あさが来た　ネタバレ・あらすじ　８週　48話～加野屋新喜劇あり

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あさが来た　ネタバレ・あらすじ　８週　48話

あさが来た　ネタバレあらすじ　８週　48話「京都、最後の贈り物」11月21日（土）

正吉の部屋で「失礼致します。お義父様。ご相談したい事があるんだす。」と切り出したあさに
「そろそろ来る頃やとおもてましたんや。銀行だすやろ？」と言い当てた正吉に、あさは目を見張って驚きます。

「はぁ。ご名答だす。びっくりぽんや。」

[ナレーション]
そしてその頃、京都では、あさとはつの実家である今井の家は、思い出の詰まった京都から旅立とうとしていました。

柱の傷に指をあてて見入る梨江。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

あさと正吉の話が終わる頃に、ところてんを持って入って来たよのに
正吉は「榮三郎は、いくつになったんかいなあ？」と聞きます。
よの「今年で、正太郎が亡うなって８年だすよって、榮三郎は、じき１６だす。」
正吉は少し笑いながら「はぁ…もうそんなになりましたんかいな。」と言って、
ところてんを、すすりました。

加野屋の店の前では、加野屋が、炭坑という新しい事業に乗り出した事に違和感を覚え
「わては、両替屋の番頭だっせ。炭坑なんてな事言われても、どないな仕事か考えもつかへんわ。」
と言う雁助です。
それを聞いた亀助が、身振り手振りで、炭坑の仕事を説明し出すと、
そこへ想像で、弥七とうめも加わって、３人が入れ代わり立ち代わり、
ジェスチャーゲームのように、箒をつるはしに見立てて、石炭を掘り出す動作をやって見せますが、
それぞれの動きがどこかユーモラスで、会話もちぐはぐで、
なんだかんだ言ってるうちに雁助も加わり、最終的には雁助がノリツッコミをしてオチをつけました（コントか？！）

雁助＞「これでよう分かるか！アホ。分からへんわ、違うわ。違うがな！わては別にそない思い浮かべたい訳やあらへんねん。
そないに見当もつかへん仕事すんのはよう分からん言うてますのや。」
うめ＞「はぁ、なるほど。」
亀助＞「何や、それやったら、そない言うてくれな。わて、教え損だすがなぁ。」
雁助＞「それに、この加野屋は、大阪で一番いうてもおかしない、生っ粋の両替屋だっせ。
その名門が、何でそないな両替と関わりのない事せんならんのや。」

このように雁助はどうにも、歴史と伝統のある両替屋の加野屋が、
そのような異業種に手を出す事が面白くないのでした。

五代＞「去年には、国立銀行条例が制定されました。この条例は、アメリカの銀行を模範として作られた条例で、
大名相手に、自分のお金を貸すのではなく、志のある商社、事業に対して、
お金を集めて、それを貸し付け、利益をもらう。これが、新しい両替商の…。」
熱心に耳を傾けて聞き入るあさの隣にやって来た新次郎です。
「まだやってますのんか。あないな話長い事聞いてて、よう退屈せぇへんなあ。」

あさ＞「へぇ。それに今日は、旦那様も来てくれはりましたさかい。」
新次郎＞「かいらしい事言うてくれるがな。」
あさ＞「ほんまの事だす。旦那様が、一緒に聞いてくれてはるだけで、何や、不思議に力が湧いてくるんだす。」
新次郎は「まあ、わて、いっこも聞いてまへんけどな。」と、半笑いで言います。
あさ＞「ん？」

その時うめが小声で「おあさ様…」と呼びます。
見ると、うめが扉の向こうに断髪の男性を二人、連れて来ていました。

あさ＞「うめ？」
新次郎＞「どないしたんや？しかも洋装の男はん連れて…。」
あさは、まじまじと、その洋装の男性を見ると、驚いて、いきなり立ち上がり、
こう声を上げます。
「あっ！びっくりぽんや。」

その断髪で洋装姿の男性達は忠興と久太郎でした。

４人は廊下に出て話を続けます。

忠興＞「今から、東京に向かいます。」
新次郎＞「そうだすか。そら、お忙しいとこ、おおきに。」
久太郎＞「あさ姉、口開いたままやで。」
あさは「はぁ。そやけど…何て言うか…ようお似合いだすなぁ。ほんまびっくりぽんや。」と二人を交互に見ると微笑みました。

忠興＞「余計なお世話や。」
あさ＞「久太郎の方はいまいちやけど。」
久太郎＞「それこそ余計なお世話や。僕、名前変わったんや。これからは、今井忠嗣や。」
今井家のいじられキャラでマスコットだった久太郎も立派になったものです。

あさ＞「忠嗣て！えらい立派な名前もろて。それもまた、あんたに似合わへんわ。」
うめが「おあさ様！」と注意しますと、あさは「堪忍。」と言って、自分の口を摘まみました。

忠興から、忠嗣も、あとひと月で、アメリカ行きとなると聞いてあさは、
「久太郎、ええか？体だけは、気ぃ付けるんやで。異国のお方らは、食べるもんも違ういいますさかい、
何でも口に入れたらあきまへん。」と母親のように注意を与えました。

忠嗣は笑って「そんな事するかいな。Don't worry.（ドントウォーリー）I'm fine. （アイムファイン）や。」
と異国語を話しました。
あさ＞「何やの、それ…。そやけど、お父はんも久太郎も、今井はみんな新しい旅立ちだすな。」

新次郎も頷いて「せやなぁ。」と申します。

忠興が「そやけど新次郎さん。この頭、思てたより、軽うて楽どっせ。新次郎さんも早やってみはったらよろし。」
と勧めました。
新次郎は「いやいや、わて、ざん切り頭は、どうも…。」と言って笑いました。

講義を終えた五代友厚が出てきて「今井さん。いよいよ、ご出発ですか？」と声を掛けて来ました。

忠興＞「五代さん。はい。行ってまいります。」
そして忠興、あさの方を向くと「あさ、はつに、漬物、うまかったでゆうて伝えといてくれ。」と言いました。
あさは笑顔で「へぇ。必ず。」と答えました。

[ナレーション]
こうして、今井家の人々は皆、東京へと、旅立っていったのでした。

所、変わって、納屋で家族揃って、お茶漬けをすする眉山家の面々です。
栄達＞「ふう～ん、そうかぁ。今井屋さん、お江戸へ行きはりましたんか。」
惣兵衛＞「江戸やあれへんで、お父ちゃん。もう東京や。」
栄達＞「ほう…。」
惣兵衛＞「新しい商い始めるいうて旅立ちはったんやて。めでたい話や。」
はつ＞「へぇ。」
この時、はつが、食べこぼしを拾う藍之助に「こら、藍之助。落ちたもん拾たらあかん。」と注意しますと、
菊が「そやで、藍之助。あんたもなぁ、世が世なら、浪花一の山王寺屋の長男坊や。な、
卑しい事したらあかん。」と、
未だに山王寺屋の暖簾に拘った物言いをするものですから、
惣兵衛は「また言うてるわ。」と言ってお茶漬けを掻き込み「ごちそうさん。ほな行って来るで。」
と仕事に出ようと立ち上がりました。
この時、はつが「旦那様。」と引き止め「いつ言いだそうか、迷ってたんだすけど…。」と切り出しました。

栄達＞「どないしましたんや？おはつさん。」
はつが言いにくそうに「ああ、その…。」と言い淀みますと、菊が
「分かった。ややこやろ？２人目ができたんやな！」と嬉しそうに言います。
それを聞いて栄達も「ほうか。そらえらい、めでたい話やないか。ええ！おい、
藍之助。お前、お兄ちゃんになるんやて。」と勝手にはしゃぎ気味ですので、
もう、すっかり言いにくくなってしまったはつでした。

その話ではないと知っている惣兵衛が「どないしたんや？はつ」と聞きましたが、
「あ…いいや。」と、この時も言い出せませんでした。
「そうか。ほな、行ってくるわ。」と、出て行く惣兵衛。

[ナレーション]
はつは、家族みんなで、和歌山に移り住みたい事を、なかなか言い出せずにおりました。
そしてその頃、九州では…。

宮部が、サトシに、いつもサトシの組だけが、石炭の採掘量が少ないが、どうした事か？と尋ねておりました。
サトシは無言ですが、その面構えが怖いので、宮部は怖気づいて「いや…気張ってくれとるとやらええとやけど。」
と言って、すぐに退散してしまいます。

それを見ていた治郎作が、おもむろに「おかしいのう…。サトシの組は、
今までそげんこつんなる事はいっぺんもなかったとに。なしそげん、今、掘られんとやろか？」
と、声を掛けますと、
サトシは「すんましぇん。おらぁ、根っから大阪もんが好かんで、どうも新しか持ち主んために働く気がせんとやが。
まあ、そんでも、明日っからは、気張らしてもらいますき。」と、意味不明の言い訳をするのでした。

[ナレーション]
そして、あさは…。

あさは、加野屋の正吉の部屋で、
先日、正吉にしてあった「加野屋も銀行事業へ進出すべきではないか？」との提案
の返事を聞いていました。

この時、正吉は、今の加野屋での資産状況では、それは次期早々であると、あさを諭しました。
正吉は商いには、時を見極める勘どころが大切であるとあさに教えます。

御一新（明治維新の事）で、東京に出て大成功をした今井屋と、
やっとこさっとこ、商売を続けている加野屋では、新商売に乗り出すタイミングも、
違うのだろうという事を、熱心にあさに説いて聞かせたのです。

あさは、その話を聞いて、それもそうだと納得し、自分の思慮の浅さを恥じ入ります。
それで溜息をつくと
「炭坑の仕事も始まったばっかりやいうのに、うちゆうたら…。すんまへん。
うちはいつも、思い立ったら突っ走ってしまうたちで。」と詫びます。

すると、正吉「それでよろしいのや！あさちゃんは、それでよろしい。」
と言ってくれます。

あさが「そやけど、お父様に相談して、ほんまによかった。」と言いましたら、正吉は
「まあ、私がおらんようになっても、あささんの話を聞いて相談に乗ってくれるというような人があったら、よろしいのやけどなぁ。」と、何やら気になる言い方をしました。
あさ＞「へっ？！」

その時、「お客さん、お見えでございます。」と知らせの声が響き、
どなたかと約束がしてあったようで、正吉が「来はったんや。」と、迎えに立ちますと、
やって来たのは五代友厚でした。

五代は手に持った洋酒をこう紹介します。
「これが、日本人が初めて売り出したビールです。」
新次郎も来て、あさと珍しそうにその瓶を見つめています。
あさ＞「びいる？」

正吉＞「あの…堂島の渋谷はんが作らはったというのは、これ？」
五代＞「はい。」
新次郎はその瓶を手に取って、しげしげと見て
「西洋のお酒やて。どないな味しますのやろ？」と言うと
「ほれ、あさ。」とあさに手渡し、あさが
「へぇ。」と受け取ると、五代の差し出した栓抜きで
蓋を開けてみるのですが…中身が泡と共に勢い良く飛び出し、零れたもので、
びっくりして声を上げて、一同、大騒ぎとなりました。
五代は愉快そうに「これがビールです。」と言います。

[ナレーション]
日本中が、新しい時代に向かって走り始めた時代。
あさの冒険も、まだ始まったばかりでした。

あさが来た　ネタバレあらすじ　49話　11月23日（月）へ続く。

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