あさが来たネタバレあらすじ 22週 130話「自慢の娘」

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あさが来たネタバレあらすじ 22週 130話

菊の葬儀の日、悲しむ藍之助に養之助は、祖母、菊の寝付いてからの様子を話しました。

それによると、養之助の許嫁のせつも加わり、家族みんなでよく世話をし、
菊はよく笑い、三日前には、みかん山まで連れて行くと、みかんの花の香りをいっぱい浴びて嬉しそうにしていたと。

[主題歌AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

そして、養之助は「僕は一生ここで生きていく。」と宣言し、藍之助に、安心して大阪に戻るように言いました。

天国の菊へ届けとばかりに、養之助は大声で、夜空へ叫びます。
「おばあちゃーん！山王寺屋はな、僕がきっと、守っていくよってよーっ！
おいしいおいしいおみかん、ぎょうさん作るってよー！ちゃんと見ててやあ～おばあちゃーん！」

[ナレーション]
それからすぐに、あさが、お焼香にやって来ました。

位牌に手を合わせるあさ・亀助・うめ。

そして囲炉裏端で。
あさ＞「うちのお母様も、くれぐれもよろしゅう言うてました。もういっぺん会うて、お話ししたかったて。」
はつ＞「そらうちのお母様も喜びます。」
あさ＞「それからな、お姉ちゃん。うちらのお母はんの事なんやけど。」
はつ＞「お母はん？」

一足先に、うめと東京の今井の家を訪れたあさは、この場で、
父ばかりではなく、看病疲れもあってか…母、梨江の方も体を悪くしていた事をはつに知らせます。

それを聞いて、惣兵衛は、
早く行かしてあげないとならなかったのに、遅くなってしまったと言い、
栄達と共に、はつに、東京へ行って来るようにと勧めます。

栄達＞「行ってきとくなはれ。あないに世話になった今井のお母さんに会わせられへんて…
そないな事あったらあかん。」
惣兵衛＞「養之助、お母ちゃん、頼むな。」
養之助＞「はい。」
うめ＞「うめもお供させてもらいます。」
あさ＞「お姉ちゃん、一緒に行こ。」
はつ＞「うん。」

[ナレーション]
こうして４人は、和歌山から２日がかりで、東京へ向かいました。

今井家では、妻、とわと共に、出迎えてくれた忠嗣が母の病状が思わしくない事を伝えます。

[ナレーション]
それから程なくして、梨江は、久しぶりに揃った姉妹の顔を見て、安心したかのように、家族に見守られながら、亡くなりました。

葬儀当日。
はつやあさ、とわといった身内の女性は、揃って白い着物を着ています。
大阪から新次郎と千代も駆けつけました。
先に焼香を済ましてきたと新次郎が言って、二人は神妙な顔をして、あさやはつの方へ向かってお辞儀をします。

あさが千代に「おおきに。千代も、長旅しんどかったやろ？」と労いの言葉を掛けていると、
とわが「それから、あさお姉さん。今、大隈重信様のご夫妻がいらしてたんですけど。」と告げ、
あさが「大隈様が？そらご挨拶せな。」と立ちかけると
とわは「いいえ。すぐにお帰りになられて。けど、大阪に帰る前に、一度会いに来てほしいと仰っていました。」
と伝えます。

あさ＞「そうだすか。おおきに。」
とわ＞「はい。他にも、お姉さんが来ているなら挨拶したいと仰っているお方が何人かおられまして。」
それを聞いて、あさは「分かりました。ほんなら、うちちょっと行ってきます。」と、
結局は立ち上がります。

新次郎＞「わても行こ。」
「いいや。旦那様と千代は、ゆっくり休んどいとくなはれ。ほな。ちょっと失礼します。」と、
そう言い置いて、あさがとわと去ると、
千代が「あきれた。こないな時にまで、女子大学やお商売の話する気やろか。」と、悪意に取って批判めいた口をききます。

新次郎＞「何言うてますのや。この今井の家に、弔問に来られたお商売の方々いうのは、名士ばっかりだす。
あさがそこに顔出して、ご挨拶するいうのは、今井にとっても、加野屋にとっても大事な事なんだす。」
はつ＞「そうだすか。かわいそうに。ゆっくり悲しんでる間もあらしまへんなぁ。」

そこへ、やってきた養之助は「あぁ…お腹すいた…。」と、お腹を摩っています。
先ほどまで今井の従兄達と共に過ごしていた養之助でしたが、
生活レベルの差や、言葉の違いで居辛くなったと申します。

新次郎は「まあ、当人にはそないなつもり、あらしまへんのやろけどな。」と慰めながら
「養之助、久しぶりだすな。あんたのいとこの、千代だす。」と、養之助に千代を紹介します。

養之助＞「ああ…どうも。」千代＞「どうも。」
互いに素っ気ない挨拶をする二人です。

新次郎から、養之助が早くも来年には、祝言を挙げると聞いて、千代はびっくりします。

うめ＞「はぁ、そうだしたか。お寂しいお話ばかりの中にも、おめでたいお話があって、よろしございましたなぁ。」
はつ＞「へえ。」

それから、養之助が、今井の祖父が千代の顔を見たいと言っていた事を伝えて、養之助と千代は、
一緒に忠興の部屋へ行きました。
忠興の病状も、梨江の葬儀にも出られない程、おもわしくなかったのですが…。

忠興の傍で千代が、養之助に、あさの入院中のとんでもエピソードを聞かせて、年の近い二人はすぐに打ち解けた様子でした。
はつも、一足遅れて、花を活けた花瓶を持って、忠興の部屋を訪れておりました。

千代＞「ベッドの上にいてたお母ちゃんが、何してたと思いはります？
忠嗣おじさんに頂いたお饅頭に、こう手え伸ばして食べようとしてましたんやで！」
養之助＞「ほんまに？目ぇ覚ましてすぐに？」
忠興は暫く笑顔を浮かべて千代のお喋りに耳を傾けていましたが、
ふっと、サイドテーブルに置いた梨江の写真に目を向けると聞き取れないほどの小さな声で、
「おおきに。」と呟きました。
その間も千代は、その事に全く気付かずに、あさの話を喋りつづけていました。

はつが忠興の唇がかすかに動いたのを見て取って尋ねます。
「お父はん、何か言わはりました？」
忠興＞「お母はんに、「おおきに」言うたんや。もう、「おおきに」しか、思いつかへん…。」
はつも、忠興の目線の先にあった梨江の微笑む写真を見て…。
静かに忠興の部屋を出たはつは、梨江が生前自分に掛けてくれた優しい言葉を思い出しておりました。
そっと忠興の部屋の障子戸を閉めると、いつも襟元に入れていた梨江がくれたお守りを取り出して、
思い出す母の面影と数々の言葉。
はつは手の中のお守りを見つめ「お母はん…。」と話し掛けるように言うと
空を仰ぎ見て「おおきに。」と呟きました。

弔問客がすべて帰る頃、あさもまた梨江の言葉を思い出していました。
「やらかい心を忘れんと、ええお嫁さんになるんやで。」
「おなごがそないな言葉使たらあきまへん。」
「これからのおなごは、あんたのように生きた方がええのかもしれへんえ。胸を張って、堂々と。」

涙を拭うと、あさもまた襟元からお守りを取り出して見つめます。
あさ＞「（お母はん。」

あさは再びお守りを胸元のしまい、手で涙を拭って誰もいなくなった部屋を出て歩き出しました。

[ナレーション]
その翌日。

忠興に呼ばれて、はつと新次郎が、忠興の部屋へ行くと、
忠興は、これまでずっと胸につかえていた二つの後悔を話します。
世間からは、人生の勝者のように言われた忠興が後悔しているという二つの事、それは…。
「それは、御一新での、山王寺屋さんの事と、あさの事です。」
ベットの上に半身を起こした忠興は、そう二人に語り出しました。

あさが来たネタバレあらすじ 22週 131話へ続く。

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