本感想49「僕を殺した女 | それいけ ツナガー!!

本感想49「僕を殺した女

ツナガー・おにぎりです。
長~い通勤中は読書の毎日。

そこで本の感想
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)

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それいけ ツナガー!!


vol.4
9
僕を殺した女〈北川歩実 著〉
新潮文庫


最近、篠井有一は酒を飲み、
昨夜の出来事を思い出せず朝目覚めることが多い。
そんなことを繰り返し、ある朝とうとう見知らぬ場所で目覚める。
トイレで鏡を見て愕然とする、そこには見知らぬ女性がいた。

自分の記憶から5年後の世界。
目覚めるとヒロヤマトモコと言う女性に。
しかも5年前に住んでいた同じマンションの同じ部屋。
そして記憶の中にある篠井有一は別に存在した。

彼と彼女は入れ替わってしまったのか?
多重人格か?
それとも有一の財産目当てに仕組まれた罠か?
本当の自分を見つけるために彼(彼女は)はさまよい
そして驚くべき事実が待っていた。

本書解説にもありますが人が入れ替わってしまうお話
まず思い出すのは大林宣彦監督の映画「転校生」
そして、他に読んだ記憶にあるのが
東野圭吾の「秘密」や浅倉卓弥の「四日間の奇蹟」を思い出します。
この僕を殺した彼女は、また違った切り口です。
何より科学的に説明できる入れ替わり。
そしてそこにはある大きな策略が渦巻いていた。
また自分に協力的な人がいて、敵対する人物がいて
その間を行き来し悩む友人や知人がいる。
そんな心理描写やとても人間くさい一面も持っています。

クライマックスに差し掛かり
有一の妄想なのか、現実なのか? 人が簡単に死んでしまったりと
もう少しページを割いてギアを落としてもらっても...と思いました。

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では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「僕を殺した女」の表紙を装丁(デザイン)してみました!

それいけ ツナガー!!






























ある日朝起きて鏡を見たら見知らぬ女が...
しかもとびきりの美女。
戻れるなら一度経験してみたい気もしますが。。。


これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)


〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉

〈君に舞い降りる白/関口尚〉  〈求愛/柴田よしき〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉  〈告白/湊かなえ〉   〈凍える牙/乃南アサ〉   〈殺し屋シュウ/野沢尚〉

〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉   〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉   〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉   〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉

〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈手紙/東野圭吾〉  〈転落/永嶋恵美〉   〈逃亡作法/東山彰良〉

〈バージョンアップ/小泉すみれ〉   〈働く女/群ようこ〉  〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉  〈プラナリア/山本文緒〉  〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈星々の舟/村山由佳〉

〈無制限/渡辺容子〉    〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉

〈誘拐症候群/貫井徳郎〉   〈雪が降る/藤原伊織〉   〈ゆび/柴田よしき〉     〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉

〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉  〈ランドリー/森淳一〉 〈  リアルワールド/桐野夏生   〈リピート/乾くるみ〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉

〈笑う警官/佐々木譲〉