あさが来たネタバレ 19週　112話　

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あさが来たネタバレ 19週　112話　

京都の寮では…。

千代は、田村宜の机の上に貼ってある巴御前の絵とあさの新聞記事を見せられ「びっくりぽんや！」と驚きます。

宜は自慢気に「ふふっ、教えてあげましょか？このお方のこと。」と言うのですが、
千代は「いいや、けっこうだす。」と宜の机の前を離れます。

だが宜は勝手に話し出します。
「あさ先生はなあ、あのご維新の時代に潰れかけてた両替屋に現れた、救いの神のようなおなごさんなんや。」

千代＞「はあ！？救いの神？」

宜＞「そう、この両替屋言うのが、散々でなあ。お三味線やら謡いやら、趣味三昧の旦那さんに、まだ若い跡取りさん、
頼りない男たちばっかりやったそうや。」

千代＞「なんで、そないなこと知ってはるの？」

宜＞「雑誌の記事とか読んでたらわかります。…」と言うように、宜の知識はすべて、
新聞や雑誌から得たものでした。

宜＞「そこに、男顔負けのこの度胸のあさ先生がやってきて、旦那たちを追いやって、店取り仕切り始めたんやて。
ほんま、肝の据わったお方でなあ。
鉱山行く時は必ず拳銃持ってって、働かへん男らはこれで言うて、ズドーンやて。
ほんで、とうとうその頑張りでお家の勢い盛り返して、今はあの、大阪の加野銀行や商社までぎょうさん手を広げて、
女だてらに頭取になってはるのやて。」

千代＞「頭取？」

宜＞「座右の銘は七転び八起き、それに常に優雅に洋服を着こなし…。」

所々で確実に間違っている宜の話を聞いているうちに千代は頭に来てしまいました。

千代＞「あのなあ！なに威張って言うてはんのか、わかりまへんけど、その、あさ先生とか言う人、ちょっともそないなおなごやあらしまへん。」
ちょうど、その時、かのとうめが、千代の着物を持って寮に到着し、
寮の廊下を歩いて千代達の部屋の前まで来ていたところです。
うめ＞「いやあ、汽車のおかげで、こない気軽に京都まで来てしまいましたな。」
かの＞「ほんにほんに～。奥様、せっかくお千代様の新しい着物作りはったのに、もうすっかり足腰弱なってしまいはって。」
うめ＞「いいや、うめも来られて嬉しいのでございます。やっぱりこう、ダラ～ンいうのは、うちにはようせんことだっさかい。」

その二人の耳に「あんたの話は、み～んなでたらめだす。」という千代の声が届きました。

「お千代様の声だすなあ。」と言って、その声がした部屋の前まで行くと耳をそばだてて中の様子を窺うかのとうめでした。

宜＞「はあ！？でたらめやて？」

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

千代は宜の話した内容の間違いを、一つずつ、すべて訂正してみせました。

千代が、あまりにも詳しいので、宜は、ただものではないと感じて
「あなた、名前なんやった…？」と聞き直します。

宜＞「ひょっとしたら、ただのあほで不真面目な女やないのと違う？
着物しか興味ないような顔して、そない色んな事…。」

千代＞「あんたこそ、いつもなに読んで学を積んではんのかわからへんけど、書いてあることをただ鵜呑みにするさかい、
そないなことになりますのやで！
頭でっかちしてんと、次からは、ちゃんと自分がその目で見たものを信じたほうが、ええのとちゃいますか？」

言い放つと千代は引き戸を開けて部屋の外へ飛び出しました。
そして「はあ…なんでうち、こないムキになって…。」と呟くと、すぐ傍に立っていたかのとうめの存在にも気づかず行ってしまいます。

残されたかのとうめは「声だけ聞いていたら、おあさ様にそっくり」と言い合います。

次に廊下に出てきた宜は「九つ転び十起きやて、なんという名言！」と叫ぶと、やはりうめとかのの前を通過して行きました。

[ナレーション]
その頃、和歌山では。

あさが出立しようと靴を履いておりました。
すぐ傍で、あさのお土産の岩おこしをポリポリと食べる養之助に「養之助、あんたもしっかりな！」
と、あさが話し掛けます。

養之助＞「うん。」
あさ＞「そらあ、ご飯がようけ食べられるいう兵隊さんに憧れるのもわかるけど、一番大事なのは一家だすさかいな。」
養之助＞「うん。」
あさ＞「出来のええお兄ちゃんばっかり褒められて、ええなあと思うこともあるかもわからへんけど、
あんたにはあんたのええとこが、きっとありますさかいな。」

養之助＞「えっ、どこ？」

あさが「へっ！？」と答えに窮していると、新次郎もやってきて、
あさは、はつに手縫いのケープを貰うと、名残りを惜しみながら、
二人は眉山家を後にしました。

帰れば、またすぐ慌ただしくなると思い、帰り道に、新次郎が楽しみにしていた温泉に一泊だけする事に。
行く先は、紀州の温泉の有名どころの龍神温泉です。

新次郎データーによると、
龍神の湯は、紀州徳川家御用達で、美人の湯と言われていると聞いて、あさは喜びます。

[ナレーション]
二人は、温泉の宿に泊まって、大阪に帰ってきました。

あさ達が帰ると、千代も、ちょうど休暇を利用して、京都から帰って来ておりました。

あさは、みかんを持って千代の部屋に行きます。
そして、あさは、千代にみかんを渡すと、ぎこちない「おかえり」と「ただいま」の挨拶を済ませ、
千代に、国語の教科書を貸してくれるように頼みます。
「随筆の依頼が来たので、文章の勉強したい」と、あさが理由を千代に話します。

千代は、あさに教科書を手渡すと「ちゃんとしたこと書いてな。誰が読んでるか、わからへんのやさかい…。」
と言います。

あさ＞「ん？」
千代＞「いいや、別に…。」
新次郎とうめが廊下から二人の様子を覗いていました。

あさとうめは、反発しあっているようでありながら、それなりに会話を繋いでゆき、
やがて話は、千代に、女学校で出来た友達の事へ。

千代＞「けったいな子やけどなあ。いつの間にか喧嘩してるうちに、仲良うなってしもてて…。」
あさは、それを聞いて大喜びします。

廊下から盗み聞きしていた新次郎は「ちゃんと母親と娘として、話してますがな。」とうめに言い
うめも「ほんまだすなあ～。」と頷いていました。

翌日。
加野銀行が開店して間なしに萬谷がまた顔を出して、榮三郎が思案しています。
萬谷はこの日も酒の匂いをプンプンさせながら、正気ではありません。

仕方なく新次郎はまた、榮三郎と共に相手になる事にしました。
萬谷はこの日も「金、貸してくれ。」と先日と同じ事を言ってきましたが、
完全なアルコール中毒で話している最中にブルブルと手が震えて止まりません。
榮三郎と新次郎は驚いて、お茶を勧めましたが、萬谷はそれを勢いよく、辺り一面に吹き出すと
酒をくれと言って暴れ出します。
あさが、そんな萬谷の前へ出ていき「うちは銀行だす。お酒は売っておりまへん。」と言うと
萬谷は「またお前か？おなごは引っ込め！」と罵倒した上に、商いをする者に金を貸すのが銀行の役割だと言ってごねます。

あさは厳しい口調で
「萬谷さん、銀行言いますのは担保があって、返済の見込みがあって、
この先伸びるやろういう見通しのあるとこに、お金用立てさせてもらいます。せやけど今のあんさんでは、無理やいうことだす。」と筋を通して話します。

萬谷は、それに激怒し、今にもあさに手を上げそうな雰囲気となった所、
新次郎が「まあまあ…。」と間に入ります。

すると萬谷、
「わては客や。こうなったら、金、受け取るまでここ動かへんで！」と居座る態度を取り出したので、
あさは行員達に言って、強制的に外へ連れ出してもらいました。

連れ出される時も「どケチ！強欲女！畜生！俺はお前の事、絶対に許さへんからな！」と喚いていました。

すっかり暗い空気になった銀行内で
平十郎が「おい！誰がいったい、なんであんな人を通したんや？ちゃんと、閻魔紙（えんまがみ）作ったやろ！」と怒鳴りつけました。

平十郎は、あさと新次郎に似顔絵入りの覚書を見せながら
「これは、閻魔紙言いまして、来てもろたら仕事に差し支えのある要注意のお客の名前を書いた紙です。」と説明します。

「で、それを、こないして、みんなで机んとこに貼ってますねや。」と弥七。

あさは「へえー、せやけどこれ便利だすなあ。」と感心して閻魔紙を見ておりましたところ
「…ん？！これは…。」と途中で驚きの声を上げてしまいました。

[ナレーション]
その閻魔紙には、ちょっと意外な人物の名前が書いてあったのでした。

あさが来た　ネタバレ・あらすじ　19週　113話に続く。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理