「ゾンビスクール!」 ★★★~オーソドックスだけど気楽に楽しめるホラーコメディ | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



オーソドックスだけど気楽に楽しめるホラーコメディ

★★★

ゾンビスクール!

(C)2014 Cooties, LLC All Rights Reserved



(2014年/アメリカ/88分/Cooties)

【 監督 】
ジョナサン・ミロ

【 出演 】
イライジャ・ウッド
レイン・ウィルソン
アリソン・ピル
ジャック・マクブレイヤー
リー・ワネル
ナシム・ペドラド
イアン・ブレナン




【あらすじ】

 小説家志望のクリントは、母校の小学校で臨時教師として働き始める。
 変わり者ばかりの教師たち、生意気な子供たちに辟易しながらも授業を進めるクリント。その時、突如として一人の女子生徒がゾンビと化し、次々と周囲の生徒たちを襲い始める。
 子供たちの間で瞬く間にゾンビが増殖、学校の生徒がゾンビへと変貌してしまい、クリントら教師たちは学校に立てこもるハメに。
 かくして、教師とキッズゾンビとの壮絶なバトルが始まる―


【コメント】

 さて、今日は何の映画を観ようかな、近場でなんかねーかなと調べていたところ、目を付けたのが本作。
 ゾンビ映画に目がない僕としては、こういういかにもおバカな感じのゾンビものも大好きなので、ちょっと楽しみに「MOVIX昭島」まで足を運んだ次第。
 しかし、随分と小規模公開ですな。


ゾンビスクール!

(C)2014 Cooties, LLC All Rights Reserved


オーソドックスだけど気楽に楽しめるホラーコメディ

 いやいや楽しかったです。オーソドックスな展開だけど、気楽に楽しめるホラーコメディでしたね。
 “思春期を迎えていない子供だけがゾンビ感染してしまう”という、ある種不謹慎でPTAが怒りそうなネタなんですが、それ以外は従来のゾンビ映画を踏襲した、立て籠もった学校から車で逃げるといういわゆる“脱出系”で、その中で笑いあり、純愛あり、ちょっとした感動ありという、上映時間が短いながらも王道の展開を盛り込んだおバカ系ゾンビコメディでしたね。


キッズゾンビとはいえ、なかなかのグロさ

 ホラーコメディかつ小学校低学年のキッズがゾンビになるので、マイルドなゾンビものと思いきや、そこはやっぱり王道のゾンビもの。意外とグロかったりします。
 キッズゾンビの脳みそを引っ張り出すシーンや、大人の手足を遊び道具にしているシーンは非常にシュールですが、小っちゃい子供が大の大人に群がり、腹を裂いて内臓を引きずり出し、四肢を引きちぎってムシャムシャと肉を食すシーンは、はたしてシュールで笑える場面なのか、はたまた恐がる場面のか。
 でもそこはしっかりとゾンビしていてGOODでしたね。


個性的キャラ満載ながら、もっと掘り下げることができたはず

 本作で登場する一癖も二癖もある大人の教師たちは、それぞれに個性があって観てて楽しいです。
 無骨な体育教師にコミュ障教師、オネエ教師にヒステリー女教師、“ハタチ”なんてわけ分からん名前の日本人も登場して、一体全体どんな小学校だよとツッコみたくなるような個性派が勢ぞろいしているんですが、それぞれのキャラがイマイチ立っていないというか、もっとそれぞれのキャラを掘り下げることができたんじゃないかと。
 そうすれば、さらにキャラに深みが出て、教師たちの掛け合いも面白いものになっていたに違いないと思うんです。
 上映時間も短いし、時間の制約があったのかも知れないですけどね。もうひと超え行けたらもっと面白くなったかもしれないです。


イライジャ・ウッドの自虐ネタを見逃すな!

 本作の主役であり製作にもかかわっているイライジャ・ウッド。
 イライジャといえば、言わずもがな「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズが代表作中の代表作として知られていますが、本作のくだりでその自虐ネタ?ともいえるセリフがちょっと入っていてニヤリとさせられましたね。
 ほんのちょっとのシーンですが、笑いどころのひとつとして見逃してはならないシーンですよ。


僕は“のろのろゾンビ”支持派、やっぱりゾンビは走っちゃダメ!

 本作のキッズゾンビも走ります。走りまくります。走りまくって大人をムシャムシャと食べちゃいます。
 が、やっぱり僕は“のろのろゾンビ”支持派。ゾンビものを観ると毎回こんなコメントをしていますが、やっぱりゾンビはじわじわと獲物を追いこんでいくような怖さがあったほうが面白いと思うんですよね。ゾンビが走っちゃうと、どうも逃れようがないというか絶望感に欠けるんですよね。
 まあ、のろのろゾンビでも疾走ゾンビでも好きは好きなんですが、ジョージ・A・ロメロ監督のような絶望感溢れるゾンビ、また観てみたいもんです。


ゾンビスクール!

(C)2014 Cooties, LLC All Rights Reserved



【2016年度 Myランキング】(2/21時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 咳が止まらない。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:オデッセイ ★★★★
  2位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
     
     


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:X-ミッション ★★☆
  2位:信長協奏曲 ★★☆
  3位:


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール!






『ゾンビスクール!』公式サイトはこちら




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