本感想54「彼女は存在しない」
ツナガー・おにぎりです。
長~い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)
*********************************************************
vol.54
彼女は存在しない〈浦賀和宏 著〉
幻冬舎文庫
「彼女は存在しない」の感想です。
香奈子は横浜駅で人違いをされる。
由子は香奈子を幼い頃よく遊んだアヤコと間違え声をかけてしまう。
それ依頼、恋人の貴治と3人で行動を共にする。
しかし由子はどこか影を持つ女性で
一時記憶が無くなったり、知らない間に携帯のアドレスが増えていくという。
根本には妹がいるが普段から引きこもりがちだが
時折、意味の分からない会話や異常な行動を見せ
夜も帰らない日もあり妹の後をつけはじめる。
そんなある日、貴治の部屋からナイフが無くなった後
貴治は刺され死体で発見される。
香奈子は由子が多重人格ではないかと疑い出す。
偶然と思われた由子と香奈子の出会い。
そして由子は本当に多重人格であるのか?
本書は、香奈子と根本の交互で語り手は進んでいきます。
唯一相談できるはずの浦田にも理解されず悩む香奈子。
辛い過去を持ち、現在も妹の奇行に悩む根本。
どうしても読み進むうちに主人公などに感情移入してしまいますが
その読み手の予想を180度変えてしまうエンディングでした。
ただ多重人格がテーマと、終始暗くて重い、
真相が明らかになっても、救われないエンディングも辛かったです。
登場人物に生活感がないのも、重いテーマを身近に感じないようにと、
具体的な点を濁した感があるのかと想像してしまいます。
********************************************************
では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「彼女は存在しない」の表紙を装丁(デザイン)してみました!
部屋にひきこもる妹を思う兄。
バスルームで無惨にも殺されてしまう恵。
またクライマックスに明かされる虐待をのぞき見してしまい悩む彼女。
そして閉ざしてしまった心の扉など
キービジュアルに扉が合っていると考えました。
その扉が開かれるとき良くも悪くも全ての謎が解き明かされるのでした。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈軀(からだ)/乃南アサ 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉
た
〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈笑う警官/佐々木譲〉
長~い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)
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vol.54
彼女は存在しない〈浦賀和宏 著〉
幻冬舎文庫
「彼女は存在しない」の感想です。
香奈子は横浜駅で人違いをされる。
由子は香奈子を幼い頃よく遊んだアヤコと間違え声をかけてしまう。
それ依頼、恋人の貴治と3人で行動を共にする。
しかし由子はどこか影を持つ女性で
一時記憶が無くなったり、知らない間に携帯のアドレスが増えていくという。
根本には妹がいるが普段から引きこもりがちだが
時折、意味の分からない会話や異常な行動を見せ
夜も帰らない日もあり妹の後をつけはじめる。
そんなある日、貴治の部屋からナイフが無くなった後
貴治は刺され死体で発見される。
香奈子は由子が多重人格ではないかと疑い出す。
偶然と思われた由子と香奈子の出会い。
そして由子は本当に多重人格であるのか?
本書は、香奈子と根本の交互で語り手は進んでいきます。
唯一相談できるはずの浦田にも理解されず悩む香奈子。
辛い過去を持ち、現在も妹の奇行に悩む根本。
どうしても読み進むうちに主人公などに感情移入してしまいますが
その読み手の予想を180度変えてしまうエンディングでした。
ただ多重人格がテーマと、終始暗くて重い、
真相が明らかになっても、救われないエンディングも辛かったです。
登場人物に生活感がないのも、重いテーマを身近に感じないようにと、
具体的な点を濁した感があるのかと想像してしまいます。
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では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「彼女は存在しない」の表紙を装丁(デザイン)してみました!

部屋にひきこもる妹を思う兄。
バスルームで無惨にも殺されてしまう恵。
またクライマックスに明かされる虐待をのぞき見してしまい悩む彼女。
そして閉ざしてしまった心の扉など
キービジュアルに扉が合っていると考えました。
その扉が開かれるとき良くも悪くも全ての謎が解き明かされるのでした。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈軀(からだ)/乃南アサ 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉
た
〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈笑う警官/佐々木譲〉