「サウスポー」 ★★★~ド直球でドラマチックだが何かが足りない | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



ド直球でドラマチックだが何かが足りない


★★★

サウスポー

Artwork(C) 2015 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.



(2015年/アメリカ/124分/Southpaw)

【 監督 】
アントワン・フークア

【 出演 】
ジェイク・ギレンホール
レイチェル・マクアダムス
フォレスト・ウィテカー
オオーナ・ローレンス
カーティス・“50セント”・ジャクソン
ナオミ・ハリス




【あらすじ】

 4度目の防衛を勝ち取った世界ライトヘビー級ボクシング選手のビリー“ザ・グレート”ホープ。しかし、妻のモーリーンは、怪我の絶えない彼のファイティングスタイルを心配していた。
 ある日、同じ階級のボクサーのミゲルの挑発に乗ってしまい、それがもとでモーリーンが銃弾に倒れ命を落としていまう。
 哀しみに暮れるビリーの前に次々と不幸が訪れ一気に地位は失墜、娘のレイラさえも失う羽目に。
 再起を決意したビリーは、かつて自分を倒したボクサーを育てたトレーナーのティックのもとを訪れ、彼の指導を受ける。そして、再起を賭けたミゲルとのタイトルマッチに挑む―


【コメント】

 ボクシング映画にハズレ無し!と言わしめるくらい、ボクシングを題材にした映画というのは熱く感動できるジャンルのひとつですね。かくいう僕の人生のベスト5に入っている映画には『ロッキー』が入っているくらい、ボクシング映画は好きなジャンルのひとつなんです。
 そんな中、今年もまた僕を熱くしてくれるようなボクシング映画が公開されるということで目を付けていたのが本作。
 久々に熱く燃えて涙を流して感動してやろうと、夜の「立川シネマシティ」にさっそく足を運んだ次第です。


サウスポー

Artwork(C) 2015 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.



ド直球で王道中の王道を往くボクシング映画

 いやー直球勝負できましたねー。チャンピオンがどん底に落ちて這い上がってくるまでの過程、父と娘との絆、そしてクライマックスのライバルとの因縁のタイトルマッチ。ベタといえばベタ、王道といえば王道な、まさにド直球でドラマチックなボクシング映画でしたね。
 僕的には、ヘンに脚本をひねった変化球よりも、これくらい直球ストライクを狙ってきた映画のほうが清々しくて好感が持てますね。今も昔も観客を熱くさせ感動させるツボは変わらない。やり尽くしてきた王道なストーリーにあえて挑んできたのは評価に値するところです。


ドラマチックだが何かが足りない

 とはいえ、本作で熱くなったか感動したかと聞かれると、正直うーん微妙といったところ。
 ツボは押さえていると思うんです。愛妻の死をきっかけにどん底に落ちていく姿、娘の心も離れていく辛さ、新たなトレーナーとの師弟愛、そしてクライマックスの熱くならずにはいられない迫力の試合。ここまでしてドラマチックに涙腺を刺激するツボを押されまくられているはずなのに、どうにもグッとくるところがない。
 王道ボクシング映画としては評価できますが、どうも何かが足りないような気がしましたね。『ロッキー』のようなあの感動は起きなかったのは残念なところです。


クライマックスの決着もがどうにもスッキリしない

 何かが足りない要素のひとつとしては、肝心かなめのクライマックスの試合結果がどうにもすっきりしないところですかね。
 ここでネタバレしちゃいますが、クライマックス、12ラウンドまでの白熱した試合で、映画のタイトルである“秘密兵器”でもってミゲルをマットに沈めるんです。しかし、ミゲルはゴングに助けられ、結果的に判定に持ち込まれて見事ビリーが勝つんですが、正直「えーあそこまで見せて判定勝ち!?」というのが僕的にはスッキリしないところなんです。
 王道的展開にこだわるならば、あの場面はスッキリとKO勝ちしてもらったほうが熱くなったのになーと感じましたね。


変わらずイケメンなジェイク・ギレンホール

 とはいえ、主人公ビリー“ザ・グレート”ホープ役を演じたジェイク・ギレンホールは、相変わらずイケメンで男臭くてカッコよかったですね。
 ボクサー役なので常に顔はパンパンのボロボロなんですが、そんな怪我だらけの姿ですら甘いマスクのイケメンでカッコいい!しかも、ライトヘビー級に相応しい鍛え上げられた肉体も披露していて、男でも惚れる男の中の男ですね。


主題歌はEminem「Phenomenal」

 本作のサントラは、ヒップホップの重鎮として知らぬ人はいないくらい有名なEminemがエグゼクティブ・プロデューサーとして参加しています。
 主題歌である「Phenomenal」は、作品にピッタリハマった熱い曲ですね。




サウスポー

Artwork(C) 2015 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.



【2016年度 Myランキング】(6/4時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 金が無い!


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★
  2位:オデッセイ ★★★★
  3位:アイ アム ア ヒーロー ★★★★
  4位:マジカル・ガール ★★★★
  5位:HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ★★★★
  6位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
  7位:ボーダーライン ★★★☆
  8位:ヘイトフル・エイト ★★★☆
  9位:殿、利息でござる! ★★★☆
 10位:スポットライト 世紀のスクープ ★★★☆
  次点:ズートピア ★★★☆
     ちはやふる -上の句- ★★★☆
     ちはやふる -下の句- ★★★☆


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:セーラー服と機関銃 -卒業- ★★
  2位:X-ミッション ★★☆
  3位:信長協奏曲 ★★☆


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール!珍遊記パラドクスザ・ブリザード僕だけがいない街デッド・オア・リベンジバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生インシディアス 序章あやしい彼女暗殺教室 ~卒業編~ルームテラフォーマーズ64 ロクヨン 前編モンスターズ 新種襲来スキャナー 記憶のカケラをよむ男ヒメアノ~ル神様メールサウスポー






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