あさが来た　ネタバレ　14週　81話　五代の英語～ good for nothing

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あさが来た　ネタバレ　14週　81話「新春、恋心のゆくえ」

1月6日（水）放送。
五代が「立て役者」と呼んだその人物は、新次郎の事でした。

この日も「さぶさぶ。今日の寒さときたら…。」と言って入って来て
待ちかねていた様子の旦那衆に親しみを持って、すぐに取り囲まれている新次郎です。

五代は新次郎の活躍ぶりを、あさに、こう話しました。
「最初は、会議所の話に全く耳を貸さなかった人達が、次第に『ちょっと話聞かしてくれ』言うようになってきて。
それで、何でと思て、よう訳を聞いてみたら、皆が皆、新次郎さんに話を聞いたと言うんです。」

新次郎が、あちらこちらで、商法会議所の事を、旦那衆に話して
最も彼らを引き付けたのは「東京に勝つために」と「後々、儲かる」という言葉でした。

実際、加野屋が、いの一番に入っている事で、その話が嘘や出まかせではない事を行動で、裏付けてもいます。

五代＞「三味線の会で聞いたいうお人もおれば、お茶や謡や浄瑠璃の会で聞いたいう人、
はたまた、このレストランで聞いたいう人もおれば、うどん屋で聞いたいう人までいてました。
それで、いっぺんに噂が広まって、こうなったという訳です。」

あさ＞「そうだすか。びっくりぽんや。」
五代＞「私も、びっくりぽんです。I felt like good for nothing husband．（ぼんくら亭主だと思ってたのに。）」
あさ＞「ん？」

「あ…いや、あなたの旦那さんが、これほど人望のあるお方やったとは知りませんでした。
そやから、これは決して、私だけの力やないんです。お礼を言わねばならぬのは、私の方なんです。」
五代に、そう言われて、あさが新次郎がいる席へ視線を向けると、
その時、ようやく、あさがいた事に気付いた新次郎は「あさ！何や、いてましたんか。」と言いました。

飲み会がお開きとなった後、
新次郎とあさ、榮三郎は、最後まで店に居残り、お茶を飲みながら、話していました。

あさ＞「は、びっくりぽんだす。旦那様がうちに隠れて、そないな事してはったやなんて。」
新次郎＞「は？わて、何もしてしまへんで。」
あさ＞「そやけど、五代様が『こない人望のあるお方やったとは』て言うてはりましたで。」
新次郎＞「人望…。そないなもんありますかいな。
せや、そないいうたらたまたまあの時期、ようここで飲んでたんかも分かりまへんな。」
あさ＞「飲んでた？」
新次郎＞「そうだす。あさが東京行ったり、九州行ったりしてて、ずっと忙しそうにしてましたさかいな。」
美和＞「へぇ。何や一度は、お嬢様もご一緒でしたわなあ。」

あさ＞「へ？千代も！？」
榮三郎＞「ああ、ありましたなあ。いっぺんだけ、千代やお母ちゃん、店の者連れてパ～っという時が。」
あさ＞「へえ…。」
新次郎＞「いやいや…そら、いっぺんだけだっせ！大概はこう、千代を寝かしつけて、それから来てますのやで。」
榮三郎＞「そうだす。大概は、わてが一緒に行きまひょ言うても、一人でふらっと出ていってしまいはりますさかいなあ。」
この時、あさからは見えませんでしたが、新次郎は、もう！余計な事を言うてからにぃ！という表情を榮三郎に向けて浮かべていました。
あさ＞「へえ～大概は一人でなあ？」
美和＞「へぇ。いっもご贔屓にしてもろて、おおきに。」
あさが顔を引きつらせながら「そうだすのか…。」と申しますと、新次郎は
「お前が、余計な事言うさかいに！」と榮三郎に文句をつけます。

榮三郎＞「いやいや…お兄ちゃんが先に言いはりましたんや！」
あさ＞「うちがいてへん時は、大概ここで、お師匠さんとビールを楽しんではったいう事だすなあ！」
新次郎＞「いや、た…大概て、時々、たまたま、ふらふら～っと来てるだけやがな。あ…やきもちだすか？」
あさ＞「は？いいや。そんなんやあらしまへん！」
新次郎＞「はーやきもちだすがな！ははっ。たまには、こないして焼いて頂くと、嬉しいもんだすなあ！」

あさ＞「何言うてはるんだすか。そ…そないなもん焼かしまへん！」
新次郎＞「そうだすか。ふふっ。」

この時、笑いながら、まだ奥にいた五代が出てきて
「まあ、ええやないですか。私とあささんにも、東京での秘密があるんですから。」と思わせぶりに言うと、
愉快そうに笑います。
みるみる顔色を変え、聞き捨てならない言葉を繰り返す新次郎「東京での秘密？！」

五代＞「大概は仕事やったんですけどなあ、私もこう、夜になると時々、
気持ちの、コントロールが、つかへん時がありまして…。はははは！」
あさ＞「何、言うたはるんですか！五代様。」
五代＞「Well, new joke. excuse me.（これは失礼しました。）あはははははは！」

お酒のせいなのか冗談が過ぎる五代様です。

美和＞「まあまあ、いけずな事言わはって。」

新次郎＞「何やねんな、こんとろーて？」
あさ＞「こんとろーいうのは、その…。気持ちの取り締まりいうか…。」
新次郎＞「東京で何があったんや？こら、聞き捨てなりまへんな。」

「はっ、ひょっとしたら、やきもち、焼いてくれてはるんだすか？」と、今度は、あさが嬉しそうです。
新次郎＞「は？そないなもん焼くかいな！餅なんか、お雑煮だけで十分だす。」
「ふ～ん、ふん？」と、茶化すように含み笑いをして新次郎を指さし笑うあさでした。

[ナレーション]
その頃、加野屋では…。

お勝手で、うめが七輪の網の上で餅を焼きながら
「そうだすか。亀助さんもとうとう、ふゆの、想い人に気付きはったんだすなあ。」
と話していました。

お餅のお代わりを珍しく断って亀助
「うめさん、知ってはったんだすか。」と尋ねました。

うめ＞「へぇ…。ふゆがここで働き始めてすぐに気付きました。あと知ってはんのは、雁助さんだけや思います。」
亀助＞「雁助さんも…。それで、２人で、余計にわて、炊きつけてはったんだすなあ。」
うめ＞「堪忍やで。そやけどこれ以上ふゆを、道ならぬ恋に引きずり込む訳にはいけへんかったさかい。」
亀助＞「そうだすか。ははっ…。けど、これでいっそ、諦めがつきましたわ。新次郎さんになんか、勝てる訳あらしまへん！
始めから、届くはずのない思いやったんだす。」

うめ＞「そうだすか…。そやけどうちは、何でそんなに新次郎様がええのかよう分からしまへんのだす。」
亀助＞「へ？」
うめ＞「ええお方やいうのは分かってます。そやけど、旦那様にするには、あまりにもチャランポランすぎて…。
普通のおなごは、やっぱり、よう働く男が好きやさかい。あ…余計な事言うてしもた。」

亀助＞「いや…はっ。うめさん、励ましてくれはって、おおきに。ごちそうさん。」

[ナレーション]
それから数日後。

奥の座敷では、花嫁衣裳を前に、ふゆが、よのに深々と頭を下げてお礼を言っていました。
「おおきに。ありがとうございます。うちなんかのために、こないに立派なものを用意して頂いて…。」

よのは微笑んで「当たり前の事だす。主として、当然の務めだす。」と言います。

それからよの「あのな、ちょっとだけあんたの事をな、新次郎のお妾さんにどやろて思た事、ありましたんやで。」
と聞かせましたので、ふゆは「へ？」と驚きました。

かのは笑いながら「そんな事もございましたなあ。」と言い、
よのが「旦那さんに『あかん』て言われて、諦めましたけどなあ。」と回想し、
よのとかのの間では、もう過去の笑い話になっているようでした。

よの＞「そんぐらい、あんたの事は、認めてましたのや。」
そう言われて、改めて花嫁衣裳を見るふゆの胸の中には、
その輝かしく晴れたような白さとは対照的な、どんよりとした雨雲のような哀しみが広がってゆくのでした。

翌日、若夫婦の部屋で、
仕事の帳面をつけるあさの横でふゆが、座敷一杯に玩具を広げて千代の相手をしていますと、
かのが「おばあ様のとこ行きまひょな！一緒にお人形さんで遊ぼ言うてはりますさかいな。」
と千代を連れに来ました。

千代が姿を消すとあさは、しんみりして、玩具を片付けながら
「ふゆがお嫁に行ってしもたら、千代も寂しがりますやろなあ。赤ん坊の頃からずーっと面倒見てもろてたさかい。」
と申します。
ふゆも玩具を片付けながらv頷いて「へぇ。うちもだす。」と言いました。

あさは、ふゆの事が心配で「大丈夫だすのか？」と声を掛けずにはいられませんでした。

ふゆ＞「はい？」
あさ＞「いや、その…ふゆはもう、気持ちのこんとろーができてるのやろか思て。」
ふゆ＞「こんとろ？」
あさ＞「お姉ちゃんには、そのうちええ嫁ぎ先見つけてやってほしいて言われてましたんや。
そやさかい、これでよかった、とも思てますのやけどな…。急に周りから色んな事が決まってしもて…。」

この時、廊下の向こうから歩いて来た亀助が右手廊下から現れたうめと、この若夫婦の部屋のすぐ近くで出くわして…ついつい二人して、あさとふゆの会話に聞き耳を立てておりました。

あさ＞「その…ふゆの、気持ちの方は、大丈夫なんやろかて。」
ふゆ＞「うち、おなごとして、憧れてるお方が２人いてますのや。」
あさ＞「へ？憧れるおなごが、２人？」
ふゆ＞「へぇ。それは、おはつ様と…。」
期待している表情であさ「うんうん。」
ふゆ＞「うめさんだす。」
明らかに少し気落ちしてあさ「うん。」

うめと一緒に廊下で立ち聞きしていた亀助は、プッと吹き出し「あれ一瞬、自分が言われるて思いはったんや。」
と小声でうめに話し掛けています。

ふゆ＞「今井の家で、ご奉公さしてもろて。奥様や、おはつ様やうめさんと過ごせて、
ほんまに幸せだした。
父は、うちや妹のことを、生まれへん方がよかったて、いつも言うてましたさかい、
うちも、やっと居場所見つけたみたいで。」

あさ＞「やあ、居場所やて。」
ここで、ふゆは、あさの事に一言も触れていないという大失態に気が付いて慌てて
「あっ！おあさ様かて、もちろんだす。」と急に付け足しました。
あさ＞「え？あ…おおきに。思い出してくれて。」
ふゆは申し訳なさそうに「すんまへん。」と言うと
「いや…おあさ様は、憧れるいうより、頼もしいいうか、いつも見てるだけで元気を頂いてたというか…。」
と一生懸命言い訳をします。

あさは、ふゆの気遣いに笑って「もう、うちの事はええさかい、話続けて。」と言います。
ふゆ＞「へぇ。それでうち、うめさんみたいになりたいて、思てたんだす。
おあさ様を、おなごの一生を懸けてお守りするうめさんみたいに、うちもおはつ様をお守りしたいて…。
そやけどそら、うちにはできへん事だした。」

あさ＞「それは御一新のせえや。ふゆのせえやあらしまへん。」
ふゆ＞「いいや！それに、うちは、おっちょこちょいやさかい、うめさんみたいに、立派な女子衆には一生なられしまへん。
そやさかい、うちなんかをお嫁に欲しいて言うてくれてはるお人がいてんのやったら、
喜んでお嫁に行かなて思てます。」

あさ＞「そやけど…。ふゆ、今、想うお人は？ひょっとしたら、今、想うお人が、いてんのやあらしまへんのか？」

あさのこの質問は、ふゆにとって最も戸惑うものでした。
顔も上げられずふゆは
「いいや。その方には、うちなんかより、ずっとずっと、お似合いになるお方がいてはりますさかい。
失礼致します。」と言うと、そそくさと立ち去ってしまいます。

お勝手に駆け込んだふゆは、心の中が掻き乱されて、泣き出しそうな顔をしています。

[ナレーション]
ふゆの、長い間秘めていたこの恋心は、この後とんでもない事を引き起こしてしまうのです。

一方あさは、
一人になった部屋で仰向けに寝そべり手を胸の上に置いて「あーっ、ドキドキする…。」と呟いていました。

あさが来た　ネタバレあらすじ　14週　82話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理

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