あさが来た　ネタバレ　14週　83話

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あさが来た　ネタバレ　14週　83話「新春、恋心のゆくえ」

１月8日（金）放送。

千代の世話をしながらも、ふゆの想い人の事を考えるとドキドキしてたまらないと、
うめを相手にあさの話題はその事ばかりです。

その想い人というのが新次郎だと知っているうめは「ああ…どのようなお人ですやろなぁ。」
ととぼけておりました。
…と、そこへ
「どないなってんねんや！」との罵声が響き…。

店の方では、日野が乱入して来て「若旦いうのはどこや？若旦は！？」と血走った目で探し始めます。
亀助が戸惑いながら「何なんだすか？いきなり店入ってきて。」と、慌てて止めに入ります。

日野は、まるでやくざ者のような柄の悪さで
「店なんか知るか！あんたんとこの若旦さんに落とし前つけてもらいに来たんや！」と啖呵を切ります。

亀助＞「はぁ？落とし前？」
日野＞「おう！」
榮三郎が自分の事かと思い立ち上がって「わてやったら、ここだすけど。」と申しますと
日野は腰に手を当てて「はぁあ…あんさんどすか～」と値踏みするかように舐めるような目線で榮三郎を見て
「あんた、随分、若いけど。ふゆを嫁にするか妾にするか、ちゃんと考えてくれたはるんどっしゃろな？」
と凄みます。

何の事やらさっぱり見当もつかない榮三郎が「はぁ？何でわてがふゆを妾に？」と言うと
日野は激昂して「バレてますのやで！」と増々、声を張り上げるのでした。

そして、日野が「ふゆと、ここの若旦があいびきしてたんを、この、山本様が、見た言うてはりますのや！」と言ったところで
ようやく山本が「あ…ちゃいます、ちゃいます。」と口を挟んだので、やっと榮三郎の濡れ衣は晴れますが、
山本が述べた特徴から、それが新次郎とわかると
日野は「はぁ、あの男はんか。」と腕組みして考えを巡らせると、あろう事か「そういや、スケベエな顔してはったわ。」
と失礼な事をほざきます。

そこへ極妻風に登場したあさが「誰がスケベエやて？うちの旦那様が、どないかしましたか？」
と尋ねますと日野は、「旦那様？はぁ～あんたが嫁はんか。」と言うと、今度は、あさを鼻で笑い
「ほほ～う。さすが炭坑買うたっちゅう悪名高いおなごはんや。
生意気な。嫁はんがこないやから、旦那が、女道楽に走ってしまうんやなぁ。」などと罵って
勝気な性分のあさの闘争心に、すっかり火を点けてしまうのでした。

頭に来たあさが「はぁああああ！？」と日野に顔を突き合わせて至近距離から眼（ガン）を飛ばすのを見て
亀助は慌てふためいて、日野とあさの間に割って入り「ああ、いや…あの！それは…。あの…。」と言葉にならない言葉を発して、
必死に止めようとしますが
「どかんかい！」と日野に突き飛ばされてしまいます。

そして、あさの事も見下し「おなごと話してる暇ないわ。さっさと、旦那とふゆここへ連れてこんかい！」と凄み、
座り込みます。

「何だすて？！」苦々しい思いで、あさは日野を見おろして言いました。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

日野と山本を奥座敷へ通して、よのが話を整理します。

「えーつまりその…山本様が、ふゆを通りで見かけて、こっそりついて行ったら、ふゆと、うちの新次郎が、
こない、寄り添うてたて、そない言わはるんですか？」

「へぇ。そないだす。しかも、それだけやあらしまへん。その若旦さんがポッといてへんようになった思たら、
次は番頭さんがトコトコやって来て、今度は、その番頭さんにも、こないして、泣きついてたんだす。」
山本は、亀助の袖を握って泣いていたふゆの動作の真似をして見せます。

よの＞「あれまあ！」

亀助が、部屋の様子を覗き見していたかのとクマに、手をせわしなく振り否定して、
ひそめた声で「ちゃ…ちゃいますて！そない、やらしい事してた訳やあらしまへん！」と言い繕います。
その後ろでは、うめが、千代の耳を塞いでいました。

山本が「わては、そない尻の軽い女、嫁にする気ぃあらしまへん。」と言うと
日野が、その横から「山本様はな、この縁談は、破談にするて、そないおっしゃってはるんや！」と言って
怒りをぶつけます。

日野＞「この店はどないなってんねんや！？嫁入り前の娘を、寄ってたかって傷物にしよって！ええ？どないしてくれるんや！」

榮三郎が「はぁ。それは、申し訳ない事で…。」と頭を下げます。

けれど「もう、よろしおます。わてはもう、ここには用もあれへんのやよって。帰らしてもらいますさかい。」と、山本は腰を上げ、
その山本に日野が「や…山本様！」と追い縋ります。

そこへ亀助が威勢よく障子を開けて入って来ると、ふゆが、尻が軽いいうのは、誤解である事を説明しようとします。
そして「ほんまは、全部、わてが悪いんだす。わてが、全部仕組んだ事で…。」と膝を付いて詫びますが、
そこへ奥の間から、やって来たふゆが
「違います！お父ちゃん。新次郎様も、番頭さんも、何も悪い事なんかあらしまへん。
悪いのは、うちなんだす。堪忍だす！堪忍だす、お父ちゃん！」と真剣に父に向かって頭を下げて詫びるのでした。

ところが、日野は、そんなふゆに「このあほが！」と言ってビンタを食らわし
更に「恥かかせよって！何の取り柄もないゆうのに、男に媚び売るだけ覚えよって！
これやからおなごはあかんのや！せっかく親が見つけてきた縁談を、
なんちゅう事してくれんのや。この親不幸者が！」
と罵ると、まだ暴力を振るおうとしますので、あさや榮三郎が止めに入り、
あさは「何でだす？！何でこない乱暴な事しはりますのや！」と抗議します。

そして、日野とあさの間で口論になりますが、日野は、道理の通じるような人間ではなく
あさの言う「叩いたり、大声で罵っても気持ちは通じない。本気で思う心しか、人の心には届かへん」というもっともな言葉も
空回りです。

日野は「やかましいわ。人の家の事、口出しすな！」と、あさを突き飛ばすと、
また、ふゆに暴力を振るおうとして拳を振り上げます。

この様子に腹を据えかねた亀助が大声で「やめんかい！」と一喝し日野の動きを止めます。

亀助は「ここは、あんさんの家やあらしまへん。加野屋の、屋敷だす。」と言って日野を制し、
山本の方を向くと「あんさんもあんさんだす。何でいっぺんは嫁さんにしよ思たおなごがこないな事になってんのに、
ぼーっと突っ立ってはんのだす？」と、苦言を呈します。

そう言われても被害者意識しかない山本には一向に通じず「いや、それは、そっちが悪いんで…。」と、
気持ちの通わぬ他人ならではの言葉を吐きます。

亀助は「あんさんが惚れたいうのは、その程度の事なんか！？
わてやったらな、どないな事があっても、惚れた女は必ず守ります！親にかて、誰にかて、決して手ぇなんか上げさせへん！」
と腹を立てて熱心に抗議するのでした。

ふにゃふにゃと言い返す山本に亀助は
「男いうのはそういうもんだす！それぐらいの覚悟もあらへんのやったらな、嫁取るなんて、やめたらよろし。」
と怒りに震えながら言います。

すると山本は、すねた子供のように突っ立ったまま「もう帰る！」と言います。

日野は「山本様！」と縋り、亀助に「あんた！なんちゅう事言うねや！」と、突っかかります。

亀助はもう徹底抗戦の構えで
「あんさんこそ、うちの店の者に何してますのや！もう、金輪際、ふゆには指一本触れんといとくれやす。」
と言い放ちます。

日野が、親の権限を振りかざし「はぁ？わしは親やで！」と言い返しても、
亀助は「ふゆは…大事な、わてらの身内だす。どうか、帰っとくれやす。」と徹底してふゆを守ろうとします。

そして、この後、亀助と日野は取っ組み合いの喧嘩をする事となり…
例によって弥七だけは「おーっ、喧嘩や喧嘩や～！」と半笑いで喜んでいましたが、
ふゆは、この様子を、ハラハラしながら見守っておりました。

喧嘩と言っても、大方は、ふゆの父に投げ飛ばされたり蹴飛ばされたりして、傷だらけになった亀助を
ふゆが手当していました。

亀助＞「おふゆちゃん、堪忍な。あんたのお父ちゃんに、えらい事言うてしもた。」

ふゆは首を横に振り「いいや。これでよかったんだす。破談になってよかった。おおきに。」と言って微笑みました。

それでも、こんな風に恩を、仇で返すような真似をしてしまったのでは、もう此処にはいられないと言うふゆを
亀助は引き止めようとします。

けれど、ふゆは
「いいや！番頭さんに頂いた言葉が、これからの、うちの宝だす。
大事な身内やて、言うてくれはった、あの言葉があったら、うち、これから、どないなとこでもやっていけます。
ほんまおおきに。ありがとうございました。」と、別れのように述べて、お辞儀をするとお勝手に降りて行きました。

このままでは、ふゆが去ってしまうと感じた亀助は、一大決心で…「よ…！よ…！」

ふゆ＞「よ？」

亀助＞「嫁になってくれへんか？」

「えぇ！…」障子越しの夕日を浴びて、息を飲むふゆです。

亀助＞「わての…お嫁さんに、なっとくなはれ！わては、お面がええ訳やあれへんし、
家かて持ってへん。そやけど、あんたを思う気持ちだけは、誰にも負けしまへん！わてと、一緒になって下さい！」

「そんな…うちなんかが…。」と自信なげに俯くふゆでしたが…。
亀助が「そやけど、喧嘩も弱いわてやったら、頼りないかも分かれへんけどなぁ…。」と、
断られるかと覚悟を決めて背を向けたとたんに
ふゆは「お…！」と叫びます。

びっくりした顔で振り返る亀助にふゆは「お…。お嫁さんに、して下さい！」と頭を下げます。

「へ？」と目を見張る亀助にふゆは「うち、亀助さんのお嫁さんに、なりとおます。」と言い

亀助は驚きの余りに、その場にへたり込んでしまいます。
「おふゆちゃん…！」と呼ぶ亀助に、微笑んで頷くふゆでした。

この二人の結末を、戸の陰から、
よの、あさ、新次郎が、だんごの様に顔を下から上へ３つ連ねて覗き見していました。

あさ＞「ひゃ～ドキドキや。」
よの＞「それやったら、あのお嫁入り道具、あのまま使てもええやろか？」
あさの肩を後ろから抱いて新次郎「はぁ、そらよろしいなぁ。」

ふゆの手を借りて立ち上がった亀助が、「おととととととっ！」とよろけて
ふゆに抱きつきました。

[ナレーション]
こうして、亀助とふゆの結婚が決まりました。

亀助とふゆの祝言の日です。

お勝手では、
ツタがお膳を拭きながら「はぁ…おふゆちゃんがなぁ…。」と呟き、クマに「手ぇ止まってんで。」
と注意されています。
かのの号令で祝言の支度を急ぐ女子衆達。

一方、新次郎は祝辞の練習をしておりました。
「本日は、皆様、ご多忙中にもかかわらず、亀助と、ふゆの婚礼にご列…。はぁ…何や、ドキドキしてきた。」

その横では、あさが日本髪に結ってもらっています。

[ナレーション]
あさと新次郎は、２人の祝言で初めて、夫婦で仲人をする事になりました。

新次郎は不安そうに「ちゃんと、言えるやろか？」とあさに尋ね、
あさは「ちゃんと言えます。」と答えて励ましています。

[ナレーション]
そして、あの男も、帰ってきました。
加野屋の前に立ち、菅笠（すげがさ）を脱いだその人は、雁助です。
雁助は「はぁー。」と深い溜息を一つつきました。

その頃、お勝手にいたうめは、かのに「うめさん。ふゆ、支度でけたみたいだすわ。」と声を掛けられて
「へぇ。」と頷くと微笑んで、感慨深く、今日までの思い出を辿っておりました。

あさが来た　ネタバレ　14週　84話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理

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