あさが来た　ネタバレ・あらすじ　10週　60話～あさ、ついに妊娠♪

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あさが来た　ネタバレ・あらすじ　10週　60話

あさが、待望の妊娠を果たした事がわかり、早速、亀助が、加野屋に文をしたためて知らせます。

ややこを身ごもった事は、あさ本人も驚きで「びっくりぽんや！」の決め台詞が口をついて出ます。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

そして、この事は「えらいこっちゃ！えらいこっちゃ！」「待っとくれやす！お兄ちゃん、お兄ちゃん！」と叫びながら、
尋常ではない様子で新次郎と榮三郎が寄合所から飛んで帰った事から、五代友厚の耳にも入る事となります。

知らせを受けた加野屋の方でも、それはもう店を上げての大変な喜びようで、
新次郎など今にも飛び上がらんばかりですし、よのも、うめも泣いて喜んでいます。
加野屋では、すぐにも、あさが帰ってくるだろうと待ち構えておりましたが…。

さて、この日の午後はお天気が崩れて、どしゃぶりとなり、
その雨を見ながら「うわっ、盛大に降りまっせ。わてなぁ、嬉しい事があると、いっつも雨が降りますのや。
こら、わての、嬉し涙や。」と言う新次郎を、せつな気に見つめるふゆでした。

そのふゆの様子を見ていたうめが「何だす。おめでたい話やのに、一人そないな顔して！」
と咎めます。
ふゆは「いいや…うちも、おめでたいて思てます。」と言うのですが、
沈み込んだ様子のふゆに、うめは「嘘ついて！あんたまさかまだ、新次郎様の事…。」
と小言を続けるのです。
ふゆは、いたたまれなくなり、逃げ出し、それを、うめ、追いかけようとしかけて、
諦めた所に雁助が来ました。

うめ＞「番頭さん…。」
雁助＞「若いおなごいうのは、やっかいだすなぁ。」
うめ＞「若い頃のあないなんはもう熱病みたいなもんで、
一旦胸に火がついてしもたら周りが冷まそうと思えば思うほど、ますます燃え上がるばっかりで…。」
雁助は「なるほど。あんさんにも、あったみたいだすなぁ。」と、うめの過去に触れて来ますが、
うめは照れながら「ああ…嫌やわ。昔々の話だす。今井に、奉公さしてもらった時から、
もうそのような病とは縁切りましたよって。」と、遠い昔話としてやり過ごします。

それを聞いた雁助は、目を伏せつつ「へえ…。そらもったいないこっちゃなぁ。」と意味深な言葉を発するのでした。

うめ＞「え…？」
雁助＞「あっ！…。」
変な間があり、姿を消す雁助と、「もったいない…。」と雁助の言った言葉を繰り返し、
なんだか照れるうめなのでした。（うめの推定年齢は６０過ぎですが）

[ナレーション]
あさが身ごもったとの知らせを聞いて、加野屋も店中が、大いに盛り上がりました。
食事時に弥七がはしゃいでいます。
「こんなめでたい事あれへん。おおきに、おおきに。遊んでばっかりの新次郎さんと、
働いてばっかりの若奥さん。いっこも夫婦らしない思うてたのになぁ。」
クマ＞「何言うてますの。あない仲ええ夫婦もいてへんのに。これやから男いうのは…。なあ。」
ツタ＞「ほんまだすなあ。」

よのも懇意にしている奥さん達に、早くも、加野屋の若奥さんにややこが出来たというニュースが知れ渡っており、
「あんさんとこ、ややこでけたて、ほんまだすのか？」と指摘されて、
安産のお守りを手に、嬉しくてなりません。

新次郎は、早くも生まれてくる子供の名前をニヤニヤしながら考えており、
「わてがお父ちゃんか…。」と呟き、
正吉は正吉で風車を手に「わし、おじいちゃんや…。」とニヤついており、
４メートルほど距離を取って同じ廊下に腰を降ろして座る二人の
「くわ～っ、たまらんなぁ！」の声がシンクロして響きます。

[ナレーション]
しかし、それからしばらくたっても、まだ、あさは帰ってきませんでした。

苛立つ新次郎でしたが、暫くして、あさから届いたのは
「仕事片づいたらすぐ帰る」というそっけない葉書が一枚だけです。

よのは、それを聞き「はぁ？この期に及んで、まだ仕事しはりますのんか！？」と呆れています。
正吉も痺れを切らしております。

その頃、あさは炭坑で、機織りなどをしておりました。
それを見た亀助が「何だす、それ！？」と驚きます。
あさ＞「へぇ。これなぁ、体が思うように動かへんさかい、せめて合間にできる事しようと。」
その、あさの行動を見咎めたカズに、あさは安静にしているようにと注意されますが、
「そやけど、ややこができる事は病やあれへんのやさかい。」と答えます。

カズは「何言いよっとですか！子を産む事は病よりもっと、体や命に関わりのある事なんばい。
体の中で、ややこが大きゅうなるっちゅうのは大ごとな事なんばい。バカにしたらいかんとよ！」
と、顔色を変えて、そんな、あさを激しく叱るのでした。

けれど、あさは「大丈夫だす。うち、体が丈夫な事にかけては自信あんのだす。
それに、おなか大きなったら、こないな事もでけへんようになってしまう。
今のうちに、できる事やっておかな。」と言って意に介しません。

亀助は、そんなあさに「早よ、大阪帰らな。わて、また怒られますのやで。」と帰阪を促しますが、
あさは「掘るには、よく掘ってくれてるけど、サトシさんの組の様子がやっぱりおかしいんだす。」
と、それが気掛かりで、何かあるような気がして、まだ帰るわけにはいかないと言うのです。
いつものように、否応なく従わされます。

一方のサトシの方では「あの奥さんがここに来られんようになったら、俺だちもやりやすなるぞ。」
と坑道を歩きながら配下の者達に言っていました。

和歌山では、温暖な気候の中で、
眉山一家が精を出して働いておりました。
次男の養之助も、無事に生まれ、こちらへ来てからは菊も手仕事をするようになったようです。

そのはつからあさに手紙が届き、あさがいないので、新次郎がその手紙を読むのですが…（文面は以下）

「あさ。うめからの手紙で知りました。ややこを授かったとの事。おめでとうさん。
あんたの大事な時に、そばについててあげられへん事、堪忍な。
こちらは、ようよう新しい生活になじんできました。
次男の養之助も、すくすく育ち、藍之助は、どんどん男の子らしなって、
こちらの子達と一緒に、山の中を駆け回っております。
あさも、新しい暮らしが始まりますな。
どうか十分体に気を付けて。
新次郎様や、お父様、お母様によろしゅうお伝え下さい。姉より。

追伸。
うちはそれほどでもなかったけど、お母はんはうちらを産む時、とてもつわりが辛く、
生まれるまで、死ぬような思いをしたと聞きました。
あさも、もしかしたらそのタチを受け継いでるかも分からへんさかい、どうか重々気を付けて。頑張ってな、あさ」

新次郎、この手紙を読んで顔色を変えます。
「こらぁ、あかん。」

さて、待てど暮らせど帰って来ないあさに、とうとう
正吉は辛抱出来なくなって「誰ぞほれ、誰ぞ、連れ戻してくるやつはおらんのかいな！？」と言い出し、
よのの指名で、うめが連れ戻しに行く事になりましたが、
道を知らないうめ一人を行かせるわけにもいかず、
そこへ、ちょうど帰って来た新次郎が「よっしゃ。わてが行こ！」と言って引き受けます。
正吉やよの、榮三郎ほか店の者達が揃う前で、「頼むで！」と叫ぶ正吉の期待に応え
キリリと引き締まった顔で「任しといて！」と歌舞伎役者のように言ってのけ、男らしいところを見せた新次郎でした。
一同から「おおーっ！」という歓声が上がります。

こうして、みんなの期待を一身に背負い加野屋を出立した新次郎とうめでした。
去りゆく新次郎の後姿を見ながら正吉は「新次郎があんな凛々しい顔になるやなんてなぁ。」と感心致します。

九州に到着した新次郎とうめですが、山道をへっぴり腰で歩きつつ新次郎、
「ブヨがおる！」と叫んでは、うめと二人で悲鳴を上げて怯えていました。

その頃あさは食事の用意を手伝っていましたが、ご飯の炊けた匂いを嗅いだとたんに
「うっ…。」と、吐き気をもようして外へ飛び出して行きます。
外で蹲って胸を押さえて気持ち悪がるあさの背中を、カズが「ほら来たが。やけん言わんこっちゃない。」
と言って摩ります。
あさ＞「嫌や、あかん…。気持ち悪い～～～！！」

このあさの叫び声を、山道を行く新次郎は聞いたような気がして「あさ…。」と呟くのでした。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理