あさが来たネタバレ・あらすじ 21週　124話

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あさが来たネタバレ・あらすじ 21週　124話

久しぶりに顔を合わせた姉妹でしたが、あさは、今回の事を、はつに叱られそうになり、
「頼むさかいお姉ちゃんまで怒らんといて。」と逃げ腰になったところを亀助が
「奥さん、気ぃ付いてしっかりしはってからいうもの、みんなにえらい怒られて、気落ちしてはりますのや。」
と口添えしてくれました。

ただでさえ痛いのに、心まで挫けてしまいそうだと弱音を吐くあさに、千代は「自業自得だすのやけどな。」
と言うと、はつ達に会釈して病室を出て行きます。

はつは「何や、元気そうやんか。」と笑顔になり、
亀助には「番頭さんも、えらいご迷惑おかけしました。」と頭を下げました。
亀助は照れくさそうに「いいや、わてなんか、何も。」と言ったついでに、
「もしかして、このお方…。」と惣兵衛の事を尋ねようとしたのですが、
惣兵衛は無視して、あさに「ご無事で、よろしおましたな。」と話し掛けます。
あさ＞「惣兵衛さんもおおきに。」
それから話題は、あさの刺された位置と、現在の病状になり
「暫くは歩く事も、寝台から起き上がる事もでけへんのだす。」とあさが言うと、
「まあ、あんたは動き過ぎやさかい、たまにはそないなんもええのと違いますか。」と、
あさが、さんざん既に身近な者から言われていた言葉を、はつにも言われてしまいます。

その後、惣兵衛と藍之助が病室を出ると、一足先に出ていた千代が廊下で、新次郎から、
萬谷が、ようやく逮捕されたという知らせを受けていました。
ホッとする千代でしたが、
惣兵衛が「萬谷て…。」と聞くので、
新次郎は惣兵衛が来ていた事に気付いて、互いに会釈し合います。

[主題歌AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

その後、新次郎は病室へ行き、あさにも、萬谷逮捕の事を知らせます。
あさ＞「そうだすか、萬谷さんが…。」
新次郎＞「ああ。長町の辺りに、逃げ込んでたみたいだすわ。」

ここで、あさは新次郎に意外な頼み事をします。
萬谷の罪が重くならないように、新次郎から、警察に口添えして欲しいと言うのです。

傍で聞いていた千代は驚きますが、
あさは、萬谷を、あれほど追い込んだのは、自分に非があっての事だったと言うのです。
「萬谷さんかて、生きてく事に一生懸命やった筈だす。
何もでけへんにしても、もうちょっと親身になって、話聞いてあげてたらて…。お願いだす。どうか…。」

新次郎は「分かりました。伝えときまひょ。」と一言、答えると、出ていく前に、
はつに「どうぞ、ごゆっくり。」と声を掛けます。

はつ＞「おおきに。電報も、ありがとうございました。」
新次郎＞「へぇ。ほな。」

新次郎が出て行ってからは話題は女子大学設立活動の事へ。

はつ＞「うめから聞いたんやけど、今は商いだけやのうて、おなごの大学校を作る手伝いしてるんやて？」

はつは、長い間、苦労して、商いが安定したとたんに、
また商い以外での新しい苦労をしょいこむあさの性分を嘆きながらも、
その女子大学の重要性がわからず「これは怒ってる訳やあれへん。」と前置きした上で、
「そないなもん、ほんまに必要だすのか？」と尋ねます。
というのも、はつは、どんなにそれがいい事だとしても、そのせえで、あさが命を擦り減らすのはおかしいのではないかと
感じていたのでした。
千代が、その意見には自分も同感だと述べて、学校の授業で先生がよく仰っているのだと
「男はんいうのは生まれつき、おなごにちょっと、下でいてほしい思う性分なんやて。」と話します。
「へ？そやの？」と初耳だったあさが聞き返すと千代は
「近頃の頭のええおなごを妻にするいう上流階級での流行はあるにしろ、
女が男より出しゃばるやなんて事は、決してあかん。ほんまはどない物知りやったとしても、
『ちょっと下ですよ』『旦那様には及びません』いうフリして、にっこり笑てるのが一番ええて。」
と教師の教えを、すべてそのまんま話して聞かせます。

あさ＞「はぁ、びっくりぽんや。」
はつ＞「ほんまだすなぁ。女学校て、そないな事習いますのやなぁ。」
千代＞「へぇ。良妻賢母になるための、大事な事だすさかい。
せやさかい、男はんが10人いてましたらな、十中八九、お母ちゃんの事、嫌いだすわ。」

歯に衣着せぬ千代の言葉に驚くはつ。

あさ＞「へぇ～？嘘や。」
千代＞「ほんまだす。お父ちゃんみたいなお人は、珍しいのやて。
十中八九、はつおばさんの方が、好きや思います。うちかてそうだすさかい。」
はつには笑顔を向け、あさにはキツイ言葉をポンポン投げる千代を見て、
はつは笑います。
あさ＞「何であんたはいつもそないひどい事が言えますのや？」

「いいや、十中八九かて、優しい言い過ぎだす。九分九厘な。」そう言い捨てて千代が出て行ってしまうと、
はつは笑って「一番怒ったはんのは、千代ちゃんみたいだすなぁ。」とあさに言います。
あさは、それを認め、
そして、千代の言う事も、あながち間違いでもなく、正論も散りばめられているので
困ってしまうのだと悩ましい胸の内を、はつに吐露します。

はつ＞「そうだすなぁ。頭のええ子や。」
あさ＞「それにお姉ちゃんの方が、良妻賢母やいうのかて、間違いあれへんしなぁ。」
はつ＞「うちは、いっこも学問なんかしてしまへん。」
あさ＞「ほら、お姉ちゃんは今、村の方に、お琴教えたりしてはりますやろ？ほかにも頼まれた繕い物したり…。」
はつ＞「そないなもん…。」
ゆめゆめそのような事は学問と何の関わりもないと思っていたはつでしたが、
あさは、そういった事とて、ただの花嫁修業ではなく、家政学という立派な学問なのだと教えます。
はつ＞「そやの？」
あさ＞「そうだすのや。うちが応援してる成澤先生が一番心配や言うてはるのは、
おなごが、お家や旦那さんに縛られたまま、独りぼっちになってしまう事なんだす。
外の世界も何も知らん。関わる事がでけへんかったら、自然と他の世界と切り離されてしまう。
教育は、そないなおなごの今を変える事がでけます。
お家に入っても、周りの人たちと関わり合いながら、その居場所の大事な一人になれるんだす。」

はつ＞「そう。うん…そないいうたら、近所の遠いとこにいてはる息子さんから届いた手紙読んだり、
代わりに書いたりするのも、えらい喜ばれてますなぁ。」

あさ＞「そうだすやろ？成澤先生は、おなごかて、一人の人間や言うてはるだけだす。
その中には、こう…うちみたいな、動きの激しい世間で働くおなごが、いててもええのやないかて。
うち、ようよう、お姉ちゃんの生き方にも、うちの生き方にも、一本、筋が通ったような気ぃしてますのや。
せやさかい、たとえおなごの高等教育なんて、もっての外やて力ずくで押さえつけられたとしても、
うちはもう、屈する訳にはいかしまへん。」
こうして、あさの話を聞いて、その心情を理解し、強い決意を知るはつでした。

一方、廊下で、あさの見舞いに押し掛けていた取引先や馴染みの旦那衆には、
亀助が「白岡あさ本人の希望により、来週から、面会謝絶を解き、お見舞いを受け入れます。」とのお知らせを告知しておりました。

神田屋＞「そらよかったがな。」
山屋＞「よっしゃ。ほな、また来まひょ。な！さあさ。」
連れ立って帰る人々に会釈をして見送った新次郎は、惣兵衛に向き直り、みかん畑の様子を聞きます。

惣兵衛＞「ちょうど取り入れ済んだとこやったさかいなぁ、慌てて後片付けして後は、養之助に任してきましたわ。」
新次郎＞「そうか。おおきにな。ずっと大阪離れてた、あんたたち夫婦まで来さしてしもてなぁ。」
惣兵衛は笑顔で首を振り、犯人と先ほど呼ばれていた萬谷の事を尋ねます。
「萬谷さんいうたら、あっこだすやろ？天満でそれなりに大きい店出してはった。」

新次郎＞「そうや。御一新以降、色々、商い替えしたんやけど、そのどれもこれもがうまいこといかへんかってな。
まあそら、気の毒な事だしたわ。」
惣兵衛＞「ふうぅん…。そら、大阪の町も、こない変わったらなぁ。」

それを横で立ち聞きしていた亀助は「いや、山王寺屋さんの変わりようも、決して負けてへんで。」と、
独り言を呟いておりました。
それに気付いて
惣兵衛が「あ！？」と振り返りますと「あ…いえいえいえ。」と、ばつの悪そうな亀助。

千代は給湯室へ行き再び、りんごの皮をむく啓介と出会いました。
啓介は千代に気付くと、元気そうで良かったと言いますが、自分の手に持った包丁に気付くと、
それを慌てて体の後ろ側に隠し、剥きかけのりんごを丸齧りします。

啓介＞「本当は男なら、チマチマ皮をむくより、こうして食べた方が100倍潔い。
けど、僕の先生はこういうのは嫌いでね。綺麗にむいてくれと頼まれてしまった。」

千代＞「ああ、そうだしたか。よかったら、うち、やりまひょか？」

先日、驚かせたお詫びに千代は、自分がりんごの皮を剥くと言って両手を差し出します。
「いいのかな…？」と思いつつ啓介は後ろ手に隠していた包丁を千代に渡しました。

りんごを剥く千代の手元を眺めながら、啓介が感心していますと、
千代は、先日、迷惑を掛けた詫びを述べて、親が包丁で刺されて入院していたので、
それでつい、あのように振る舞ってしまったのだと事情を話します。

銀行を営む大物が入院している事は啓介の耳にも届いていたようで、
千代が、その実業家の娘である事が、その場でわかってしまいます。
けれど意識もようやく戻ったし犯人も捕まったので一安心である事を聞き、
啓介は「よかったね。」と言うと、次に、
自分の住まいは東京である事、恩師が、こちらの病院で入院しているので、励ますために仲間と一緒に来た事を話します。

千代が顔を上げて「そうだしたか。」と答えると
啓介は千代の顔を見つめて「それにしても…実に、べっぴんだな。」と言います。
千代は面と向かって突然容姿を褒められたと思い、恥ずかしがって思わず顔を隠すのですが、
啓介が「りんごの事だよ。」と教えます。
千代は勘違いが恥ずかしいやら、ドキドキするやらで「失礼致しました！」と一礼すると、
その場から逃げ出してしまいました。
（昔は女性の容姿ではなくて質の良い品物の事も別嬪と言った…ていうか、むしろそっちの品物を指して言う言い方の方が先。
明治初期には美人の事を別嬪というのが既に普及していたので、顔を見つめて言われたら千代が勘違いするのも無理はない。）

啓介＞「ああっ…。」

新次郎と惣兵衛は病院の廊下の長椅子に座ってまだ話し込んでいました。
話題はあさのやり過ぎの豪傑ぶりへ。

惣兵衛＞「しかし刺されるやてなぁ…幕末の志士やあるまいし。」
惣兵衛は男ならば、そんな生き方もアリと思う事あっても、女でそれは行き過ぎだと言います。
普段、あさをよく理解している新次郎でさえも、今回のように刺されるところまで行ってしまうとなると、
許せない気持ちになると語ります。
しかし、最後には、新次郎が「けどなぁ、怪我の治りだけは、男並みに、ええみたいだすのやけどな。」と言って
惣兵衛を笑わせるのでした。

病室のあさは全く顔を見せない成澤の事を「どうしてるのやろ？」と、気にし出します。
うめ＞そういえば、お見舞いも、来てくれまへなんだなぁ。」

はつが病室に戻って来ると「新次郎さんと旦那様、ちょっと町見てくる言うて出ていきはりました。
結納に必要なもん見繕うてくるて。」と、養之助の縁談が整いつつある事を話します。
はつ＞「近所の幼なじみの子ぉと、すっかり恋仲になってしもてなぁ～。
二十歳になったら、お嫁さんにもらう言うて。」
あさ＞「おませさんやなぁ。」

はつ＞「まあ、二十歳になったら兵隊さんになるいうのよりは、ずーっとマシなんやけどな。
千代ちゃんかて、卒業したらお嫁さんだすやろ？」

はつに、千代の卒業後の話を振られ、何も考えていなかったあさは、答えに詰まります。

[ナレーション]
その頃、成澤は…。

平十郎に「元はと言えば、あんたのせえやろ！」と激しく詰られた事が原因で、
いまだに心を悩ましていました。

その成澤の元に「ごめんください！」と、荒々しい様子で踏み込んできた来た数人の男達。
成澤は意味もわからず男達に囲まれて何事かとたじろぎます。

[ナレーション]
何が、起こったのでしょう？

あさが来たネタバレ・あらすじ　21週　125話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,柳生みゆ，辻本茂雄，小芝風花，吉岡里帆，曽我廼家八十吉,三宅裕司,高橋英樹,東柳啓介