ASA GA kita ネタバレ 13週　Ep 78～muttered Godai Tomoat

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あさが来た　ネタバレあらすじ　13週　78話　12月26日（土）

ASA GA kita Ep 78～muttered Godai Tomoatsu.

我に返った五代は、抱きついていたあさから離れると「失敬…。飲み過ぎましたかな。」と言って
ソファに座り直し大久保と酌み交わしたウィスキーの瓶を見つめます。

あさは、本来ならば、このような事をされたら投げ飛ばしているところだけど、
五代が、自分の事を男や女という枠組みを超えて、友として頼ってくれての事であるのなら、
それは喜ばしい事だと話します。

五代は、無礼を詫びて「もう二度と、こんな事はしません。」と言いました。

あさは「これからは、五代様の、心の友として、うちがいてますさかい。何か、お役に立てたら…。」
と申し出るのでした。

五代は喜んでウィスキーをグラスに注ぐと「献杯しましょう。つきおうて下さい。」と言い、
永遠の友、大久保利通卿と、新たな心の友、あさに献杯の杯を揚げて、
「 Cheers! （チアーズ）」と、一気にグラスを空けます。

あさも真似して、一気にウィスキーを飲み干しましたが、
初めてお酒を飲んだあさは「ウエッ～」とえずいて
「お酒て、お父様や旦那様が、いつも美味しそうに飲んではったから、どない美味しいもんか思いましたけど、
ちょっとも美味しい事なんかあらしまへんなぁ～。
はぁ…殿方は、なーんで、こないなもん、美味しそうに飲みはりますのやろか？」
と怪訝な顔で空のグラスを見つめて言いました。
すると、五代はくすくすと笑いだし
「こないな時にかて、笑かしてくれるなんてなぁ。やっぱりあささんは、不思議な人や。」と言いました。

「へぇ？」素っ頓狂（すっとんきょう）な顔で、五代を見るあさ。

「私は今まで生きてきて、いろんなものを見てきたつもりです。それでもあささんといると、
いつも、びっくりさせられる。自然に、笑顔になれる。」

「そうだすか？あ…すんまへん。もう帰らな！」と言って立ち上がろうとしたあさを眩暈が襲い、
水を汲みに立ち上がった五代にボッーとする頭であさは
「考えてみたら、うち、こないたんとお話さしてもろてんのに、五代様の事、何も、存じ上げてへんのだす。
今まで、どないな事してきはたんだすか？教えとくなはれ。」
と普段しないような素の問いかけをするのでした。

五代＞「人を喜ばせるような、ロマンティンクなストーリーは、一つもありません。
薩摩や政府にいてた頃はぁ、やりがいもありましたけど、目を覆いたなるようなものも、沢山見てきました。」

それから大きく感慨の溜息を一つ付き
「それでも…そんな中で、あささんに会えた。私は、あなたに会えてなかったら…。」

ここで五代があさを振り返ると、あさはテーブルに突っ伏して寝てしまっており、
五代は水を手にして、そのあさの傍へ行くと、彼女の寝顔を見ながら
「But you already meet the person your just become.（でも君は一番に出会うべき人にもうすでに出会っている。）」と呟くのでした。

夜更けの大阪の街「レストラン　晴花亭」

グラスに注いだ黒ビールを一口飲み亀助震えるような顔をして尋ねます。
「ああっ！何だすか、このお酒は！？」

微笑み王子の新次郎「美味しいやろ。これな、ビールいいますねん。」
亀助は手にしたグラスを不思議そうに眺めて「はあぁ…ビールだすか。」と言います。
それから「せやけど、けったいなお店だすなぁ。」と亀助、店内を見回して、初めて見る変わった造りの店に感心していました。

亀助＞「茶屋でもないし、そば屋とも違うし。」
「実はな、この店なぁ…。」と、新次郎が言い掛けた時、店の奥から美和が来て
「こんばんは。」と挨拶をしました。
亀助＞「あぁ…あんさん、お三味線の！」

美和は「お久しぶりだす。ようこそ、うちの店へ。」と言い、隣のテーブル席へ腰を降ろしました。

驚く亀助に、新次郎は、ここは、美和の店だと話し、
美和が「新次郎様のおかげだす。新次郎様に、五代様と、このビールいう新しい飲み物紹介してもろて、
それで、このお店開かしてもらいましたんだす。」と説明しました。

亀助が思わせぶりに「ははぁ…なるほど。近頃、お外にお三味線に行きはれへんのは、
そないな事やったんだすなぁ。」と言いますと、
新次郎は「それとこれとは話が別や！」と言って、ビールのお代わりを、美和に注文しました。

亀助は、未だに新次郎が美和と親しくしているのを知ると声を潜めるように
「こら、若奥さんには教えられまへんな。」と言いますが
新次郎はケロッとしたもので「そうか？いつか連れてこう思てましたのやけどなぁ。」と気にも止めていません。

亀助は、こんな三味線のお師匠がマドンナ的な店には、それは止めておいた方がいいと言います。
新次郎＞「そないゆうたらそうだすなぁ。」

それにしても、旦那衆は皆、羽を伸ばして楽しそうにしていると感想を述べる亀助に、
新次郎は「お前も、楽しくなってくれたら、ええのやけどな。縁談、決まってしもた訳やあれへんのやで。
そやさかい、まだ諦めんかてよろしのに。」と、ふゆの話を振ります。

亀助は急に気まずそうに俯くとグイっとビールを飲み
「わての事より…新次郎さんだす。」と話の矛先を新次郎の事に摩り替えようとします。

新次郎＞「何がだす？」
「若奥さんの事、ジリジリしてはるくせに。」と新次郎の痛いところを突く亀助。
新次郎は、あたふたして「ジッ、ジ…ジリジリなんかしてへんがな！」と全否定すると
「わてはな、お金儲けは嫌いやけど、あさが仕事してんの見てんのは好きなんやわ。」と、あさの応援団長を主張。

亀助＞「へ？」
「あさ見てたらなぁ、何や、お金のために働いているようには、見えしまへんのや。
どんだけ辛うても忙しゅうても、走り回ってて。何やそれが、かいらしゅうてなぁ。」と、
顔を綻ばせてノロケモードの新次郎に亀助は「ははぁ…そら、えらいけったいな好みだすなぁ。」と言います。

新次郎＞「わては、それが見てたいだけなんだす。そやさかい、ジリジリなんかしてまへん。
それにもう、今頃は船の中だす。亀助！自分がジリジリしてるからて、人をジリジリしてるみたいに言うたらあかん！」

亀助は口を尖らせて「わてかて、ジリジリなんてしてしまへん。」と言い返します。

新次郎＞「してるがな。」

亀助＞「してしまへんて！」

新次郎＞「ジリジリジリジリ…男のくせに！」

その、まるで小さい男の子の言い合いのような様を眺めて美和は「まぁ、かいらしい殿方たちですこと。」
と微笑んでおりました。

[ナレーション]
そして、東京でもう一晩を過ごしてしまったあさの元に、また朝がやってまいりました。

あさは、五代の上着を着せ掛けられて、テーブルに突っ伏したまま、寝込んでいましたが
目覚めると、うめが迎えに来ていて「こないなとこで何したはるんですか！」と叱られてしまいます。

それから大慌てで走って汽車を目指し、ようやく家路に着くあさとうめでした。

けれど、ふいに足を止めると、あさは振り返り
「おおきに…東京はん。おおきに、大久保様。おおきに…。」と汽車の発車時間が迫る中だけれど、別れの挨拶をするのでした。

そして、深々と東京の街に一礼すると再び駆けだすあさ。
「おあさ様…おあさ様！」と、それを追いかけるうめ。

[ナレーション]
こうして、あさとうめは、ようやく、大阪に帰ってきました。

大きな声で「ただいま～！」と言って、加野屋の奥に飛び込んでいったあさは、
千代を見つけると歓喜の声を上げて名を呼び「あんた、また歩くの上手になりましたなぁ。」と、
新次郎に手を引かれて、あんよの千代を見つめます。

新次郎＞「せやけど、初めに言うてた予定より、ちょっと遅い事あらしまへんか？」
あさ＞「へぇ。」実は、蒸気船に乗り遅れてしもて…。」
新次郎＞「やっぱりそうだしたか。何や？何があったんだす？」
あさ＞「へぇ。」

東京の五代の事務所では、秘書の三坂が
「ロンドンの新聞には、ミスター大久保は、日本の昨今の台頭をもたらした全ての改革の推進者であり、
彼を失う事は日本国家の不幸であると書いてあるそうです。」と五代に新聞の切り抜きを読んで聞かせていました。

「皮肉なもんや。日本人より、外国の人の方が大久保さんの価値をよう分かってる！」と嘆く五代でした。

大久保と交わした言葉を思い起こしてから、五代は壁に飾ったペンギンの絵を見つめます。

東京の街中を、この日も書生達と、早足で散歩をする福沢諭吉。

[ナレーション]
時は、明治11年。
日本にも、大阪にも、この加野屋にも…大きな変化が訪れようとしていました。

夫婦の寝所にて、千代を隣に座らせて、前のめりになり新次郎があさに尋ねています。
「…で、五代様のとこ駆けつけて、どないしましたんや？」

あさ＞「もちろん、できる限りお慰め致しました。」
新次郎＞「はぁ？慰めるやて？」
あさ＞「へぇ。そやけどうち、よその殿方の涙て初めて見ましたさかい、どないしよか思て…。」
新次郎＞「まあ、そら、つらかったやろけど、なにも、あさが慰めんかて！」
あさ＞「何、心の狭い事言うてはるんだすか！」
新次郎＞「え？」
あさ＞「さっきからその話ばっかりして！もっと鉄道やレンガや、ガス灯や牛鍋の話も聞いとくなはれ！」
新次郎＞「まあ、そら、そやけど…。」
あさ＞「あ…後、牛鍋屋で会うたけったいなお方の事も！いや…やっぱりガス灯だすなぁ。
あのずらっと並ぶキラキラした明かり。ほんま千代にも見せてあげたいわ。」

[ナレーション]
そして、あさと新次郎もまた、変わろうとしていました。

あさが来た　ネタバレあらすじ　次週は14週

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理，武田鉄矢