あさが来た　ネタバレあらすじ　12週　69話

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あさが来た　ネタバレあらすじ　12週　69話

新次郎は、松造に「人殺し」と呼ばれた時の心情をあさに語ります。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

「あの時の松造は、もう松造やあれへんかった。お金や、世間に苦しめられて、
人が変わってしもたんだす。」しんみりと語る新次郎は、
その幼い日の松造の「人殺し！」と叫んだ時の憎しみのこもった眼差しを思い出しながら話しました。

幼いサトシ＞「人殺し！新次郎さんのお父ちゃんのせえで、わてのお父ちゃん、消えてしもた！
お前のお父ちゃんは、金の亡者の人でなしや！
わての一家は、お金に殺されたんや。みんな、お前のお父ちゃんのせえや！
加野屋なんか、潰れてしまえ！」

新次郎は理屈の上では、松造の言う通りだと思ったが、父親の悪口を言われた事が許せずに、
その後、取っ組み合いの喧嘩になったのだと話します。

新次郎＞「その次の日ぃだす。松造と、お母ちゃんが、町から消えてしもたんは。
炭坑で見かけた時は、まさかて思たけど…名前も、違てましたさかいな。
せやけど、あの強い目…あら、松造の目ぇやった。」

それでも、松造が、生きてくれてたのだとしたら嬉しかったと言う新次郎です。
「あない背も伸びて、立派な男になってたら、そら、嬉しいなて。
次、会えた時は、試しに、声でもかけてみよて…。そない呑気な事思てたら、こないな事になってしもて…。
そやさかい、あの事故は、わてのせえだす。わてが甘かったせえなんや。ほんま、堪忍。」
そう後悔を滲ませて、あさに手をついて詫びる新次郎に、あさは
旦那様のせえやないと言い掛けましたが、その声を遮って、新次郎は
「いや、あさにもっと早う言うてたら、防げたんかも分かれへん。そやのに、わて、加野屋があいつの家殺したて、
どっかに、そないな負い目がもあったさかい、それで…。ほんま堪忍。堪忍だす…！」と詫び続けます。

そんな新次郎の辛いであろう心情を思い量り、あさもまた胸が締め付けられるような思いがして、
新次郎の大きな肩に手を回して首元を強く抱き締めるあさでした。

一方、正吉の部屋では、正吉と榮三郎が、やはり、松造の事について話しておりました。

「松造いうのは、お兄ちゃんの、幼馴染みだすか？」

正吉＞「そうや。私もよう覚えてる。新次郎が傷だらけになって、うちへ帰ってきよった時や。
あんな事は後にも先にも、あの時だけやった。」

榮三郎＞「そうだすやろな。お兄ちゃんに、殴り合いは似合わへん。」

正吉は苦笑いと共にこう語ります。
「それからやなぁ。新次郎が、お金を扱う、うちの商売を毛嫌いするようになったんはなぁ…。
私もな、新次郎が深い傷を負いよったんは、わしの責任かもしれんと思うてなぁ～。
で、まあ、あいつを、分家に出して…ちょっと甘やかし過ぎたかもしれまへんなぁ。」

障子の外側では、お香を運んできたよのが、この二人の話を立ち聞きしていました。

正吉＞「けど、新次郎には、あさちゃんちゅうええ嫁さんがついてます。
せやさかいな、お前の襲名披露の時に、私は、あさちゃんを、一緒に、並ばせましたんやで。
お前が女だてらによう働くあさちゃんを見て、目の上のたんこぶや！そう思う時が、あるかもしれんけど…。」

榮三郎は、かぶり（頭）を振り
「たんこぶて。いやいやお父ちゃん、わてはそこまでは思わへんで。」と笑顔で否定します。
よのも障子の陰で「こぶやて…。」と、一人、笑っていました。

正吉は「そうか。うん…。まあこの加野屋かてこれから先どうなる事か分からん。
けどな、どんな事があっても、こう、お前たち３人が、手を携えて…携えてさえいてくれたら、
どんな事も乗り越えられます！あの、明治の御一新の時、まだまだ私は死にとうても死なれへんかったんや。
けど、今はもうお前も立派になってくれてる。
新次郎にも、ええ嫁さんがいる。やっと、ホッとしてますのやで。」と語ると笑います。

榮三郎は、まるで死に支度が出来たと言わんばかりの正吉の話に思わず心配になり
「お父ちゃん、もう死ぬような事、言わんといとくなはれ。」と辛そうに目を潤ませて頼みます。
正吉は、一人前にはなったけれど、こうした榮三郎の気の小さい所が気掛かりだと申します。

それから、はたと、よのの気配に気づいた正吉が榮三郎の手を借りて障子を開けると、
障子の前には、よのが運んできた、お香が置かれてありました。

[ナレーション]
そして、加野屋に、また新しい朝が、やってまいりました。

ふゆが、亀助に、また妙な男が店の回りをうろついていたのを見たと報告していました。
驚く亀助に、ふゆは「へえ。弥七さんも見かけたそうだす。」と告げます。

そこにやって来たうめが「そないいうたら昨日ツタも見た言うてましたで。
えらい背の高い、若い男はんやったゆうて。」と話に割って入りました。

ふゆ＞「へえ！うちが見たのも背の高いお人だす。きっと同じお人や。
そやけど、弥七さんは、そない若いお人やなかったって…。」

亀助が「なるほどなぁ。その若い男いうのは、ひょっとしたら…。」と言いかけたのを、
いつの間にか来ていたかのが遮り
「ひょっとしたら、あの男はんだすなあ。」と腕組みをして申します。

亀助とうめにとっては、それは初耳の話でしたが、
かのは、橋の向こうに、建設中の建物を建てて働く大工の中にえらい粋で、男の色気たっぷりの大工が一人いるのだと話します。

そこへツタが飛んで入って、その男の名前が八っちゃんと言うのだと教えます。
ツタのリアクションから、どうやら体格のいいらしい、その男が加野屋の前の道を何度も通ってるうちに、
おふゆを見初めてしまったようだと、かのが話しますので、
それを聞いた亀助にとっては、とうてい聞き捨てならない話となりました。

うめも、ふゆも、この話に驚いていましたが、かのは、いそいそと浮足立って
「うち、ちょっと奥様に言うてきましょ！」と言って出て行きました。

うめは、あんぐりと口を開けている亀助に走り寄ると
「ようやっと大阪に戻ってきたんだっしゃろ。うまい事やりなはれや、さっさと！」
と耳打ちして出て行きました。

亀助は「八っちゃんめ！誰か知らんけど…。」と見ず知らずの八っちゃんに対してムカついていました。

けれど、ふゆは「いいや、きっと、そのお人やあらしまへん。
うちが見たお人は、店を睨みつけるように見てました。それにうちなんかが、誰かに見初められるやなんて…。」
と卑下するような事を言いますので、亀助は、ここぞとばかり
「はあぁ！？そないな事、あれへんで。」と、おふゆを褒めようとするのですが、上手く言葉が出て来ません。

何を褒めてくれるのかと期待して、亀助の横に寄りピタッと耳をそばだてるふゆに、亀助は
「いや、その…おふゆちゃんは、お嫁に行きたいやなんて、思う事、あんのかいな？」と急な質問をぶつけるのでした。

ふゆ＞「へぇ。もちろんだす。おはつ様のお嫁入りを見た時に、ああ、ええな！て。
いつかはうちもどなたかのお嫁さんになりたいなて、ずっと思ってたんだす。」

それを聞いた亀助「ほうほうほう。」と著しく反応しますが、
ふゆはこの後「せやけど…。」と新次郎に優しく頭を撫でられた感触を思い出しながら暫く黙り込みました。

その間をふゆは「いいや、おはつ様やおあさ様を見てると、お嫁さんいうのはほんまに大変だす。
うちなんかに、務めきれる事やあらしまへん。」と、気持ちを隠すように言葉を置き換えて申します。

それを真に受けた亀助は「そないな事、あるかいな。わては、おふゆちゃんが真面目なんよう知ってるで！
山王寺屋が潰れた時かて、あの一家を見捨てんと、ちゃんとお百姓仕事までして。
あんたは、ほんまにしっかりしたおなごはんや！」と今度こそ力み気味に、ちゃんと、ふゆを褒めました。

ふゆは「嫌や。そんなん言われたん初めてだす。おおきに。」と照れながらお礼を言いました。
照れテレの亀助にふゆは
「番頭さんはほんま、うめさんの言うてはった通り、お優しいお人だすなあ。」と言います。
「いや、優しいやなんて…。」と更に照れる亀助でしたが、ふと、男らしさをピーアールせねばという思いが脳裏を過ぎり
「わては、男として、思た事を言うただけだす！」と声もワントーン低くして、ダンディズムを強調するのでした。

ここで、ふゆは「うち、ほんまは…。」と心に秘めた何かを匂わせて立ち上がると、亀助の方を振り向き
「ずっと…」（この間、目をぱちぱちさせながら、ふゆを見つめ続ける亀助）
と、この言葉は
「お兄ちゃんが欲しいて思てたんだす。」と、続きます。

ふゆのこの言葉は、
亀助にとって若干の肩透かしではありましたが、それでも、そんな風に身近に自分を感じてくれる事は、たいそう嬉しい事でした。

ふゆ＞「うちは女ばっかりの６人姉妹やったさかい、ずっとお兄ちゃんいうのに憧れてて。」
亀助＞「それやったら、お兄ちゃん思たらええわ。お兄ちゃんや思て、困った事あったら、何でも、相談しなはれ。」
ふゆ＞「ほんまだすか？そんな事言わはったらうち、つい番頭さんに甘えてしまいそうだす。」
…と、このようにして亀助のテレテレ日和が始まったのでございます。

番頭台でニヤ着く亀助に、あさは「何ニヤけてはるんだす？」と素朴な疑問をぶつけました。
ハッと我に返り「あっ、あ…すんまへん。」と、詫びる亀助です。
この時、あさは榮三郎に、店の周辺をうろつく不審な男について相談に来ていたのでした。

榮三郎＞「そやけど、そない何べんも見かけるて、怪しいなぁ。」
あさ＞「へぇ…。うち、思うんだすけど。その男の人て、ひょっとしたらサトシさん…。いえ、松造さんと違いますのやろか？」
格子越しに座っていた新次郎が「わてもそない思うわ。」と口を挟み、
それを聞いた榮三郎は「それやったらえらい事だすがな！その、松造いうのは、炭坑をワヤにしようとしたほど、
加野屋を恨んでますのやろ？この店にかて、何するか分からへん。」と慌てます。

亀助も「そうだすな。火でもつけられたらたまりまへん！早う警察に言うて…」と言い掛けますが

新次郎はそれを遮り「いや、すまんけど、ここは、わてに任してもらわれへんやろか？」
と強い口調で言いますので一同は黙りました。

夜、
千代の夜泣きが激しくて、千代を背負い外に出ていたあさと、うめです。
うめが、あさの話に相槌を打ちながら、あさの赤ん坊の時の話などしていると、
夜道の向こう側から新次郎が提灯を持って、誰かと連れ立って歩いて来るのがあさの目に止まります。
それは、薄暗がりではっきりしませんが、どうもサトシのように見えました。
あさ＞「あれは？」

あさが来た　ネタバレあらすじ　70話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理

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あさが来た　ネタバレ　小道具・コトバ・人

あさが来た　ネタバレ～フィクション部分　まとめ

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あさが来た　ネタバレ～フィクション　その２　夫婦愛妻妾同居は抹消するか残すか？
あさが来たネタバレ～フィクション部分　その３　家族構成

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