「X-ミッション」 ★★☆~“Xスポーツ”ありきの退屈なアクション | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



“Xスポーツ”ありきの退屈なアクション

★★☆

X-ミッション

(C)2015 Warner Bros. Ent. (C)Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.



(2015年/アメリカ/114分/Point Break)

【 監督 】
エリクソン・コア

【 出演 】
エドガー・ラミレス
ルーク・ブレイシー
レイ・ウィンストン
テリーサ・パーマー
デルロイ・リンドー




【あらすじ】

 かつて、危険な離れ業を繰り出す“X(エクストリーム)スポーツ”のアスリートだったジョニー・ユタは、友人の死をきっかけにFBI捜査官への道へと進む。
 ある時、アメリカ企業ばかりを狙った強盗事件が立て続けに発生、前代未聞の離れ業で事件を起こしていた。Xスポーツのチームであると睨んだジョニーは、フランス在住のXスポーツのカリスマ、ボーディに接触しチームに潜り込む。
 ジョニーとボーディは、危険きわまりない課題に挑戦していくうちに信頼関係を築いていくのだが-


【コメント】

 さて、今回は以前から散々劇場の予告編で観てきた本作をチョイス。
 “X(エクストリーム)スポーツ”なる、いわゆる命がけのスタントみたいなスポーツを題材にしたアクション映画と見受けられたので、まあ気楽に観るにはいいかと思っていたところ、本作はあのキアヌ・リーブスの出世作である1991年作品『ハートブルー』のリメイクであることを後に知り、若干の不安を抱えつつもレイトショーの「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
 個人的に『ハートブルー』はあんま面白い映画だとは思わなかったもので。


X-ミッション

(C)2015 Warner Bros. Ent. (C)Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.



“Xスポーツ”ありきの退屈なアクション

 まああれですね、ぶっちゃけ超つまんなかったッスね、これ。
 先に言ったとおり、本作の元ネタである『ハートブルー』はキアヌ・リーブスとキャスリン・ビグロー監督の出世作であり、当時かなり話題になった作品ですが、ぶっちゃけ僕は『ハートブルー』自体面白いと思わなかったわけで、それをリメイクという時点で僕の評価は決まったようなもんです。
 確かに本作はXスポーツをフィーチャーしてるだけあってそこは見せますが、それ以外の場面はグダグダで退屈の一言。せっかくさまざまなXスポーツでテンポを掴んでいるのに、余計なドラマ場面で足止めの連続。歯切れの悪いアクション映画でしたね。


見どころはやっぱり“Xスポーツ”シーン

 とはいえ、やっぱり本作のウリである数々の“Xスポーツ”シーンは見応えがありましたね。
 オープニングのマウンテンバイクの絶壁ジャンプやスカイダイビング、スノーボード、クライマックスのロッククライミングなんかはドキドキモンの迫力でしたね。おそらくはCGだと思うんですが、大波のサーフィンも大迫力でしたね。
 テンポが悪い映画、とはいえ数々のエクストリームは確かに見応えがありますね。


『ハートブルー』のキアヌ&パトリックには及ばず

 『ハートブルー』では、ジョニー・ユタ役にキアヌ・リーブス、ボーディ役にパトリック・スウェイジという正反対だけどイケメンアクターを起用していて、それだけで話題になってたと記憶しています。まあ、いかにも女性監督らしい役者のチョイスだと思いますが、当時どうもある種のBL臭(当時は無かったですが)を感じ取ってしまったことから、あまり好きになれなかったのかも知れません。
 とはいえ、本作のエドガー・ラミレス、ルーク・ブレイシーという役者とを比較すると、どうしても『ハートブルー』のキャラ選択には劣ると言わざるを得ないですね。まだまだ新進の役者なのでこれから精進すていくんでしょうが、キアヌとパトリックには及ばずといったところでしょう。


邦題のタイトルもいかがなものか?

 邦題も邦題で『X-ミッション』ってタイトルはいかがなものなの?って感じですね。
 原題は元ネタと同じ『Point Break』で、調べたところサーフィン用語のようで、波の形を意味しているようです。サーフィン知らないので何とも言えませんが。
 『ハートブルー』しかり『X-ミッション』しかり、“ポイント・ブレイク”じゃダメだったのかなーとも思いますね~。いや確かに「エクストリームなミッション」という意味では『X-ミッション』で合っていますが、安直過ぎないか?とも感じたり。しかも、これじゃ『ハートブルー』のリメイクだって全然分からないし。
 相変わらずのセンスの無さに脱帽です。


CGではなく体を張ったアクションを

 そんなわけで、残念ながらまったくもって面白くないアクションものではありましたが、それでも今回のX-スポーツのような体を張ったアクションは観てて爽快だし、やっぱりCGとはまったく見応えが違いますね。
 そんな体当たりのアクション、今の時代にこそ作って欲しいもんですね。


X-ミッション

(C)2015 Warner Bros. Ent. (C)Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.



【2016年度 Myランキング】(2/20時点)

 本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
 春の日も近い。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:オデッセイ ★★★★
  2位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
     
     


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:X-ミッション ★★☆
  2位:信長協奏曲 ★★☆
  3位:


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイド






『X-ミッション』公式サイトはこちら


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