「スター・トレック BEYOND」　★★★～これはスター・ウォーズ？？？

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」

これはスター・ウォーズ？？？★★★

【あらすじ】

　宇宙探査の旅に出てから数年の歳月が経った、カーク艦長率いるエンタープライズ号。

　旅の途中、未知の星アルミタッドに不時着した宇宙船を救出するため目的地に向かうが、そこで無数の飛行物体の攻撃を受け、エンタープライズ号は不時着し仲間は散り散りになってしまう。

　襲ってきたのは、アルミタッドの異星人クラール。エンタープライズ号が保管する古代の遺物“アブロナス”を奪うために襲ったのだった。

　かくして、カーク艦長ら船員たちはクラールとの戦いの火蓋が切って落とされる―

【コメント】

　2009年の『スター・トレック』、2013年の『スター・トレックイントゥ・ダークネス』に続く、長寿SF作品の新シリーズによる第3弾の本作。

　2013年の前作を鑑賞したときに「特に思い入れも無いし、もう観ないかも」とほざいときながら、結局はまた「立川シネマシティ」まで足を運んで観てしまった次第です。

これはスター・ウォーズ？？？

　うん、なんだかんだ言ってもこれはこれで面白かったです。だけど、スター・トレックってこんな感じだったっけ？これはスター・ウォーズですか？と問いたくなるような、とにかく派手なスペースアクションでしたね。

　実際、本シリーズに特段の思い入れはなくとも、ストーリーは分かりやすいしCGを駆使した高品質な映像も見応えアリ。重力完全無視な宇宙基地ヨークタウンの映像なんか、目が回るくらいに緻密で精巧な映像に仕上がっているし、ハチの大群のような宇宙船とのスペースバトルも迫力満点。内容はともかく、迫力の映像を堪能するだけでも十分に楽しめるSFエンタテイメントでしたね。

　もちろん、往年のスター・トレック・ファンにもうれしい仕掛けも用意されているし、万人が楽しめるSF映画になっていると思いますよ。

追悼アントン・イェルチン

　映画のエンドロールで、「アントンに捧ぐ」といったコメントがあったように、本作はエンタープライズ号の乗組員であるチェコフ役の若手俳優アントン・イェルチンの遺作でもあるんですね。まだ27歳という若さでの事故死ということで、なんともやり切れないですね。

　アントンの経歴を見ると、かなりのビッグタイトルに出演していたりしているので、将来がかなり有望なアクターだったはずなのに、惜しい人を亡くしてしまいましたね。彼の最期の雄姿を目に焼き付けて鑑賞しましょう。追悼。

壮大な主題歌、リアーナ「Sledgehammer」

　いやでも、本作の主題歌であるリアーナの「Sledgehammer」は、宇宙という壮大さにふさわしい、インパクトある曲ですね。