あさが来たネタバレあらすじ 20週 119話

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あさが来たネタバレあらすじ 20週 119話

[ナレーション]
あさが思い描いていた通り、日本中に大きな影響力を持つ大隈の賛同を得てからというもの、
東京でも協力者集めは順調に進みました。

設立事務所で、あさからの手紙を読んでいる成澤と協力者ら。
有志の一員＞「よっしゃ、また協力者が増えましたね。」
成澤＞「白岡あさ、なんてお人だ！」

[ナレーション]
しかし…。

あさが家へ帰り着くと、家族全員が深刻な顔をして食卓テーブルを囲んでいました。
「ただいま。ん？！」

あさ＞「どないしたんだす、みんな浮かへん顏して…？」
「おかえり…。」新次郎が無表情のまま言いました。
榮三郎＞「お義姉さん、困ったことになりました。」
あさ＞「ん？」

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

あさ＞「どないなことだすのや？」

榮三郎＞「お義姉さんがおなごの教育に夢中になってる話が、もう広まってしもてましてな。」

平十郎＞「それはほんまのことやから、仕方ないとして、この銀行のたくさんの儲けを、
その事業に回すと、悪い噂が立って…。」

あさ＞「誰がそないなことを…。」

榮三郎＞「大事なお金を預けてるいうのに、おなごの大学校なんかに使われてたまるかいうて、
預金してるお客さんが、ぎょうさん取引辞めにきてはんのだす。」

あさ＞「そんな…。せやけど、東京では、大隈様やようけのお方が、こらえらい大事な事業やいうて、
協力する言うてくれてはりますのやで。」

榮三郎＞「東京では、どないなってんのか知りまへんけど、大阪では事実、こないなことになってますのや。」

平十郎＞「奥さん、前から言おう思うてました。成澤さんは、立派な教育者かも知れません。そやけど、私の目から見たら、
あのお方は、一銭もこの銀行にお金を預けてません。融資をする予定もない！
この加野屋の商いにとって、なんの関わりもないお方です。おなごの大学校に力を入れているのは、奥さんの道楽です。」

あさ＞「…道楽！？」

眉間に皺を寄せて、平十郎は、いつになく“へえ抜き”の厳しい抗議をします。
「そんなことに、元々ない時間を使って、お金も使って、そんなこと続けられたら、私らはかないません。」

あさ＞「せやけどうちは…。」
「あさ！」新次郎も、この時ばかりは、言い聞かせようと厳しい諌め口調でした。

あさ＞「すんまへん、迷惑かけてしもて…。ほんま堪忍だす。うち、ちょっと店見てきます。」
ところが事態は深刻で、店に顔を出す事すら、榮三郎や平十郎に止められてしまうあさでした。

あさがショックのあまり食卓に一人で座って茫然としていると、千代がやってまいりました。

柱時計が鳴る音がして悩んでいる様子のあさの顔を、千代が覗き込んで言います。
「…お母ちゃん？」

顔を上げて、あさ「、千代！帰ってましたんか？」

千代＞「へえ、連休で休みも長うとれたさかい、３日前から帰ってきてます。
それに、お父ちゃんがそろそろ先の事を、お母ちゃんと一緒に考えようて…。」

ところが、この時、自分の行動で本業の方へ思いがけない皺寄せを背負わせる事となってしまい心を痛めていたあさは、
千代に、気の抜けたような返答をしてしまいます。
あさ＞「そうだすか…。うちは、ずっと思うようにさしてもらいました。…あんたもそないしたらよろしい。」
この気のない返事に、千代は進む道を指図される以上の悲しみを覚えてしまいます。
千代＞「…そうだすか。」

「ゆっくり、後で話聞きますさかいな。」と、あさが重い腰を上げて立ち上がり出て行こうとすると、
宜から聞いた、あさの過去話の影響もあり、千代の心には、
自分は母にとって、生まれて以来ずっと邪魔者であったのかしらんという疑念が渦巻いて、
皮肉の一つも言ってやらないと気が済まないという思いになりました。

「せやなあ、思うようにしてきたんやろなあ。
せやのに、うちなんかが生まれてしもて、そらえらい、迷惑かけてしまいましたわ。」

青天の霹靂の千代の皮肉攻撃に「何言うてますのや？」と、あさは驚いて尋ねます。

千代＞「いてへんほうが良かったて、思うてはりましたんやろ？うちが足手まといやて…。
子供さえいてへんかったら、もっと大好きな仕事に打ち込めて、失敗なんかすることものうて、
自由に働いたり、学んだり出来たのになあて…。
もう、心配しはることあらしまへんよって。もう、うちかて、お母ちゃんなんか必要あらしまへん。
卒業したら、お母ちゃん言うように、好きに生きさしてもらいますさかい。」

「待ちなはれ！」言い捨てて部屋を出て行こうとする千代の腕を捉まえて、あさは、千代の目を見て、
言い聞かせようとします。
「ええか？あんたを足手まといなんて思うたこと、いっぺんもあらしまへん。
あんたがまだ、お乳飲んでる頃に置いていった事かてあるし、初めて喋ったり歩いたり、
そない大事な時に傍にいてやれへんかった事もある…。申し訳あれへん思うた事はぎょうさんあるけど、
後悔した事なんかあらしまへん。それは、それがうちの選んだ道やさかいだす。」

千代＞「…わかってます。わかってますわ！せやさかいつまり、いつも娘より、仕事選んではった！いうことだすやろ？」
あさ＞「…そない思うのやったら、そない思うてたらよろしい、このひねくれもんが！」
千代＞「ひねくれもんやて！？」
あさ＞「あんた言い訳にして仕事手抜いて、やや子がいてたさかい、失敗しました。すんまへんなあ言うてるほうが、
よっぽどあんたに失礼と違いますのんか？」

千代＞「そんなん、家空けて仕事したい女の言い訳や！」
あさ＞「…なんでいつもそないな風にしかとられへんの？お母ちゃんが、あんたをどない大事に思ってるか…。
あんたがいてるさかい頑張ろう思うことはあっても、足手纏いやなんて思うことがあってたまりますかいな！
せやのに、いてへんほうが良かったやて！？甘えなさんな！あんたがなあ、まだちいちゃい子供やったら、
『ごめんな、お母ちゃんいつも置いていって、ほんまごめんな』って、なんべんでも謝るけど、
もうええ大人やあらしまへんか？！いつまで自分甘やかしたら、気ぃ済みますのや！？」

「…せやなあ、可愛らしい娘やのうて、そらえらいすんまへなんだなあ！
せやけど、ずーっと甘えさしてくれへんかったんは、お母ちゃんやんか！」千代が、そう涙を流して叫んでいると、
よのがやってきて「なんだす、二人で大きな声出して？」と心配します。
その隙に、千代は走って行ってしまい、
「千代！」と呼んで追いかけようとするあさを、よのが引き止めます。
今は暫く、一人にしておく方がいいと言うのです。

あさが躊躇っていると「わわわわわわわわわわわ…。」と廊下の向こうから変な叫び声を上げながらやって来た
宜が「す、すみません…。」と謝ります。

あさ＞「あなたは？」
よの＞「あ、今な、うちに泊まってもらってますのや。千代の女学校のお友だちでな、お名前は…。」
あさ＞「ひょっとしたら、宜ちゃん？」
宜＞「はい…。あわわわっ～怪しい現れ方してしもて、ご免なさい。今、憧れのお人に会えた喜びと、
興奮と、自分の罪深さに、もう、三方板ばさみになってると申しますか…。」

あさ＞「罪深さ？」
宜＞「すいません、千代ちゃんがあないなこと言いだしたのは、うちが余計なこと言うてしもうたさかいです。」
あさ＞「へえっ！？」

その頃、銀行の方では、萬谷がまたやって来て、あさに会わせろと管を巻いて行員を手こずらせていました。
その上、萬屋は、今、噂になっている女学校設立に銀行のお金を無駄遣いしているのではないのか？という
話を利用して騒ぎ立てて暴れます。

店の評判を貶めるような事を大声でがなり立てる萬谷に、奥から出てきた平十郎も対処しかねていますと、
女子行員に絡もうとして騒ぐ萬谷の肩を、後ろからガッツリと掴んだ新次郎が、腕を捻りあげて
痛がったところを
「痛おましたらかんにんだっせ。せやけど、なんぼ昔なじみでも、おなごに手だすいうのは、
やっぱりちょっと許されしませんな。」と言って投げ飛ばしてしまいます。

新次郎は萬谷を助け起こすと「たいがいのことは、そない気になれへんのだすけど、
二つだけ、どないしても腹に据えかねることがありますのや。」の言葉に続けて、
萬屋が、おなごに手を上げた事と、わての嫁さんに、的外れの悪口を言われた事の２つは許せないと言います。
そして「帰っとくれやす！」と激しく怒り、萬屋を追い出します。

夕方、あさは、外から帰ってくる千代を、店の前で待っていました。
帰って来た千代に、あさは「千代…。」と呼びかけます。

一旦、立ち止まった千代でしたが「また、そないぎょうさん買い物して…。」
と言われたのが気に入らなかったのか「…お母ちゃんに、関わりあれへんことだす。」と、
つっけんどんに言い返すと行ってしまおうとします。

それでもあさは「千代…。お母ちゃん、あんたともっと話がしたい。」と声を掛け続け、
立ち止まる千代に
「お母ちゃんなあ、あんたと話したいことが、ぎょうさんありますのやで。
あんたがちいちゃい頃のことや、お父ちゃんのことや、おじいちゃんのことや…。」と心を通わそうと努めるのですが、
「うちは、お母ちゃんと話することなんかあらしまへん。そないなもん、あれへんさかい…。」
と、冷たく振り切って、また歩き出しました。
ガッカリとして俯くあさでしたが、次の瞬間、バサッと物音がして、
千代が、後ろを振り返ると、あさが脇腹を押さえて蹲っており、その横には包丁を持った萬屋が目の色を変えて立ち尽くし、力無く
「千代…。」と言うと、あさは、倒れ込んでしまいました。

「自業自得じゃ…。」と言うと包丁を放り投げて逃げて行く萬谷。

荷物を落として悲鳴のように「いやや、お母ちゃん！」と、あさに駆け寄る千代。
すぐに新次郎が飛び出してきて、動揺しながら倒れているあさを抱き起こし
「あさ！あさ…あさー！しっかりせえ！あさー！」と叫ぶのでした。

あさが来たネタバレあらすじ　20週 120話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,柳生みゆ，辻本茂雄，小芝風花，吉岡里帆，曽我廼家八十吉,三宅裕司,高橋英樹,東柳啓介