あさが来た　14週　ネタバレ　82話「新春、恋心のゆくえ」

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あさが来た　14週　ネタバレ　82話「新春、恋心のゆくえ」

1月7日（木）放送。

あさが亀助とふゆの恋に刺激されて、自分にとっては未知数のその《人を恋する気持ち》を想像して
一人の部屋で、ドキドキしている所へ、やって来た新次郎。

新次郎は「わてもドキドキする」と言いますが、
もっとも新次郎の方は、神田屋で貰った辻占いせんべいから出てきた
《女難の恐れあり》のおみくじを見て、どんな災難が降りかかるのかと恐怖でドキドキしていたという次第です。

あさの方は、他人事ながら、ふゆや亀助の事考えてたら、胸がドキドキする。
小さい頃から新次郎という許嫁が決められていた自分にとっては、
そんな風に誰かを想って身を焦がすような体験が一度もないから、
それは、どのような気持ちなのかと、想像していたら、胸がドキドキしてきたのだと新次郎に話します。
そして、それについて姉のはつと話したいとも。

新次郎は、それを聞いて「そうかいな、そうかいな。そら、楽しそうだすこと。」と言うと、
そっけなく立ち去ろうとしましたが、あさが「旦那様はありますか？そないな思いしはった事。」と聞くので、
一度、あさの目の前まで戻って来て「そら、あるわ。」と吐き捨てるように言うと行ってしまいました。

ちょっと怒っているように見える新次郎に、
あさは逆切れして「ふーん！そないだすか！」と、腹立ち紛れに言葉を浴びせると、
辻占いせんべいの包みを開いて、一つ食べます。

すると、
あさが食べたせんべいから出てきたおみくじは「家中に争事あり」というものでした。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

縁側で三味線を爪弾く手を止めて「《女難の恐れあり》て…。」と、おみくじを気にする新次郎。
そこへ亀助がやって来ると新次郎に、ふゆの想い人が新次郎であった事を告げます。

新次郎＞「何だす？藪から棒に。」
亀助＞「その顔…やっぱり薄々気付いてはったんだすな。」
新次郎＞「は？そないな事分かりますかいな。」

亀助は新次郎の前にあぐらをかいて座ると
「そら悪いのは、人のご亭主に想いを寄せてしもたふゆだす。わても分かってます。
そやけど、ふゆは、そない、どないにもならへん気持ちに、長い事蓋して耐えてきたんだす。」

新次郎＞「うん。」
亀助＞「そやのに、このまま想い残して、好きでもあらへん男のとこに、嫁ぐいうのは後悔するんやないかて。」

亀助の言う事もわかりますが、新次郎には亀助が自分に何を求めているのかがわかりません。
「けどやで、それで、わてにどないせえいうんだす？」

亀助＞「そら…いっぺんでええさかい、最後の思い出に、どっか連れてったっとくなはれ。」

新次郎＞「ほおっ。どっかってどこだす？」

亀助＞「そないな事、わてには分かれしまへん。それこそ、新次郎さんの、おはこ（十八番）だしゃろが！」
亀助が妙にプリプリしながら言うので、新次郎は
「はあ？何怒ってますのや。それで、わてにどっか連れていってどないせえいうんで…。」と問い正しますと
亀助は更に苛立ち「それかてわてになんか分かれしまへん！そんなもん、話聞いてあげるなり、
甘いもん食べさしてあげるなり、新次郎さんの好きにしたらよろしがな！好きにしたらよろしがな！もう！」
と、まるで喧嘩腰で憎たらしそうに、ポンポンと言葉を浴びせると行ってしまいました。
（実際に、この時の亀助は新次郎が憎かったのですが）
亀助が部屋の障子をピシャッと閉める音にビクッとした新次郎
「何で、わてが怒られなあかんのや…。」と驚いて、独り言を言います。

一方、この日も千代のお守りをしているふゆは、飾ってある花嫁衣裳の袖を引っ張り遊ぶ千代を窘めると、
膝の上に抱き
「うち、これ着てお嫁に行きますのやで。お千代様は大きなったら、どないなお方のお嫁さんになりはりますのやろな？
どうか思うお方と、一緒になられますように…。」と話し掛けるのでした。

その様子を見ていた新次郎が部屋へ入って来て「おふゆちゃん、ちょっと行こか。」と誘います。

数時間後の事、新次郎の姿が店に見当たらない事に気付いたあさが、
弥七に居場所を尋ねます。
「えらい前に、ふらっ～と出ていきはりましたけど。」との答えに、あさは
新次郎から先ほど見せられた《女難の恐れあり》というおみくじを思い出しお腹の底からムカムカした思いが込み上げてきて
「そうだすか…！」と怖い顔になりました。

その頃、ふゆを誘い出した新次郎は二人して子供相撲を見物し終わったばかりで、
ふゆが「あ～楽しかった！」と華やいだ声を上げておりました。
新次郎は子供の頃の相撲に纏わる思い出話などして、それを聞いて、ふゆはまた面白がります。

それから甘味処へ寄った新次郎とふゆでした。

ふゆはぜんざいのつゆを飲み干すと「今日は、よう笑いました。こないにわろたん、初めてだす。」と言います。

「そうか。それやったら良かった。嫁入り前の若い娘に、裸の男ばっかりぎょうさん見せるのも、どないか思たんやけどなぁ。」
と冗談を飛ばす新次郎に、ふゆもまた気が緩み
「実はうち、子供の頃、男の方苦手やったんだす。」と、本音の打ち明け話をホロリと零してしまいました。

新次郎＞「へ？」
ふゆ＞「小ちゃい頃から、父が母や姉たちに手ぇ上げたり、ひどい事言うてんのをいつも見てましたさかい…。
そやけど、奉公に出てからは、男の方いうのが、うちの思うような勝手気ままな乱暴者ばっかりやあれへんのやて、
ようよう気ぃ付いたんだす。加野屋に来てからはなおさらだす。
うちみたいな、取り柄もないおなごまで、ほんまにようしてくれはって、幸せだした。」

新次郎は黙って聞いていましたが、ふと空を見上げると、そっと牡丹雪が舞い降りて来ました。

「はれ？…こら、寒いはずや。さあさ、お土産でも買うて帰りまひょか。」と、
ぜんざいの器を座った長椅子の、膝の横へと置いて立ち上がった新次郎。

その後を追って立ち、小走りに追いつくと、新次郎の袖を掴んでふゆは俯いたまま
「新次郎様。もうちょっとだけ…。もうちょっとだけでええさかい、一緒にいて頂けまへんか？」と願うのです。

先ほどの牡丹雪は粉雪に変わり、張りつめた冬空の下で、雪片達は着地点を迷うふゆの心そのもののようでした。
ふゆを振り返り「ふゆちゃん…。」と呼んだ新次郎の声もまた張りつめて…。

さて、その頃、あさは、美和の店の前まで行って、中を覗き込んでおりました。
そのあさに気付いた美和が「…あら。加野屋の若奥様。」と微笑んで
引き戸を開け「新次郎さんやったら、今日は来てはらしまへんのやけど…。」と告げました。

新次郎の不在を知ると、あさは、すぐに踵を返して帰ろうとしましたが、美和は
「冷えてきましたよって、ちょっとゆっくりしていってくれはったらよろしいのに」と如才無く、あさの肩を抱き
中へと招き入れてしまいます。

あさは、紅茶を頂いて「うん！おいしおますなぁ。」と言うと、
「ほんまだすか？」と喜ぶ美和を「へぇ！お師匠さんも、一緒にどないだす？」と誘います。

美和は、誘いを喜んで、
あさに女友達がいないと話し、女の方とお茶飲むと言うだけで、ドキドキするのだと打ち明けます。

すると、あさも、自分にも、姉がいなくなった今では、これと言って女同士で対等に話せる相手がいないと言い、
二人は「本名で呼び合おう」と言うほど打ち解けて、仲良くお茶を飲むのでした。

新次郎はと言いますと、気温がグッと下がり冷え込んできた中を、なぜか一人で走って店へと帰り着くと、
亀助を見つけて、手に持っていた風呂敷包みを解いて女物の綺麗な紅色のショールを取り出し
「高麗橋の、角の茶屋まで。これ、持ってき。」と手渡します。

いきなりの事でわけがわからず「はい？！」と尋ねる亀助を新次郎は「ええさかい、早！」と急かせます。
よくわからぬままにショールを持って駆け出してゆく亀助は、空から舞い落ちる雪を見た時に何やらピンときたようで、
ちょうど帰って来たあさとすれ違いましたが、口もきかずにまっしぐらに駆けて行きます。

道半ばで、泣いているふゆを見つけた亀助は「おふゆちゃん。どないしたんや？何がありましたんや？」と駆け寄り尋ねます。
ふゆは、俯いたままで亀助に、先ほどの新次郎とのやり取りを打ち明けます。

とうとう、ふゆは新次郎に胸の内を伝えて「お妾さんでええよって、おそばにいてられたら…。」と告げてしまったと申します。

そして、新次郎に「自分を傷つけるような事はしたらあかん。『うちなんか』という自分を卑下する口癖も、もうやめなはれ。」
と言われた事を話して、今はただ、恥ずかしさと罪の意識に囚われて泣いていたのでした。

亀助は、それを聞いて「よかったなぁ。気持ち…伝えられてよかった。」と言って笑い、
新次郎から預かったショールを肩に掛けてやると「よう勇気出しましたなぁ。」と言って褒めてあげます。
「はははは。よう勇気出したわ！はははは。」
ふゆは涙が止まらずに俯いて泣きながら亀助の袖をヒッシと掴みました。

[ナレーション]
しかし、このふゆの行動が、思いも寄らぬ事につながってしまうのでした。

憤慨して鼻息荒く加野屋の前まで駆けて来た、ふゆの父と婚約者。

あさが来た　ネタバレ　14週　83話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理

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