本感想73「蹴りたい背中」
ツナガー・おにぎりです。
長~い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)
*********************************************************
vol.73
蹴りたい背中
〈綿矢りさ 著〉
河出文庫
「蹴りたい背中」の感想です。
ハツ(長谷川初実)は高校1年生の陸上部。
中学時代もクラスになじめなかったけど
高校に入っては更に静かに孤立し、一人の時間を過ごす。
だからこそか、クラスのこと・些細な変化には敏感である。
そして私と同じクラスの余り物的存在の男子・にな川を知る。
ある日、オリチャンというモデルに遭遇したことを気に
そのモデルの熱狂的なファンであるにな川に話しかけられる。
授業中はいいが、問題は休み時間。
いかに一人で目立たなく乗り切るかにを私は常にじっと考えるが
にな川はオリチャンの世界へ夢中になることで
クラスでその存在を消している。
そのオリチャンつながりで
にな川の部屋へ招かれたりコンサートへ行ったりと
二人の不思議な関係が始まる...
題名は蹴りたい背中。
実際にハツがにな川の背中を蹴ることになるのですが
その行為は嫌がらせでもなく、怒りでもない。
蹴られたにな川も「いま蹴った?」と真意が分からずのそんな印象。
好意をよせる相手に素直に想いを伝えるのではなく。
「泣かしてみたい」「困った顔を見てみたい」など
一種愛情や好意の裏返しから違った態度で出てしまう…
そんな感情ではないでしょうか。
携帯だけでつながった友人も多い今の若い人たちにとって
でも、「ホントに心を許せる親友は何人いる?」と聞かれると、どうでしょうか?
そんな建前だけの付き合いを煩わしく思い
学校や友達といった輪をあえて避け生きている主人公・ハツ。
主人公が明るく行動的な性格の小説も面白いが
そんな強がって生きているハツも
今の時代には、ある生き方の一つかもしれません。。。
********************************************************
では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「蹴りたい背中」の表紙を装丁(デザイン)してみました!
蹴られた方も、何が起こったのか分からず
蹴った方も、自分でも思ってみなかった、蹴る行為。
夢か現実か? と、錯覚を思わせるように
影に蹴らすイラストにしてみました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈あぽやん/新野剛志〉 〈1ポンドの悲しみ/石田衣良 〉 〈イニシエーション・ラブ/乾くるみ 〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈彼女は存在しない/浦賀和宏 〉 〈軀(からだ)/乃南アサ 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈Q&A/恩田陸 〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈十六歳たちの夜/谷村志穂 〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉 〈すべての雲は銀の…/村山由佳 〉 〈すべては海になる/山田あかね 〉 〈ゼームス坂から幽霊坂/吉村達也 〉
た
〈第三の時効/横山秀夫〉 〈ダイスをころがせ!/真保裕一 〉 〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈償い/矢口敦子 〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈パズル/山田悠介 〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈FLY/新野剛志〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈真夜中の神話/真保裕一 〉 〈目線/天野節子 〉 〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リセット/垣谷美雨 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈 ワーキングガール・ウォーズ/柴田よしき〉 〈私を知らないで/白河三兎〉 〈笑う警官/佐々木譲〉
長~い通勤中は読書の毎日。
そこで本の感想と
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です...)が
表紙デザイン(装丁)デザインしてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です。)
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vol.73
蹴りたい背中
〈綿矢りさ 著〉
河出文庫
「蹴りたい背中」の感想です。
ハツ(長谷川初実)は高校1年生の陸上部。
中学時代もクラスになじめなかったけど
高校に入っては更に静かに孤立し、一人の時間を過ごす。
だからこそか、クラスのこと・些細な変化には敏感である。
そして私と同じクラスの余り物的存在の男子・にな川を知る。
ある日、オリチャンというモデルに遭遇したことを気に
そのモデルの熱狂的なファンであるにな川に話しかけられる。
授業中はいいが、問題は休み時間。
いかに一人で目立たなく乗り切るかにを私は常にじっと考えるが
にな川はオリチャンの世界へ夢中になることで
クラスでその存在を消している。
そのオリチャンつながりで
にな川の部屋へ招かれたりコンサートへ行ったりと
二人の不思議な関係が始まる...
題名は蹴りたい背中。
実際にハツがにな川の背中を蹴ることになるのですが
その行為は嫌がらせでもなく、怒りでもない。
蹴られたにな川も「いま蹴った?」と真意が分からずのそんな印象。
好意をよせる相手に素直に想いを伝えるのではなく。
「泣かしてみたい」「困った顔を見てみたい」など
一種愛情や好意の裏返しから違った態度で出てしまう…
そんな感情ではないでしょうか。
携帯だけでつながった友人も多い今の若い人たちにとって
でも、「ホントに心を許せる親友は何人いる?」と聞かれると、どうでしょうか?
そんな建前だけの付き合いを煩わしく思い
学校や友達といった輪をあえて避け生きている主人公・ハツ。
主人公が明るく行動的な性格の小説も面白いが
そんな強がって生きているハツも
今の時代には、ある生き方の一つかもしれません。。。
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では読み終わったうえで、おにぎりが感じたイメージで
「蹴りたい背中」の表紙を装丁(デザイン)してみました!

蹴られた方も、何が起こったのか分からず
蹴った方も、自分でも思ってみなかった、蹴る行為。
夢か現実か? と、錯覚を思わせるように
影に蹴らすイラストにしてみました。
これまでの感想&表紙デザイン---------------------------------------------------(=⌒▽⌒=)
あ
〈青空の卵/坂木司〉 〈悪夢のエレベーター/木下半太〉 〈あぽやん/新野剛志〉 〈1ポンドの悲しみ/石田衣良 〉 〈イニシエーション・ラブ/乾くるみ 〉 〈fの魔弾/柄刀一〉 〈オテル モル/栗田有起〉
か
〈彼女は存在しない/浦賀和宏 〉 〈軀(からだ)/乃南アサ 〉 〈君に舞い降りる白/関口尚〉 〈求愛/柴田よしき〉 〈Q&A/恩田陸 〉 〈金のゆりかご/北川歩実〉 〈告白/湊かなえ〉 〈凍える牙/乃南アサ〉 〈殺し屋シュウ/野沢尚〉
さ
〈桜ハウス/藤堂志津子〉 〈サマータイム /佐藤多佳子〉 〈シーズザデイ/鈴木光司〉 〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也〉 〈ジャンプ/佐藤正午〉 〈十六歳たちの夜/谷村志穂 〉 〈真相/横山秀夫〉 〈ストロベリーナイト/誉田哲也〉 〈スパイラル・エイジ/新津きよみ〉 〈すべての雲は銀の…/村山由佳 〉 〈すべては海になる/山田あかね 〉 〈ゼームス坂から幽霊坂/吉村達也 〉
た
〈第三の時効/横山秀夫〉 〈ダイスをころがせ!/真保裕一 〉 〈竜巻ガール/垣谷美雨〉 〈誰かSomebody/宮部みゆき 〉 〈チョコレートゲーム/岡嶋二人〉 〈償い/矢口敦子 〉 〈手紙/東野圭吾〉 〈転落/永嶋恵美〉 〈逃亡作法/東山彰良〉
は
〈バージョンアップ/小泉すみれ〉 〈パズル/山田悠介 〉 〈働く女/群ようこ〉 〈100回泣くこと/中村航〉 〈ビンゴ/西村健〉 〈FLY/新野剛志〉 〈プラナリア/山本文緒〉 〈プリズム/貫井徳郎〉 〈フルタイムライフ/柴崎友香〉 〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬〉 〈僕を殺した彼女/北川歩実〉 〈星々の舟/村山由佳〉
ま
〈真夜中の神話/真保裕一 〉 〈目線/天野節子 〉 〈無制限/渡辺容子〉 〈もう君を探さない/新野剛志〉 〈MOMENT/本多孝好〉
や
〈誘拐症候群/貫井徳郎〉 〈雪が降る/藤原伊織〉 〈ゆび/柴田よしき〉 〈四つの
嘘/大石静 〉 〈夜の果てまで/盛田隆二〉 〈呼人/野沢尚〉
ら
〈LAST/石田衣良〉 〈ラッシュライフ/伊坂幸太郎〉 〈ラブ@メール/黒史郎〉 〈ランドリー/森淳一〉 〈リアルワールド/桐野夏生 〉 〈リセット/垣谷美雨 〉 〈リピート/乾くるみ 〉 〈臨場/横山秀夫 〉 〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆〉
わ
〈 ワーキングガール・ウォーズ/柴田よしき〉 〈私を知らないで/白河三兎〉 〈笑う警官/佐々木譲〉