「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
前作を上回る変態バカアクション！
★★★★
（2016年／日本／118分）
【 脚本・監督 】
福田雄一
【 原作 】
あんど慶周
【 出演 】
鈴木亮平
清水富美加
柳楽優弥
ムロツヨシ
水崎綾女
皆川猿時
新井浩文
やべきょうすけ
勝矢
足立理
上地春奈
木根尚登
佐藤仁美
片瀬那奈
池田成志
安田顕
【あらすじ】
“変態仮面”として町の平和を守るヒーロー色丞狂介は、恋人の姫野愛子とともに大学生になっていた。しかし、愛子のパンティを被って悪と戦う狂介を快く思っていなかった愛子。狂介は、そんな愛顧を見て二度と変態仮面に変身しない事を誓うが、二人の心は次第にすれ違っていった。
そんな中、町中のパンティが消える事件が発生、黒幕は爆死したはずのライバル大金玉男だった。大金は、狂介の同級生である真琴正をたぶらかし、変態仮面を亡き者にしようと画策する―
【コメント】
小栗旬が発起人となって、まさかの実写映画化となった2013年公開『HK 変態仮面』から3年、待望の続編がついに公開とあって非常～～～に楽しみにしていました本作。
前作の劇場での爆笑の渦は未だ記憶に新しいですが、再びあの爆笑の嵐が劇場で体感できるのかと思うといてもたってもいられず、さっそくキャパの大きい「新宿バルト９」に足を運んだ次第です。
前作を上回る変態バカアクション！
もうね、何も言うことはありません。前作に勝るとも劣らない変態バカアクション、しかと堪能させてもらいました。サイコー！の一言に尽きます。めちゃ面白かった！！！
変態仮面の雄姿を再び見せてくれただけでも嬉しい限りだったんですが、小栗旬というネームバリューのみの話題性と勢いのみに任せて、ちょっと脚本に難ありだった前作とは違い、相変わらずのバカ展開はそのままでストーリーをしっかりと組み立てた本作は、バカバカしいながらもヒーロー映画として見応え十分でしたね。
劇場内の笑いの渦は、前作よりも若干大人しめだった気がしますが、それでも笑わせるところはちゃんと持っていきましたし、文句なしに楽しませてくれた映画でしたね。
スパイダーマンのパロディ再び！
前作もそうだったんですが、本作でもアメコミヒーロー“スパイダーマン”のパロディを披露していて笑わせてくれます。
しかも、今回はニューヨークのビル街をスパイダーマンさながらに飛び回るという、「完全にスパイダーマンじゃねーか！」とツッコみたくなるシーンもあって、映画ファンをも楽しませてくれる作り。
こりゃ日本代表で「アベンジャーズ」に参加する日も近いかもですな！
出世した主役たち再び結集の心意気！
変態仮面で恥ずかしい格好をしながらも見事な肉体美を披露している鈴木亮平と、彼女役の清水富美加ですが、3年前に比べると一気に出世しましたね。
鈴木亮平はドラマに映画に大忙しで大活躍中なのは承知のとおりですが、清水富美加ちゃんは昨年のNHKの連続テレビ小説「まれ」で一躍名を轟かせ、いまや若手の注目株として赤マル急上昇中。
そんな主役二人が、変態仮面というある種イロモノコンテンツを黒歴史扱いせずに再び結集してくれた心意気は嬉しい限り。二人の好感度がアップしましたね。
柳楽優弥の変幻自在ぶりと相変わらずの個性的キャストたち
主役の二人もそうでしたが、母ちゃん役の片瀬那奈のテンション高い女王様ぶりも相変わらずだし、前回で死んだはずのムロツヨシや安田顕もまさかの再登場ということで、さらに楽しさ倍増。変態仙人役の安田顕のアクが強い変態ぶりはさらにパワーアップしていて最高に笑わせてくれますね。ムロツヨシはちょっと笑わせに行き過ぎて過剰だと感じましたが。
あと、敵役の柳楽優弥の変幻自在ぶりは凄いの一言。この俳優はほんといろんな役を演じていて芸達者この上ない。
個人的には、水崎綾女のセクシーぶりがお気に入りですね。
「HK 変態仮面」は全三部作！パート３が楽しみでしょうがない！
そんなわけで、前作に勝るとも劣らない変態ぶりを見せつけてくれた本作でしたが、福田雄一監督曰く、前作の段階で「HK 変態仮面」三部作の構想があるとこのと。
本作でめでたくパート２の公開と相成ったわけで、にわかに現実味を帯びてきましたね。これだけの完成度を見せつけられたらもう三部作を突っ走るしかないでしょう！
いつ製作されるかはまだ分かりませんが、今からパート３が楽しみでしょうがないですね！
【2016年度 Myランキング】（5/15時点）
本作は、本年度のベスト10中5位（暫定）にランクイン。
コメディ映画はやっぱり大人数で鑑賞しよう！
（ベスト）… ★★★☆以上が基準
１位：シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★
２位：オデッセイ ★★★★
３位：アイ アム ア ヒーロー ★★★★
４位：マジカル・ガール ★★★★
５位：HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ★★★★
６位：さらば あぶない刑事 ★★★★（思い出補正あり）
７位：ボーダーライン ★★★☆
８位：ヘイトフル・エイト ★★★☆
９位：殿、利息でござる！ ★★★☆
１０位：スポットライト 世紀のスクープ ★★★☆
次点：ズートピア ★★★☆
ちはやふる －上の句－ ★★★☆
ちはやふる －下の句－ ★★★☆
（ワースト）… ★★☆以下が基準
１位：セーラー服と機関銃 －卒業－ ★★
２位：Ｘ-ミッション ★★☆
３位：信長協奏曲 ★★☆
＜その他ランク外一覧＞
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『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』公式サイトはこちら
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