「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
“まあまあ”以外の感想が見当たらない
★★★
（2016年／アメリカ／118分／The Finest Hours）
【 監督 】
クレイグ・ギレスピー
【 出演 】
クリス・パイン
ケイシー・アフレック
エリック・バナ
ホリデイ・グレインジャー
ベン・フォスター
ジョン・オーティス
【あらすじ】
1952年2月18日未明、大西洋沖に発生した巨大な嵐により大型タンカー・ペンドルトン号は真っ二つに。一等機関士レイモンド・シーバートら船員たちは、沈没を食い止めようと懸命の作業にあたる。
その頃、沿岸警備隊チャタム支局にペンドルトン号遭難の知らせが入り、新任の司令官クラフは木製の小型救命艇で生存者救出に向かうよう命じられる。
巨大な嵐の中、小型救助艇で救出に向かうクラフたちだったが、彼らには更なる困難が待ち構えていた―
【コメント】
今週末なんか鑑賞ネタがね～な～と思いつつ、じゃあこれでも観てみるかとチョイスしたのがテレビCMでしょっちゅう見かけていた本作。先に観た『白鯨との闘い』と同じ海ものなんで、若干被り気味ではありましたが、まあこれで面白ければめっけもんと、遅ればせながらレイトショー「立川シネマシティ」で鑑賞してみた次第。不本意ながら3Dでの鑑賞です。3D上映しかなかったもんで。
“まあまあ”以外の感想が見当たらない
うん、まあまあですね、まあまあ。ぶっちゃけ、それ以外の感想が見つからない、“THEまあまあ”、“キング・オブ・まあまあ”な映画でしたね。
ドラマあり、ラブストーリーあり、迫力の大波シーンありと、とりあえずの映画の醍醐味が詰まった映画だとは思いますけどね、いまいち大きな見せ場というかダイナミックさに欠けるんですよね。ドラマやラブなシーンもいまいち感情移入できない。感情移入できないから全体的にノれない。
もともとあまり期待してなかった作品だっただけに、それを超える迫力や感動はなかったですかね。まさに“まあまあ”な映画です。
荒波の迫力と寒さは迫力あり
とはいえ、タンカーが荒波にもまれて真っ二つに折れるシーンや小型艇での砂州越えの迫力は、CGとはいえさすがの迫力。CGでもって海の怖さを映し出すテクニックはハリウッドならではといえます。
加えて、映像から伝わってくる寒さ。あんな真冬の時期に海に浸かりまくって逆に死んじゃうんじゃねーのと思うくらいに寒さが伝わってきます。
まあ、映画だからこそ派手に演出していると思いますが、実際は絶対凍え死んでいますな。
3Dまったく意味なし
そんな見せ所の荒波シーンですが、肝心の3Dが全然効いてない。これは3D料金で鑑賞した人にとっては納得いかないところ。
ぶっちゃけ3Dを体感したのは冒頭のディズニーのロゴくらいなもんで、全編通して3Dっぽいシーンが皆無。これはいかんですよ。あれだけド派手な大波シーンを用意しておきながら、立体感を実感できないなんて。
結局のところ、集金目的のためになんでもかんでも3Dにしちゃいけません。3Dなら3Dの撮り方をしてほしいもんです。
ドラマシーンの足止めが“まあまあ”の原因
なんでまあまあなんて感想を抱いたのかな～と思い返してみると、なんか砂州越えやタンカー救出シーンのような迫力ある荒波シーンの途中途中で、陸でのドラマがちょくちょく入るんですよね。それが結局のところダイナミックさを足止めしちゃっている、そんな風に感じます。
クライマックスの一番いいシーンでドラマに切り替わったり、やっと戻ったと思えばまた陸のシーン。のめり込む場面に水を差すような進行をしちゃっているので、結局のところこれが原因だよな～と。
ラストはとても良いシーンだったのに、水を差され続けてノれなかったがゆえに感動も半減。クライマックスは一気に見せてほしいですね。
エンドロール曲Kodaline「Haul Away Joe」
最後に、エンドロールに流れた曲は良い曲だな～と感じましたね。本編はまあまあでしたが、音楽には気合を入れているようです。
【2016年度 Myランキング】（3/12時点）
本作は、本年度のベスト10ワースト3中ともにランキング外。
振休欲しい。
（ベスト）… ★★★☆以上が基準
１位：オデッセイ ★★★★
２位：さらば あぶない刑事 ★★★★（思い出補正あり）
３位：ヘイトフル・エイト ★★★☆
４位：
５位：
６位：
７位：
８位：
９位：
１０位：
次点：
（ワースト）… ★★☆以下が基準
１位：セーラー服と機関銃 －卒業－ ★★
２位：Ｘ-ミッション ★★☆
３位：信長協奏曲 ★★☆
＜その他ランク外一覧＞
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール！珍遊記パラドクスザ・ブリザード
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