「アイ アム ア ヒーロー」 ★★★★~日本製ゾンビ映画としては最高峰 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



日本製ゾンビ映画としては最高峰

★★★★

アイ アム ア ヒーロー

(C)映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C)花沢健吾/小学館




(2016年/日本/127分)

【 監督 】
佐藤信介

【 原作 】
花沢健吾


【 出演 】
大泉洋
有村架純
長澤まさみ
吉沢悠
岡田義徳
片瀬那奈
片桐仁
マキタスポーツ
塚地武雅
徳井優
風間トオル




【あらすじ】

 売れない漫画家の鈴木英雄はアシスタントで生計を立てている35歳。みすぼらしいアパート生活に、彼女のてっことは破局寸前だった。
 ある日、英雄が徹夜仕事を終えアパートに戻ると、てっこが彼女は異形の姿になり英雄を襲う。命からがら逃げた英雄だったが、街は謎の感染によって人々が“ZQN(ゾキュン)”となって人間を襲っていた。
 ひょんなことから行動を共にすることになった女子高生・比呂美とともになり、元看護師・ヤブらが集まるショッピングモールに辿り着くのだが―


【コメント】

 今年もゴールデンウィーク間近となり、それに合わせて配給会社も「儲けてやるぜ!」と言わんばかりの目玉作品をぶつけてきており、映画好きとしては非常に楽しみな時期となりましたが、先ず僕が目を付けていたのが本作です。
 言わずもがな、本作は同名マンガの実写化というわけですが、もちろん僕は原作未読です。それでも、さんざん観てきた予告編と前評判なので、いったいどんなものかと非常に楽しみにしていた作品です。
 そんなわけでゴールデンウィーク第1弾、さっそく「立川シネマシティ」のレイトショーに足を運んだ次第です。さすが人気漫画なだけにレイトでも人が多かったですな。


アイ アム ア ヒーロー

(C)映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C)花沢健吾/小学館



日本製ゾンビ映画としては最高峰

 もうね、サイコーに面白かったです!いわゆるゾンビものなんですが、CMの宣伝文句のとおり、海外に出しても恥ずかしくない日本製ゾンビ映画としては最高峰と呼ぶにふさわしい映画と言えると思いますね!
 人気漫画の実写化なので、原作ファンなら言いたいことは山ほどあると思いますし、当然納得いかないファンも多いかと思います。しかしながら、王道のゾンビ映画を踏襲しつつも、キャラクターやアクションでもって映画としてはバッチリ見せるし、ほどよいグロさ加減や圧巻のクライマックス。2時間強脇目も振らず映像に食い入って観てましたね。
 もっとも、日本製ゾンビ映画にロクなものがないというのもありますが、本作はやっと世界標準に追いついた日本製ゾンビ映画として名を残すでしょう。


展開は王道、しかしクライマックスは圧巻の一言

 先にも言ったとおり、物語の展開としては王道中の王道、何十年も前から使い古されてきたベタなもの。ショッピングモールへの立て籠もりにしても、伝説のロメロ版『ゾンビ』がすでにやっていることだし、人間同士のいざこざもしかりです。
 だけど、ベタだからダメってわけじゃなく、ベタならベタなりの楽しみ方があるわけだし、どこかでそれをチャラにする部分があるならばそれでOKなんです。それが本作ではまさにクライマックスの対ゾンビ軍団との闘いなわけです。
 とにかく、たった数人の生き残りが両サイドから迫ってくるゾンビの大群に立ち向かうクライマックスは、まさに圧巻の一言。血肉がこれでもかというくらい画面に飛び散り吹き飛んでいくゾンビの姿は、グロさMAXながらも爽快感バツグン。『ブレインデッド』を彷彿とさせましたね。


クセのある役者たちのオンパレード

 本作の面白さの要因は、やっぱりクセのある役者陣にもあるでしょうね。
 主人公・英雄役の大泉洋のヘナチョコぶりも良かったし、そのヘナチョコからのクライマックスでの大活躍が非常に爽快。有村架純の半ゾンビぶりも相変わらず可愛らしいし、長澤まさみも凛々しい。
 ゾンビになってとっとと本編から退場する片瀬那奈やマキタスポーツ、塚地武雅、風間トオルなんかも、短時間ながら確かな爪痕を残すゾンビぶりを発揮していて、観てて楽しいです。
 あと、ZQN集団の中にチラッとメイプル超合金のカズレーザーが見えるのもニヤリとさせられます。


感動させるにはあと一歩

 ここでひとつ難点を指摘するとすれば、本編中でいくつも心震わせる感動的なシーンがあったにもかかわらず、そこをモノにできなかったという部分ですかね。ZQNのワクワクさやアクションの見せ場はあるものの、肝心のドラマシーンはいまひとつ。
 これはまさに監督の力量といったところでしょう。あれだけ良いシーンが満載なのに非常にもったいない。ゾンビだけでなく、ドラマシーンでもゾワゾワさせてほしかったですね。


続編を切に希望!

 そんなわけで、世界に通用する和製ゾンビもの、とても楽しませてもらいましたが、気になるのはやっぱり続編。僕は切に希望しますね!
 原作はまだまだ続いていますし、本作の終わり方からしても続編ののびしろは十分にあります。R15ということで集客は伸び悩むかもしれませんが、同じ役者、同じグロさ加減で是非とも実現してほしいです!


アイ アム ア ヒーロー

(C)映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C)花沢健吾/小学館



【2016年度 Myランキング】(4/23時点)

 本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
 GW間近!


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:オデッセイ ★★★★
  2位:アイ アム ア ヒーロー ★★★★
  3位:マジカル・ガール ★★★★
  4位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
  5位:ボーダーライン ★★★☆
  6位:ヘイトフル・エイト ★★★☆
  7位:スポットライト 世紀のスクープ ★★★☆
  8位:ちはやふる -上の句- ★★★☆
  9位:
 10位:
  次点:
     
     


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:セーラー服と機関銃 -卒業- ★★
  2位:X-ミッション ★★☆
  3位:信長協奏曲 ★★☆


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール!珍遊記パラドクスザ・ブリザード僕だけがいない街デッド・オア・リベンジバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生インシディアス 序章あやしい彼女暗殺教室 ~卒業編~ルーム






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