あさが来たネタバレ・あらすじ 21週　123話

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あさが来たネタバレ・あらすじ 21週　123話

病院では急に泊まる事になった千代が、病院から布団を借りられなかったので、
あさのベットで一緒に寝る事になりました。

[主題歌AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

一方、白岡家の藍之助の部屋に泊めてもらう事になった惣兵衛とはつ。

はつ＞「ここが、あんたの部屋なんやなぁ。」
藍之助＞「うん。狭うて、堪忍な。」
惣兵衛＞「いいや、十分。立派な部屋や。」
狭いと言っても六畳はありましたので、３人で十分に寝られる広さでした。

うめが着替えの浴衣を持って来てくれて
「ほんまによろしいんだすか？大奥様の言うてはったように、客間にお泊まりになられた方が…。」
と気遣います。

はつ＞「いいや、急にお邪魔してしもたのに、あないに立派なとこいてたら、気ぃ引けますさかい。
あ…それに、藍之助と一緒の方が。」
うめ＞「そらそうだすな。ほなどうぞ、ごゆっくり。」
はつ＞「おおきにな、うめ。」

あさの病室の方では、
新次郎があさの体を抱き上げてずらして置くと、枕をもう一つ、あさの横に置いて
「ほれ千代。ここで、寝なはれ。」と言います。
千代は最初、そんな狭い所はいやと言っていましたが、
あさも「かましまへん。一緒に寝たいんだす。」と言うし、
新次郎は「さあさあさあ、なっ。」と肩を抱いて前まで連れて行くしで、言い負かされて、
あさと枕を並べて寝ます。

「ほんなら、わてはこっちゃで。」
ベット脇の長椅子で寝る事にした新次郎は、二人に背中を向けて寝たフリをしながら、母と娘の会話を聞いていました。

一方、白岡家の藍之助の部屋では、
疲れているのか早々と、先に寝入ってしまう藍之助の寝顔を見ながら、はつが母親の顔をしています。
はつ＞「もう寝てしまいました。」
「お前もしんどかったやろ…？早寝え。」と優しく言う惣兵衛。
はつ＞「何や、ほっとしたら、急に力抜けてしもて…。」
惣兵衛＞「わし言いましたやろ？あの妹やったら、煮ても焼いても死なへんて。」
はつは笑いながら「またそないな事。」と言うものの、
暴漢に刺されても死なない、あさの生命力の強さに感心もし、感謝もし。

それから、はつはこう続けます。
「もし、そないな事で死んでしもたら、どない無念やったろて…。
千代ちゃんもまだ子供やいうのに。明日会うたら、怒ったらな。」
そんな、はつを抱き寄せてラブラブモードになる惣兵衛に、はつは「ん…あきまへん。藍之助も寝ております。」
と、まんざらでもなさそうですが、拒みます。
惣兵衛は、立派な家に泊まらせてもらって、裕福だった山王寺屋での新婚時代を思い出してしまったと言って
詫びました。

「旦那様。旦那様？」
夜半に寝付けないあさは新次郎に話し掛けるのですが反応がありません。
「お父ちゃん！」という千代の呼びかけにも背中を向けたきりで狸寝入りの新次郎。

あさ＞「はぁ、もう寝てしまいはったんやろか？」
千代＞「まあ、そらそうだすやろなぁ…。お母ちゃんの意識が戻るまで、ほとんど寝てはれへんかったさかい。」
あさ＞「そうだすか…。あんたも寝てな。疲れてるやろ？」
千代＞「そらそうやけど…平気だす。うち、若いさかい。」
あさ＞「ほっ、そうだすか～」
千代＞「へぇ。」

この後、あさは、刺された時に自分はどんな風に倒れていたのだろうかと千代に聞いて、
また「もう二度と思い出したくないのに、デリカシーがない」と嫌がられてしまいます。

そのやりとりを狸寝入りの新次郎はこっそり聞いて笑いを堪えていました。

あさ＞「うちも、思いもかけへん事やったんだす。あないな事されるほど、自分が憎まれてたやなんて…。
自分の事ばっかり考えて、すっかり周りが見えへんようになってしもてましたのやなぁ…。」
千代＞「そやな。そもそも、お母ちゃんみたいに弱味あれへん女の人は、人に嫌われますねんで。」
あさ＞「はぁ？！弱味やったらあります。旦那様とあんただす。
うちなぁ、加野屋にお嫁に来てから、暫くの間、旦那様にほったらかしにされてましたんやで。」

「えっ！そやの…？」初めて聞く話に意外そうな千代。
あさ＞「そうやぁ～。毎晩お三味線のお師匠さん…美和さんとこに通てたみたいでなぁ～。
せっかくお嫁に来たのに、何もでけへんいうのも悔しいさかい、お商売のお手伝いでけたらなぁて思てたんだす。」
千代＞「ふ…ん。」
あさ＞「わぁ！せや…。」あさは、その頃の事に思いを馳せているうちに、
刀を持った新撰組の前で斬られるのも覚悟で啖呵を切った時の事を思い出して千代に話します。
あさにとっては武勇伝ですが…やはり千代には命知らずの無鉄砲な人です。
千代＞「なんて事を…！」
「ほんまだすなぁ。土方様。やっぱりお金返すどころや、あらしまへなんだなぁ。」と、あさは今は亡き土方歳三に手を合わせます。

千代＞「そら、お父ちゃんも慌てたやろなぁ。」
あさ＞「そうだすなぁ。それまでうちのことなんか何とも思てへん思てた旦那様が、
へっぺり腰でも、嫁や言うてかぼてくれはって。それがえらい嬉しかったん覚えてますわ。」

千代＞「へえ～。」

「へっぴり腰て。」と、背を向けたまま、こっそり呟く新次郎です。

「それにそのおかげで…。」と、あさは、このエピソードを切っ掛けに、新次郎があさに惚れ直したと言って、
遅ればせながらの夫婦の初夜を迎えられた事、
その始まりのファーストキスの有様が脳裏を過ぎり「フッフフフ…フフフフ！」と思い出し笑いをします。

千代＞「何？気持ち悪い。」
あさ＞「いや、これだけは言われしまへん。
せやけどそれから、お家同士のつながりで一緒になった、旦那様とうちも、ちょっとずつ夫婦らしゅうなってきて、
ほんで、あんたが生まれましたんや。あんたが生まれてからなぁ…ほんのひと月やふた月やったけど、
お乳あげて、オムツ縫うて、お風呂入れて…。あんたの世話だけして過ごした時があってなぁ～。
あんた小そうてなぁ～、やらこうてなぁ～あの時一緒に過ごした、あんたとの時間が、
今でもうちの宝だす。うちにとって、仕事は大事だす。生き甲斐でもあります。
あんたや、お家のためだけに働いてるやなんて、綺麗事は言わしまへん。」

「せやけど…あんたがいてへん方がよかったやなんて、どないしたらそないアホな事考えつきますのや？」
千代の方に顔を向けて言うあさに
「そら、小さい頃から、ぎんこ、たんこ、ぎんこ、たんこ…。やらそないな事ば～っかり聞かされてたら、
自然にそないな事も考えてしまいます。」
あさ＞「へえ？ぎんこたんこ？うちそないな事言うてた？」
千代＞「うん。お母ちゃんの娘は、白岡ぎんこと、白岡たんこや！」
あさ＞「はぁ、そうだすか。そらうちが悪いなぁ…堪忍。」そう言って、思わず笑い、またお腹が痛むあさです。

千代＞「へえっ？もうアホと違う？笑てる場合やあれへんねからっ！」
「へぇへぇ。堪忍やで。」と言いながら笑うあさに
千代も「もう、アホみたい。」と言いながらも笑ってしまいました。

こっそりと聞いていた新次郎も微笑んでいました。

[ナレーション]
その頃…。
夜回りの警官に、夜道に座り込んで、おかしな事を口走る萬谷が逮捕されていました。

翌朝の加野銀行では、
惣兵衛とはつが銀行の様子を見学しておりました。
藍之助が帳簿を見ながら何やら女子行員と言葉を交わし、一人前に働く姿に、
はつは目を細めます。

榮三郎が出勤して来ると、藍之助を呼んで、両親を病院へ案内してくるようにと言います。
「おおきに、ありがとうございます。」きちんと丁寧に深く頭を下げて、お礼を言う藍之助です。
榮三郎は、惣兵衛とはつに気付くと一礼して笑顔で去りました。
惣兵衛とはつは幼かった榮三郎が、今では威厳のある立派な店主に成長している事に驚きます。

[ナレーション]
はつと惣兵衛は、息子と共に、大阪の町を見ながら、病院へと向かいました。

病室のドアを開けて入って来たはつは、あさの姿を見ると震えるように名を呼びます。
「はぁぁ・・・ぁさぁ。」

生死の峠を越え生還したあさの、大切な姉との久しぶりの対面です。

あさが来たネタバレ・あらすじ　21週　124話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,柳生みゆ，辻本茂雄，小芝風花，吉岡里帆，曽我廼家八十吉,三宅裕司,高橋英樹,東柳啓介