朝鮮との摩擦、新種のインフルエンザの発見、
消費税が10%に、またフランスの原発事故...など
日本を含む、世界情勢はあながち外れていない点に驚きを覚えました。
(震災による原発事故は日本で起きてしまいましたが...)
発行当初に読んだ方は、まるで予言書といった感じでしょうか?
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では読み終わったうえで
おにぎりが感じたイメージで
「呼人」の表紙をデザインしてみました!

さて表紙のデザインですが
まず呼人は12歳で時間が止まってしまう点
また多少ネタバレになりますが実の母親を追ってベルギーに旅立つ、
フランダースの犬で登場するアントワープ大聖堂が
最後の舞台となってきます。
時計台の文字盤でそのイメージをデザインしました。
顔はおにぎりなりの呼人像です。
1冊目〈LAST/石田衣良 著〉
2冊目〈スパイラル・エイジ/新津きよみ 著〉
3冊目〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也 著〉
4冊目〈無制限/渡辺容子 著〉
5冊目〈金のゆりかご/北川歩実 著〉
6冊目〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬 著〉
7冊目〈凍える牙/乃南アサ 著〉
8冊目〈逃亡作法/東山彰良 著〉
9冊目〈笑う警官/佐々木譲 著〉
10冊目〈バージョンアップ/小泉すみれ 著〉
11冊目〈殺し屋シュウ/野沢尚 著〉
12冊目〈告白/湊かなえ 著〉
13冊目〈ジャンプ/佐藤正午 著〉
14冊目〈転落/永嶋恵美 著〉
15冊目〈君に舞い降りる白/関口尚 著〉
16冊目〈サマータイム /佐藤多佳子 著〉
17冊目〈ビンゴ/西村健 著〉
18冊目〈ランドリー/森淳一 著〉
19冊目〈チョコレートゲーム/岡嶋二人 著〉
20冊名〈誘拐症候群/貫井徳郎 著〉
21冊目〈ストロベリーナイト/誉田哲也 著〉
22冊目〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆 著〉
23冊目〈青空の卵/坂木司 著〉
24冊目 〈プラナリア/山本文緒 著〉
25冊目〈ゆび/柴田よしき 著〉
26冊目〈働く女/群ようこ 著〉
27冊目〈雪が降る/藤原伊織 著〉