本感想68「私を知らないで」
ツナガー・おにぎりです。
長~い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)
*********************************************************
vol.68
私を知らないで〈白河三兎 著〉
集英社文庫
「私を知らないで」の感想です。
銀行員で転勤族の父をもつ僕・黒田慎平は転校を繰り返す。
中学二年の夏、また新しい学校へ行くことになる。
転校を繰り返すうち、いつしか周りに溶け込む術を身につけてしまった。
しかし新しいクラスには一人溶け込めずにいる「キヨコ」がいる。
彼女(キヨコ=進藤ひかり)は誰もが目を引く美少女だが、
複雑な家庭環境もあってクラスから無視されている。
転校を重ねその都度、仲良くなり惹かれるのが単親世帯の子。
彼ら・彼女らは不安定で危うい、しかし何よりタフだ。
僕より遅れて転校してきた高野三四郎もそしてキヨコも同じ匂いがする。
高野とキヨコのキューピット役を演じるなか
いつしかキヨコの家庭環境や彼女の心の闇を知るうちに
更に彼女への想いが強くなる。
「普通に生きたい」と切に願うキヨコ。常に明るく行動的な高野。
そして二人を見守る僕にも大きな傷がある。
幼く、未熟で無力な中学時代
キヨコを守るため・救うためにとった行動とは…
読み進むうちに「どうして?」「なんで?」と
納得がいかないシーンも多々あります。
しかし学生時代を振り返ると、クラスが変わっただけで他の子に気持ちが移ったり
好きなのに嫌いと言ってしまうなど自分にもあったなぁ…と。
いろいろ計算したり秤にかけたり、大人になるとダメですね...。
「あの時はあれが一番の解決策…でも戻れるのならあの時に」
中学生には大きすぎる選択を迫られる慎平。
終章は涙が止まりませんでした。
涙にもいろいろあって感動した涙、寂しい涙、悲しい涙...
この作品は、切ない涙でいっぱいでした。
********************************************************
では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「私を知らないで」の表紙を装丁(デザイン)してみました!
本書デザインにもありますがヒマワリは切っても切れない要素。
そしてキヨコのイメージに多部未華子さんを使わせてもらいました。
私を知ってほしくない...知らない方がいい。
そんな彼女の忠告にも関わらず慎平は彼女を追ってしまう。
少し寂しげな表情がマッチしているかと思いました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈あぽやん/新野剛志〉 〈イニシエーション・ラブ/乾くるみ 〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈彼女は存在しない/浦賀和宏 〉 〈軀(からだ)/乃南アサ 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈Q&A/恩田陸 〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉 〈すべての雲は銀の…/村山由佳 〉 〈すべては海になる/山田あかね 〉 〈ゼームス坂から幽霊坂/吉村達也 〉
た
〈第三の時効/横山秀夫〉 〈ダイスをころがせ!/真保裕一 〉 〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈償い/矢口敦子 〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈パズル/山田悠介 〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈FLY/新野剛志〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈目線/天野節子 〉 〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈 ワーキングガール・ウォーズ/柴田よしき〉 〈笑う警官/佐々木譲〉
長~い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)
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vol.68
私を知らないで〈白河三兎 著〉
集英社文庫
「私を知らないで」の感想です。
銀行員で転勤族の父をもつ僕・黒田慎平は転校を繰り返す。
中学二年の夏、また新しい学校へ行くことになる。
転校を繰り返すうち、いつしか周りに溶け込む術を身につけてしまった。
しかし新しいクラスには一人溶け込めずにいる「キヨコ」がいる。
彼女(キヨコ=進藤ひかり)は誰もが目を引く美少女だが、
複雑な家庭環境もあってクラスから無視されている。
転校を重ねその都度、仲良くなり惹かれるのが単親世帯の子。
彼ら・彼女らは不安定で危うい、しかし何よりタフだ。
僕より遅れて転校してきた高野三四郎もそしてキヨコも同じ匂いがする。
高野とキヨコのキューピット役を演じるなか
いつしかキヨコの家庭環境や彼女の心の闇を知るうちに
更に彼女への想いが強くなる。
「普通に生きたい」と切に願うキヨコ。常に明るく行動的な高野。
そして二人を見守る僕にも大きな傷がある。
幼く、未熟で無力な中学時代
キヨコを守るため・救うためにとった行動とは…
読み進むうちに「どうして?」「なんで?」と
納得がいかないシーンも多々あります。
しかし学生時代を振り返ると、クラスが変わっただけで他の子に気持ちが移ったり
好きなのに嫌いと言ってしまうなど自分にもあったなぁ…と。
いろいろ計算したり秤にかけたり、大人になるとダメですね...。
「あの時はあれが一番の解決策…でも戻れるのならあの時に」
中学生には大きすぎる選択を迫られる慎平。
終章は涙が止まりませんでした。
涙にもいろいろあって感動した涙、寂しい涙、悲しい涙...
この作品は、切ない涙でいっぱいでした。
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では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「私を知らないで」の表紙を装丁(デザイン)してみました!

本書デザインにもありますがヒマワリは切っても切れない要素。
そしてキヨコのイメージに多部未華子さんを使わせてもらいました。
私を知ってほしくない...知らない方がいい。
そんな彼女の忠告にも関わらず慎平は彼女を追ってしまう。
少し寂しげな表情がマッチしているかと思いました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈あぽやん/新野剛志〉 〈イニシエーション・ラブ/乾くるみ 〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈彼女は存在しない/浦賀和宏 〉 〈軀(からだ)/乃南アサ 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈Q&A/恩田陸 〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉 〈すべての雲は銀の…/村山由佳 〉 〈すべては海になる/山田あかね 〉 〈ゼームス坂から幽霊坂/吉村達也 〉
た
〈第三の時効/横山秀夫〉 〈ダイスをころがせ!/真保裕一 〉 〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈償い/矢口敦子 〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈パズル/山田悠介 〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈FLY/新野剛志〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈目線/天野節子 〉 〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈 ワーキングガール・ウォーズ/柴田よしき〉 〈笑う警官/佐々木譲〉