あさが来た　ネタバレあらすじ　第１週２話「あさの理解者、祖父忠政」9月29日（火）

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あさが来た　ネタバレあらすじ２話「あさの理解者、祖父忠政」9月29日（火）

あさが来た　ネタバレあらすじ２話①最悪の出会い
初対面にも関わらず、許嫁の新次郎（玉木宏）の前で父においどをぶたれて、
気恥ずかしいところを晒してしまったあさ（鈴木梨央）でした。
その恥ずかしさとも相まって、新次郎に言われた「おいどはご無事だすか？」の一言が胸にグサリと突き刺さり、
どうにも新次郎に、不愉快な第一印象を持ってしまったあさ。

[ナレーション]
この当時の商家同士の婚姻は、当人同士ではなく家同士で決められる事が多いものでした。
さて「あさと、この新次郎が結婚？」と不思議に感じられた方もおられるかもしれませんが、
これくらいの年の差は当時、珍しいものではありませんでした。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

「えらい御見苦しいところをお見せしてしまいまして」と恐縮して詫びるあさの父、忠興（升毅）に
「いや、何と言うか…いずれはお嫁に来てもらうんやさかい、最初は、これくらいくだけた方が…」と、
新次郎の父、白岡正吉（近藤正臣）も、その場では気を遣ってくれたものの
内心では、これでは先が思いやられると将来に一抹の不安を感じてしまいました。

今井家からの帰り道で、
「いや、いや、いや～まあ、噂通りの元気なお嬢ちゃんや。」と感心しきりの父に、
新次郎が愉快そうに「いや噂以上でしたわ」と申しますと、
正吉は
「そない呑気な事言うて！」と呆れ
「おまえ、嫁にもうてから、あのじゃじゃ馬の手綱をちゃんと取れますんかいな？！」と問いかけました。
「そらぁ…無理だすわなぁ」と、すました顔で軽く言ってのけて笑う新次郎。
やれやれ…この先、どうなるんやろ？と得体の知れない不安にかられる正吉でした。

あさが来た　ネタバレあらすじ２話②優しい祖父登場
その頃、今井家では、あさがまだ父からお小言の続きを賜っていました。
「そろばんは商人の道具。商人の娘がそれを玩具にするとはなんちゅうこっちゃ！。
このざまを見て、一体、加野屋さんもどう思いはったか…」

しかし連日のように叱られ続けているあさは、全く堪えていません。
「そやかて、うち、パチパチさんが好きやねん！そや、おとうはん、パチパチさん教えてくれまへんか？」
そろばんだけでなく「久太郎の相撲のまわしも、いっぺん締めてみてええか？」とか
学問もやりたいと言うあさに、忠興は怒って
「今日限り学問の書物は一切禁止や！」と言い渡します。
「そんなん、そんなんいやや！」と反発するものの
「当たり前や！おなごに大事なんは礼儀作法や。夫や家のもんを喜ばせる稽古事や。
そういう減らず口はもう少しマシな琴が弾けるようになってから叩け！返事は？！」と
終わりのないお説教が続きます。

すっかり萎れて「はい…すんませんでした」と、あさが答えた時、
ははははは！と高笑いして助け舟のように座敷へ入って来たのは祖父の忠政（林与一）でした。

「忠興、おまえの説教は相変わらずしょうもないなぁ！。そんな細かい事までやかましい言いよって！」
そう言って、あさの隣に座った忠政は
「そらあ、おまえの言う事はある意味ごもっともや、そやけどな、人間ごもっともだけではあかん！」と忠興を窘めて首を振ります。
「ごもっともな話かて、ごもっともやてしかめっ面で言われたら、かえって腹が立って、
ごもっともな事も『ごもっともや』言うて素直に聞く気が無くなってしまうもんや。」

忠興は忠政の貫禄に押されて、しばし、あさを叱るのをやめて
「おとうはん…久しぶりやなぁ」と父に視線を向けて挨拶などしていました。
すると忠政は「おおうっ！久しぶりやなぁ」と笑顔を称えながら言ってすぐさま
「もう説教は終わりか、ほな、あさ借りるで！」と、あさの手を引き外へと連れ出してしまいました。

祖父・忠政（林与一）は、あさにとって唯一の理解者です。

「あさ、わしが来たからには何でも好きにしてええで！」
縁側に出るとあさの手を取り言う忠政は、あさの心強い味方です。
手を取り合いながら縁側で二人の会話が弾みます。
「えっ、好きにしてええの？」と目を輝かすあさ。
忠政＞「ああ、好きにしたらええがな！」
あさ＞「相撲取ってもええの？」
忠政「ああ、かまへん！」
あさ＞「木に登ってもええの？」
忠政＞「ああかまへんで！そのかわりな、猿よりうまいこと登りや！」
あさ＞「やった！おじいちゃん大好き！」

「あさ！またお父はんに怒られるで！下りといで！」
あさが、忠政の許しを得て勢いよく木に飛びついて登って行く姿を見て、
はつ（守殿愛生）が慌てて止めようとするのですが
忠政までもが「よっしゃ、わしも登ったろ！うふふっ」と、あさの後を追いかけて木に登ってゆくものですから、
もう、はつの手には負えません。

あさの祖父の忠政は、とうの昔に隠居して、
嵯峨野で趣味の謡三昧の毎日でしたが、こうして時々家に来ては、よくあさと遊んでおりました。

はつ＞「信じられへん。うちあんなとこよう登れへんわ。」
はつは羨ましそうに木の上のあさを見上げています。
そこへ久太郎（二宮輝生）もやって来て、はつと同じく木の上のあさを見上げました。
久太郎＞「あさ姉は、かっこええな。」

はつ＞「あさ！そっから何が見えるん？」
あさ＞「比叡山も大文字さんも全部見えるで！」満面の笑みを浮かべてあさが答えます。

「よいしょっ…。ああ～やっと着いた！わははは」
忠政は、あさと並んで高い木の枝に腰掛けました。

「あの赤い雲に乗れたら気持ちよさそう。」とあさが言うと
忠政は「そや！その顔や。あさは笑た顔がええ。」と言ってくれました。
そう励まされても、あさの心の中には納得ゆかない事がありましたので
「そやろか？そやけど笑てられへん事もあるやろ？」とふと、それを忠政に漏らします。
「ああ」と頷いた忠政に
「うちこのまま大人になって、大坂の新次郎さんのお嫁さんになるんは嫌や。」と気持ちを吐露します。

すると祖父は「う…ん…そら困ったな。
けどな今井の家もこのご時世で金がのうなってきて忠興たちもひいひい言うてんねん。
お家のためや。」と家の事情を話して聞かせるのでした。
けれど、そうは言われても合点のゆかないあさは
「お家のためでも何で？何でおなごはお中元とかお歳暮みたいにもらわれなあかんの？やっぱり変やわ。」と嘆きます。
どう話すべきかと忠政が言葉を探していると
あさは祖父を困らせたのではないかと思い「堪忍な。」と詫びて
「けど、うちお姉ちゃんみたいに『そういうもんや』って上手に思う事ができひんねん。」と
言葉を続けました。

それを聞いて忠政は「うん…うん！やっぱりあさは偉い。」と褒めてくれました。
いつも父に屁理屈と、頭ごなしに叱られている事で褒められた事が思いがけず
あさは「へ？」と目を丸くしました。

すると祖父は褒めた理由をこう説明します。
「いやあの…人ちゅうもんはな、大概、長いもんに巻かれろとか、ご無理ごもっとも言うて大波に流されるもんや。
それが楽やよってな。
けど『何でや？』思て立ち止まる。
お前はそこが偉い！」と。

更に忠政ははこう語ります。
「『何でや？』と思う人間がな世の中を変えていくねん。
誰に口つままれようと、後ろ指さされようと前を向いて進みなさい。
それがじいちゃんの願いや。分かったな？」

「うん！」祖父に褒めてもらい認められて、あさの心は晴れやかになりました。

そして二人はあの歌を歌います。
「うさぎうさぎなにみてはねる♪
じゅうごやおつきさんみてはああねるう♪」

忠政＞「うさぎみたいになパーッと跳ねパーッと。」
あさ＞「うん」
（二人で笑う）
こうして祖父に励まされて元気になるあさでした。

あさが来た　ネタバレあらすじ２話③７年前のエピソード
忠興は家の中でそろばんを弾きながら忠政があさを甘やかす事をぼやいていました。
梨江（寺島しのぶ）＞「お父はんはほんまにあさが好きですね。」
「変わり者同士やさかい気ぃが合うんや。昔なんか…。」と忠興が始めた７年前の話は
今井家の仰天エピソードでした。

７年前のある日、忠政が突然、腕組みをして「はあ！ええ事思いついたわ。」と
切り出すと、
「あさを男として育てみたらええんとちゃうか？」と、冗談のような事を真顔で
言い出しました。
「それで、あさはは実は男やったという事にして、
嫁に出さんと逆に嫁はんもろて今井の家督をあさに継がせるんや。」と
得意気に言ってのけたのです。

その事は
「笑い話にしても笑えん話やった。」と、
忠興の中では未だに苦い思い出になっていました。
梨江はその話に同意すると
「あと少しでええし、はつみたいに女らしゅうなってくれたらええんですけど。」
と溜息まじりに嘆きます。
浮かぬ顔で梨江の話しに頷きながら、忠興は仕事を続けます。

あさの父、忠興は仕事熱心でした。
しかしこの頃、京都一の商人といわれていたこの今井家にも危機が迫っていました。

あさが来た　ネタバレあらすじ２話④行き詰りつつある商売
「ありがとうございました。今後ともよろしゅうお願い申し上げます。」
店の入り口近くで、二人の武士に忠興が深々と頭を下げています。

明治になる１５年前。
武士の時代とは言え、徳川幕府や大名たちは大変な財政難に陥り、
商人から莫大なお金を借り続けていたのです。

「あ～あ…返ってこぉへんお金を貸すんはもったいないな…。」とぼやく忠興。

久太郎＞「何がもったいないんやろ？」
あさ＞「分からへん。お父はんは節約が好きやさかい。」
大人の事情のわからない二人は、お客さんが残したお茶菓子を、こっそり食べながら
無邪気に話していました。

「こんな時代もう長うは続かへんのちゃうやろか。」と不安気に呟く忠興でした。

あさが来た　ネタバレあらすじ２話⑤嫁入り先への挨拶
そしてあさが１２歳になったある日の事、
父・忠興が、あさと姉のはつ（守殿愛生）を連れ、大坂の嫁入り先に挨拶へ行くと言い出しました。
はつには、まだ会った事のない許嫁の山王寺屋の惣兵衛さんに会わせるため。
あさには、加野屋に改めてご挨拶に伺うためにです。
あさは嫌がりましたが忠興に怖い目で睨みつけられて、しぶしぶ出かける事となりました。

[ナレーション]
さてあさとはつの初めての大坂の旅はどうなるのでしょうか？

３話「あさと五代才助の出会い」9月30日（水）へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理