あさが来た　ネタバレ　14週　79話

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あさが来た　ネタバレ　14週　79話「新春、恋心のゆくえ」

1月4日（月）放送。

[ナレーション]
あさが大阪の両替屋、新次郎に嫁いで、もう13年が過ぎようとしていました。
時は明治11年。
日本にも大阪にも加野屋にも、そして、あさと新次郎にもまた新たな変化が訪れようとしていたのでした。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

[ナレーション]
明治11年12月。

さて、年末になり加野屋も皆、お正月の準備に追われています。

姉さん被りにして、あさもやる気満々なのですが…奥では、ヘマをして皿を割りそうになり邪魔者扱いされ、
店でも、みんな忙しそうにしているにも関わらず、仕事を手伝わせてもらえません。

そんな時、榮三郎が神棚のお神酒を取っているので、
それを手伝おうと申し出ると
「いやいや、お姉さん、神棚の掃除は、代々、当主の仕事やて決まっております。
こればっかりはお譲り出来しまへん！」と、ここでもまた断られてしまうのでした。

やる気はあるのに、する事がなく、大きなため息をついて「居場所あれへん！」と大声でぼやくあさに、
先ほどから千代を膝に乗せて縁側でお餅つきの様子を見学していた新次郎が笑って
「いつも休む間もなく働きっぱなしなんやさかい、たまには、の～んびり座ってたらよろしいがな。」と言います。

「そやけど、うち、のんびり座ってるいうのが得意やあれへんのだす。」と、つまらなそうに膝を折るあさに、
新次郎は「つくづく珍しい。わてなんか、のんびり遊んでてええと言われたら、
なんぼでものんびり遊ばせてもらいますのに。」と申しておりました。

そこへ女子衆から「一緒に餅を丸めるのを、お手すきだしたら手伝うておくれやす。」と声が掛かり、
とたんに明るい笑顔になり「へい！手伝います！」と良い返事をして飛んでゆきました。

[ナレーション]
そして大晦日となり…。

うどんを足で踏んで作るあさです。
「年越しうどん」は、子供の頃にあさが、今井の祖父から「練って丸めたおめでたいお菓子やった」
と聞いた事から、細く長くの蕎麦も大事だけれど、
これからの加野屋には、太くおめでたいというのも、あって欲しい。
そこに加えて、千代が、蕎麦よりもうどんが好きだからという事もあり、作り出しました。

女子衆の手伝いも断り「これだけは一人でやらせて貰う」と言って、あさは懸命にうどんを作っておりました。

[ナレーション]
あさの考案で始まった年越しに蕎麦とうどんの両方を食べるという風習は、
加野屋の大晦日に、なくてはならない決まりものとなりました。

大晦日の夜、除夜の鐘が鳴る頃となりました。
店の男衆を集めて榮三郎
「今年もみんな、よう頑張ってくれはりましたな。ご苦労さんどした！」とお酒を振る舞います。

[ナレーション]
そして、主から労いの酒が振る舞われ（明けて元旦）加野屋の新しいお正月の朝がやってまいりました。

角松が立てられた加野屋の店の前を、晴れ着の女性が連れ立って通り過ぎます。

加野屋の店の中では家族と男衆が全員揃って神棚に向かい、
榮三郎が先導して神棚に「新年の言葉」を述べていました。

榮三郎＞「本年も幸多かれ」
一同＞「本年も幸多かれ」

先頭の榮三郎、みんなの方へと向き直ると「ほな、今年も宜しゅうにな。」
一同＞「宜しゅうお頼申します。」

そして、ツタ、クマ、ふゆが、お雑煮の用意が出来たと知らせに来ました。

その知らせに一同から歓声が上がり、ここで話題は正月で楽しみな餅の事へ。
ツタが「番頭さんなんか去年は１５も餅、食べはりましたさかいな。」と言って笑いましたが、
言われた亀助は一人だけ呆けた顔をして聞き流しそうになっていて、
みんなが笑うのでやっと「ここは笑うとこ」と気づいて、追いかけて笑うといった有様です。

加野屋のお雑煮は白味噌仕立て。中には小芋と人参、お餅が入ります。
画面には映りませんでしたが、鴨の吸物は貴重な真鴨を使っていたそうです。
（浅子も食べた加島屋の正月料理）

家族みんなで元旦の朝の膳を囲み、榮三郎がたまの正月くらいはと、あさにお酒を勧めますが、
あさは東京へ行った時にウィスキーで酔い潰れて寝てしまった苦い記憶から
「うち、お酒は当分、懲り懲りだす。」と断りました。

千代は、昨年はまだ歯が４本しかなかったので、今年が初めてのお餅となります。
「お米粒くらいに致しまひょな。」と言って、あさが箸で摘まむ椀の中を覗き込んで、
「お餅」と呟くと、あさに小さな一口を、お口に入れてもらって「美味しい」と言いました。

[ナレーション]
そして、その頃、店の者達も…。
お勝手の傍の部屋でお雑煮を頂いておりました。
飲み過ぎて、へべれけに酔っている弥七。
ふゆが、亀助のところへ、おかわりのお雑煮を運んできました。
「ほんまに、ようけ食べはりますなぁ～。」と言って、屈託なく笑うふゆを目の前にしても浮かない顔の亀助は、
勢いよく、お雑煮をかきこんで憂鬱を追い払おうとしているかのようでした。
弥七が、それを見て「あ、あああ～番頭さん、お餅詰まらせまっせ！」と注意しても
不機嫌に「うるさい！」と言って食べ続けていました。

すると、本当に喉を詰まらせて「うっ！」と唸ったかと思うと、胸を押さえて苦しそうに倒れてしまいました。
ちょうど、その時に、店の者達の様子を見に来たあさと、ふゆは慌てますが、
弥七ときたら「ほーれ、見た事か～」と笑い転げています。
みんなで心配して周囲を取り囲み、あさが一生懸命に亀助の背中を叩いて事なきを得ました。

この大騒ぎの後、亀助は余計に萎れてしまい、ガックリと肩を落として
「すんません。正月からみっともない事で。」と詫びますが、
あさは亀助の背中を摩りながら、笑って
「お正月に転ぶのは《初転び》言うて縁起がいいて、前にお父はんに聞いた事あります。」と慰めました。

それから、あさは「ふゆの事、まだ諦められへんねんやったら、頑張ってみたらどないだすのや？
その洋傘屋さんも、ええ人やと思いますけどな、うちは、どうしても亀助さんが負けてると思われへんのだす」
と励ましました。
ちょうど、そこへ、ふゆが「失礼します。」と入って来て亀助の体を案じておりますので、
あさは気を利かせて「ほんなら、亀助さんを、よろしゅうな。」とふゆに言って席を外します。

亀助は照れてしまって「あ、ちょっと、若奥さん、若奥さん！！」と引き止めようとしますが、
あさはサッサと出て行きました。

ふゆが運んできたお茶を、一口飲んで亀助は、言い出しにくそうに「…そのう…」と、何かを言おうとしていました。

あさは、外で羽子板をして遊んでいる千代と新次郎とうめの所へ行くと
「はぁ…なんや、人の事やのにドキドキしてしまう。」と切なげに溜息混じりです。
新次郎＞「はあ？」
あさが「うち、やっぱり亀助さんの恋心を応援しとおます。」と言うと、
新次郎は笑顔で、あさの横へ行き「わてかてそうだす。もしそうなったら二人で仲人とかしてな。」と、
あさの肩をポンと叩きました。
…と、そこへ酔ってフラフラになった弥七が両手に徳利を持って出て来て
「あの男や。わてが前に言うてた、ふゆの縁談の相手」と言って道の向こうを指さすので、
あさ達がそちらの方向を見ますと、正月の正装に洋傘を持った男が立っていました。

一方、店の中の亀助とふゆですが、亀助がようやっと
「おふゆちゃん、ほんまに嫁に行ってしもてええのか？」と切り出したところ、
ふゆは不思議そうに一度瞬きをすると「えっ？」と聞き返すのでした。

あさが来た　14週　80話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理

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