「ザ・ウォーク」 ★★★~腹の底がキューッとする迫力の綱渡り映画 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



腹の底がキューッとする迫力の綱渡り映画

★★★

ザ・ウォーク



(2015年/アメリカ/123分/The Walk)

【 製作・脚本・監督 】
ロバート・ゼメキス

【 原作 】
フィリップ・プティ


【 出演 】
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
ベン・キングズレー
シャルロット・ルボン
ジェームズ・バッジ・デール
クレマン・シボニー
セザール・ドムボイ
ベネディクト・サミュエル
ベン・シュワルツ
スティーヴ・ヴァレンティーヌ




【あらすじ】

 フランスで育った青年フィリップ・プティは、子供の時に観たサーカスの“綱渡り”に魅せられ、大道芸人としての道を歩むことに。
 1973年、ワールド・トレード・センタービル建設中のニュースを知ったフィリップは、ツインタワーの屋上と屋上の間にワイヤーを架けて歩くという危険な夢に囚われ行動を開始する。
 美術学校生のアニー、カメラマンの青年ジャン=ルイ、そしてサーカスの団長パパ・ルディらと組み、綿密な計画を練り上げ、ワールド・トレード・センターの屋上にワイヤーを仕掛ける。
 そして結構当日、史上最も危険な綱渡りの火蓋が切って落とされる―


【コメント】

 さて、新年2発目の映画鑑賞作品は、年末から予告編でさんざん観てきた本作をチョイス。
 ちょいと前に、ドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』という本作と同作品の存在を知っていたので、御大ロバート・ゼメキス監督がいかにして実写化?しているのか、ちょいと楽しみにさっそく「立川シネマ・シティ」にて3Dで鑑賞してみた次第です。

ザ・ウォーク


腹の底がキューッとする迫力の綱渡り映画

 いや、面白かったッス。綱渡りするだけのネタを、よくぞここまでエンタテイメントに仕上げましたね。2時間という上映時間ながら、テンポよく全然飽きずに観ることが出来ましたね。
 本作の見どころはなんといってもクライマックスで地上400Mのワールド・トレード・センターで繰り広げられる決死の綱渡り。CGとはいえ、あの高さは画面から見ても腹の底がキューッとなるくらい恐ろしく感じる。男ならキ○○マがキューッとなる、と言ったほうが通じるでしょう。あの臨場感を味わうだけでも本作を観る意義は十分にありますね。
 本作は是非とも3Dで鑑賞していただきたいです。


本作は是非とも3Dで鑑賞すべき

 本作はとにかく大スクリーンの3Dで観るべき映画と言っていいでしょう。あの臨場感は3D映画館では味わえない、逆に言えばレンタルでテレビなんかで観てもこじんまりしちゃうんじゃないでしょうか。高所恐怖症の人が観ると卒倒しちゃうんじゃないかと思うくらい高所の迫力を実感できますよ。
 主人公フィリップ・プティがツインタワーを綱渡りしている姿なんか、「人間ってなんてちっぽけなんだ」と感じさせられます。そんなちっぽけな人間が歴史に名を刻む雄姿をまざまざと見せられましたね。


さすがの手腕、エンタメ監督ロバート・ゼメキス

 本作の監督であるロバート・ゼメキスは、言わずもがな「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや『ロジャー・ラビット』、『フォレスト・ガンプ/一期一会』、『コンタクト』といった名作傑作を世に放ったエンタメ系監督の大御所中の大御所ですが、本作を観るとさすがの手腕、微塵も腕は落ちていないな~と実感しますね。
 本作のCGをとってみても、その効果は本当に五感に伝わってきて、まるで自分が足場のない高いところに立っているかのように感じさせる見せ方はさすがと言った感じでしたね。


ドラマチックな展開があればもっと面白くなったかも

 本作のストーリー展開は、とにかく主人公フィリップ・プティがワールド・トレード・センターに魅せられ、それを実行するまでの過程をテンポよく描いたまさに綱渡りエンタテイメントで、これはこれで面白かったんですが、スパイスとしてもっとドラマな展開があっても良かったんじゃないかなと感じます。
 フィリップの綱渡りに賭ける苦悩や師匠パパ・ルディとの確執、アニーとの恋愛模様など、描くべきドラマはたくさんあったと思いますが、意外とさらーっと流されてちょっともったいないなーと。
 ドラマチックな展開があれば、ライトな本作にもっと深みが出たんじゃないかと思います。


併せて観たい『マン・オン・ワイヤー』

 上記に書いたとおり、本作より前に同じネタで、同じくフィリップ・プティが出演する2008年映画『マン・オン・ワイヤー』という映画があります。僕は未見なんですが、こちらはドキュメンタリー映画として、本当にフィリップ・プティがツインタワーを綱渡りしている模様が収録されており、数々の映画賞を受賞した秀作と聞いています。
 本作を観たら、実際に本人が綱渡りしている様子を映し出しているこちらのほうも是非とも観ておきたいところですね。


ザ・ウォーク



【2016年度 Myランキング】(1/23時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 新年から話題作目白押し。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
     
     


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:
  2位:
  3位:


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク






『ザ・ウォーク』公式サイトはこちら


マン・オン・ワイヤー スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]




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