本感想59「すべては海になる」
ツナガー・おにぎりです。
長～い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり（←本業です...）が
表紙デザイン（装丁）デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
（注意：懐具合もありまして本は全て文庫本です。）
*********************************************************
vol.59
すべては海になる〈山田あかね 著〉
小学館文庫
今回は「すべては海になる」の感想です。
千野夏樹は書店で働く27歳。
彼女は高校時代から援助交際を続け、
いまでも複数の既婚者相手、仕事先の男と寝てしまう。
人間関係がうまく築けず、心の隙間が埋まらない...
しかしSEXの最中だけが自分が存在し価値あるものだと感じることができる。
ある日書店で中年女性・大高より子の万引きに遭遇。
夏樹が複数の男性と寝てしまうと同じように
より子も傲慢で高圧的な夫に対し、自分の存在を感じるためにか万引きを繰り返す。
そして夏樹は彼女の高校生の息子・光治と出会う。
光治は学校でいじめを受けているが通い続け
また、崩壊しそうな家庭をも必死に食い止めようと一人頑張る。
そんな彼に夏樹は強く心惹かれるようになる。
光治も孤独で灰色の世界にあって夏樹に惹かれる。
キスさえしない10歳差カップル。
互いに追いつめられた二人は海へと向かう...
初体験の相手に裏切られ援助交際に走ってしまった夏樹。
見るからに好青年ではあるが、いじめや複雑な家庭に悩む光治。
傷を舐め会う男女が惹かれ合ってという
一見ありがちな展開になるかと思えばそうでもなく。
身体の関係はなくとも自分の居る世界を、
いかに生を取り戻すかというメッセージがあります。
でもこの小説では、その入り口が見つかった程度。
その物語の先は、続編なのか？読者に委ねられているのか？
重いテーマではありますが、
文章はとても読みやすく入っていける本でした。
2010年に著者自ら監督を務め
佐藤江梨子主演で映画化されました。
********************************************************
では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「すべては海になる」の表紙を装丁（デザイン）してみました！
とくに海に囲まれた日本では
海は生を生み出し、そして死をも受け入れる存在。
この小説もエンディング二人は海に向かう。
何処までも青い海、でも時には色のない海を感じる。
どんな思いで眺め、そして海からどんなメッセージを受けるかで
全く違った景色になります。
そんなイメージで描いてみました。
これまでの感想＆表紙デザイン---------------------------------------------------(＝⌒▽⌒＝)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈彼女は存在しない/浦賀和宏 〉 〈軀（からだ）/乃南アサ 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉 〈ゼームス坂から幽霊坂/吉村達也 〉
た
〈ダイスをころがせ！/真保裕一 〉 〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈パズル/山田悠介 〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈目線/天野節子 〉 〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ＠メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈笑う警官/佐々木譲〉
長～い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり（←本業です...）が
表紙デザイン（装丁）デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
（注意：懐具合もありまして本は全て文庫本です。）
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vol.59
すべては海になる〈山田あかね 著〉
小学館文庫
今回は「すべては海になる」の感想です。
千野夏樹は書店で働く27歳。
彼女は高校時代から援助交際を続け、
いまでも複数の既婚者相手、仕事先の男と寝てしまう。
人間関係がうまく築けず、心の隙間が埋まらない...
しかしSEXの最中だけが自分が存在し価値あるものだと感じることができる。
ある日書店で中年女性・大高より子の万引きに遭遇。
夏樹が複数の男性と寝てしまうと同じように
より子も傲慢で高圧的な夫に対し、自分の存在を感じるためにか万引きを繰り返す。
そして夏樹は彼女の高校生の息子・光治と出会う。
光治は学校でいじめを受けているが通い続け
また、崩壊しそうな家庭をも必死に食い止めようと一人頑張る。
そんな彼に夏樹は強く心惹かれるようになる。
光治も孤独で灰色の世界にあって夏樹に惹かれる。
キスさえしない10歳差カップル。
互いに追いつめられた二人は海へと向かう...
初体験の相手に裏切られ援助交際に走ってしまった夏樹。
見るからに好青年ではあるが、いじめや複雑な家庭に悩む光治。
傷を舐め会う男女が惹かれ合ってという
一見ありがちな展開になるかと思えばそうでもなく。
身体の関係はなくとも自分の居る世界を、
いかに生を取り戻すかというメッセージがあります。
でもこの小説では、その入り口が見つかった程度。
その物語の先は、続編なのか？読者に委ねられているのか？
重いテーマではありますが、
文章はとても読みやすく入っていける本でした。
2010年に著者自ら監督を務め
佐藤江梨子主演で映画化されました。
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では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「すべては海になる」の表紙を装丁（デザイン）してみました！
とくに海に囲まれた日本では
海は生を生み出し、そして死をも受け入れる存在。
この小説もエンディング二人は海に向かう。
何処までも青い海、でも時には色のない海を感じる。
どんな思いで眺め、そして海からどんなメッセージを受けるかで
全く違った景色になります。
そんなイメージで描いてみました。
これまでの感想＆表紙デザイン---------------------------------------------------(＝⌒▽⌒＝)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈彼女は存在しない/浦賀和宏 〉 〈軀（からだ）/乃南アサ 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉 〈ゼームス坂から幽霊坂/吉村達也 〉
た
〈ダイスをころがせ！/真保裕一 〉 〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈パズル/山田悠介 〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈目線/天野節子 〉 〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ＠メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈笑う警官/佐々木譲〉