あさが来た　ネタバレ・あらすじ　22週　129話

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あさが来たネタバレあらすじ 22週 129話

[ナレーション]
あさが訪ねたのは、千代の寄宿舎でした。

[主題歌AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

あさは、そこで偶然居合わせた宜の母、フナと、子供の事について色々と話します。
フナはこの日、宜の縁談を進めるつもりで迎えに来ていたのですが、
あさはフナに、
新次郎の言っていた「今はまだサナギの時期だから、親に出来る事は、おひさまのように温かく見守る事」
という話を引用して、そこに、自分達の世代は
「卵からかえった青虫が、いきなりお嫁に行って、ポーンと蝶々になる…つまり、子供から、一気に大人にならなあかん仕組み」
との話を付け足し、
それに比べて今の時代は、一人前になる前に、これから先の人生について考えるためのサナギでいる時間が、与えられる
恵まれた時代になったと話します。

「うちらの若い頃とは、何もかも変わってしまったけど、そやけどそないな、猶予の時も、必要なんかも分からしまへんな。」
と…たったこれだけで、フナを説得してしまいます。

部屋の外で待たされていた亀助が、ガラス戸越しに中の様子を窺っていると、
そこへ宜と千代が帰って来て、一時は不審な男と誤解されかけましたが、千代が、亀助と気付いてくれたので事なきを得、
その後は、宜と千代の二人が、身を低くして、中で話す二人の母親を覗いていました。

そして宜は自分の母が、尊敬するあさと話してる事にドキドキ。

あさの帰り際です。
あさ＞「思いがけずお話さしてもろて、よろしおました。」
フナ＞「いいや。こちらこそ、ありがとうございました。」
亀助＞「次は、室町の方だす。早行きまひょ。」
あさ＞「へぇ。ほな、ごめんやす。」
会釈して去るあさを千代は「お母ちゃん！」と、呼び止めて「その…おおきに。」と、
いつになく素直にお礼を言いました。
あさは、にっこりと微笑むと、両手の人差し指を立てて鬼の角を模して頭の上に立てて見せます。
千代の文机の上にあった家族写真のあさの頭の部分に千代が角を落書きしていたからでした。

[ナレーション]
その日の、夜遅く。

帰宅したばかりのあさへ、藍之助の事で新次郎から話がありました。
その場に同席していたのは藍之助と平十郎です。
手紙でやり取りしていた菊から藍之助へ、手紙が届かなくなって久しいが、
惣兵衛からの手紙で、春先に腰の骨を折って、
寝たきりになっているという事がわかったので、一度、帰った方がいいのではないかと言います。

「え…腰いうたらそら、大ごとやあらしまへんか！」
亀助が靴を脱いで玄関先から上がり手紙を覗き込みます。
平十郎＞「へえ。」

あさは、藍之助に、すぐにでも、帰るようにと言いました。
しかし、藍之助は、自分には「知らせるな」と菊が言ったと聞いて、
きっと祖母は、僕には会いたくないのだろうから、帰らないと言います。
自分が菊の夢を断ち切るような伝言を父に頼んだので、嫌がられてもしょうがないと考えていたのです。

あさは、会いたくないのではない。
あんたに、心配掛けないように気を遣ってくれているだけやと言い聞かせました。

和歌山では…。
菊が戸を開け放ってもらい、山から風が運んで来るみかんの花の香りを吸い込んで、家族みんなと話をしていました。
菊＞「みかんは、味もええけど、私は、花の香りが好きやなぁ。ひっそりして、品がようて…。」
養之助＞「うん。僕も、この匂い好きや。」
栄達＞「大阪いてたら、一生この香りを、知らんかったんやろなぁ。」

それから惣兵衛に抱き上げてもらい縁側へ降ろしてもらった菊は、そびえるみかん山を見上げて
「あの山が、山王寺屋なんだすなぁ…。」と言います。

「ここが私らの…山王寺屋なんや。」と噛みしめるように言う菊は、
ようやく両替屋の山王寺屋再建への拘りを捨てて、日々コツコツと、
家族揃って力を合わせる今の暮らしを心より受け入れたのです。

藍之助が和歌山へ向かったのはそれから数日後の事でした。
亀助＞「ようよう素直になりましたなぁ。」
あさと新次郎と平十郎と亀助で、荷物を持って駆けて行く藍之助を見送りました。

その後、あさは、退院して、３か月過ぎたので、そろそろ自分も、旅に出たいと申します。
今回の行き先は東京で、まず、気になる父の見舞いを果たして来るつもりです。

和歌山に藍之助が帰り着いてみると、家の中は静まりかえっており、顔に白い布を掛けられた菊は、
今朝、息を引き取ったのだと栄達に知らされます。
はつ＞「お母様。藍之助が帰ってきましたで。」
藍之助は「おばあちゃん…？僕は…僕は一体何してたんやー！」と、菊の亡骸に縋りついて泣きました。

[ナレーション]
菊のお葬式は、家族とごく親しい人達で、しめやかに行われました。

お葬式の間も、すっかり気落ちして泣き続ける藍之助を養之助が、励まします。
「いいや。お兄ちゃん。おばあちゃんの最期は、決して惨めなもんやなかったで。」と。

あさが来たネタバレあらすじ 22週 130話へ続く。

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