あさが来たネタバレあらすじ 20週 117話

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あさが来たネタバレあらすじ 20週 117話

和歌山のはつのもとに、長男の藍之助から、手紙が届いていました。

はつの漬けた梅干しを味見している養之助と倉掛。
倉掛＞「う～ん。はつさんの梅は、毎年ええ味よなぁ。」
惣兵衛＞「藍之助、何やて？」
はつ＞「見習い期間終わって、正式な行員になったそうだす。ちゃんとしたお給金も出るようになったて。」
養之助＞「へえ～お給金か。ええなぁ。」
惣兵衛＞「ああ、そらめでたいなぁ。」
「それから、銀行の仕事や、働き手のみんなが、どない楽しいかゆう事も書いてあります。
元気みたいだすなぁ。」と、にこやかに手紙を読むはつでした。

はつ＞「これは…？!」
手紙には、藍之助が初めてのお給金で買い求めた手荒れに効く薬も同封されており、
はつは尚一層、喜びます。

養之助はセツという名の村の娘と仲良しな様子です。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

あさは女子大学の設立に向けて、するべき２つの事を紙に書いて成澤に示します。
一つ目は『女子教育の必要性の理解を得る事』
もう一つは『女子大学校新設のための、資金を集め、確保する事。』
あさ＞「この２つが両方うまい事いかへんかったら、この事業は成立せぇへんのだす。」

あさは、これから先は、お金の調達は、すべて自分が引き受けるので、
先生は、女子教育への理解を得る事だけに専念して欲しいと頼みます。

成澤＞「なんと有難い事を…。What a surprise!（びっくりだ）」
あさ＞「はぁ？」
成澤＞「いいや、しかしいけません！白岡さんだって２つの会社を抱えて忙しい身でしょう…！」
あさ＞「ああ～。もともと忙しいんだすさかい、これ以上忙しなってもどないいう事あらしまへん。悩むより、まずは実行だす！
先生は、これ本にして、女子大学校新設のための、趣意書作っとくれやす。」
成澤＞「はい。」
あさ＞「うちはそれ持って、大阪中の…いいや。日本中の財産家一つ一つ、当たって頼んでみよ思てます。
これ、加野屋の知ってる名士の名前、拾てみました。」

成澤＞「こんなに沢山…！」
あさ＞「当たって砕けろの気概だす。頭のええ方やったら、
この、先生のお考えさえ読んでもらう事が出来たら、おなごの高等教育の大切さ、分かってくれる筈だす。」
溜息混じりで自信なさげな成澤に、あさは
「しっかりしとくなはれな、先生。お金の事やったら多少力になれても、
先生のお考え守り伝える事は、先生にしかでけへんのだすさかい。」とハッパをかけます。

成澤＞「いや～何と言っていいのか、白岡さん。あなたがいなかったらどうなってた事か。」

あさ＞「先生と一つ心で言いましたやろ？これからは、うちが味方だす。」
成澤＞「Ｉ am really surprise!（本当に驚いた。）」
あさ＞「ん？」

成澤＞「白岡さん！私はこの服を一生涯、末永く愛用すると誓います！」
あさ＞「へぇ。ああ！それから先生。さっきから、ん～さぷら、ん～さぷら、言うのは、どないな意味だすのや？」
成澤＞「はい？さぷ…ああ！surprise。そうですね…Ｉ am surprise.も、What a surprise.も、
総じて言えばどれも、あ…白岡さんの『びっくりぽん』と同じ意味です。」

それを聞いて、あさ「やぁ、びっくりぽんと！そないだしたんか。」と、とても嬉しそうです。

[ナレーション]
こうしてあさは、成澤のかねてからの支援者たちと共に、運動資金を用意すると、大阪中之島に、活動の拠点を作りました。

女子大学校創立事務所です。

あさはメンバーにこう目標を掲げます。
「まずは、30万円以上の寄付集めることを目標にしたい思います。
10万円集まった段階で、女子大学設立に着手したい思てます。」

[ナレーション]
しかし…名だたる商人や財界人、富豪に当たってみたものの、なかなか理解は、得られませんでした。

そんな中、あさは加野銀行の大口取引先である工藤に寄付の話を打診してしまい、
理解を得るどころか気分を害させて榮三郎に、こっぴどく怒られてしまいます。

そのせいで、新次郎が帰宅すると、あさがションボリしています。

新次郎＞「榮三郎から聞きましたで。こってり絞られたみたいやな。」
あさ＞「へぇ。また自分の思いだけで突っ走ってしもて…。えらい迷惑かけてしまいました。
やっぱり、旦那様や、成澤先生みたいに、おなごに自由に学問をさしたい思てるお方は、
そうそういてはるもんやあらしまへんのやなぁ。」

新次郎は、懐から成澤の書いた『女子教育について』を取り出すと
「わてはなぁ、この先生みたいな、立派な事はちょっとも考えてまへんのやけどなぁ。」と言いました。

あさ＞「読んでくれはったんだすか。」
新次郎＞「へぇ。あのけったいな歌うとてた男はんが、
こない学があって立派な事、考えてはったやなんてな。びっくりしましたわ。」

あさ＞「へぇ。そやけどやっぱり、難しおますなぁ。」

新次郎＞「わてらの小さい頃より、色んな道が開けてきたて、前にあさが言うてましたやろ？」

あさ＞「へぇ。そない思てましたけど、ほんまはそないに、世間様の考え方自体は、大きゅう変わってへんのかも分かりまへん。
要は、どないなお人に、出会えるかいうだけで。」

新次郎＞「出会える？」

「へぇ。昔々、ある小さい女の子が、おなごに学問なんか必要あれへん。
学問したいやなんて、考える事も、口に出す事もあかん言われて、えらい窮屈な暮らししてたそうなんだす。」と、
あさは急に自分の人生を物語風に語りはじめます。

「ほう。」と微笑む新次郎。

あさ＞「そしたら、そこに…光源氏みたいな男はんが現れて。」

新次郎＞「は？光源氏やて！？」

あさ＞「へぇ。そのキラキラしたお方が、キラキラ光り輝く、赤いそろばんくれはったんだす。」

「はははっ。光源氏が光るそろばんて！」と、新次郎、愉快そうです。

あさ＞「へぇ。それだけやあらしまへん。そのお方は『嫌やったらお嫁入りかてやめたらよろし』言うて、
親の言うなりやのう、新しい道まで見せてくれはった。
そのお蔭でその子は、そろばん習わしてもろて、学ぶ事の面白さを知って、その上、商いの勉強までさしてもろて…。
今の若い人の中でも、窮屈な思いしてるおなごはんは、きっとぎょうさんいてるはずだす。
せやけど、誰もがそろばんもらえる訳やあらしまへん。
おなごかて、人として、民として、立派な教育を受ける権利があるのやて、
おなごの大学校が出来ることは、きっと、そないな事の大きい道しるべになる思うんだす。」

新次郎＞「そうか。今度はあさが、みんなにそろばんあげる手伝いしたい、いう事だすな？」

あさ＞「へぇ。それが、今のうちの、大きい大きい目標だす。せやけど実は、もう一つ目標がございましてな。」

新次郎＞「もう一つ？」

あさ＞「へぇ。うちも、いつかその大学校で学んでみたいんだす。できたら千代と一緒に。」

新次郎＞「ほぉ～う。」
あさ＞「大学校が出来たら、千代入学さして、うちも、時々でええさかい、授業受けさしてもろて…。
うちはもうおばさんやさかい、端っこの端っこの方の席でええさかい。」

新次郎＞「そら千代が、どない思うか分かりまへんけどな。そやけどわてはなぁ、俄然、あさを応援しとなりましたわ。」

晴花亭にてテーブルを囲むあさ、新次郎、成澤、美和の４人です。
あさ＞「それにしても、ほかの学校は、どないして寄付を集めはったんだすやろなぁ？」
同じ疑問を持って成澤は私学である東京専門学校に寄付金の集め方を聞きに行ったのだと話します。

新次郎＞「はぁ～そら、大胆なこと。」

美和＞「日本一の学者の、福沢諭吉先生が作りはったのが、慶応義塾で、
政府にいてはった政治家の、大隈重信様が作りはったのが、その、東京専門学校やてなぁ～。」

新次郎＞「せやせや。早稲田村いうとこに出来た、大きい学校だすやろ？」

でも、募金の責任者にそんな話できるかと、追い出されてしまったと言う成澤です。

美和と、新次郎はそれを聞いて「そらそうだすやろなぁ。」と笑いますが…
あさは何か思いついたようで、スクッと立ち上がって席を離れて、どこかへ行こうとしています。

「おや、どこ行きますのや？あさ。」と尋ねる新次郎にあさは「大隈様にお手紙書いてきます。」と答えます。

新次郎＞「は？」

あさ＞「大隈重信様に、直接聞いてこう思うんだす。そうや。こないな時はまず、懐の深いとこから行かな。」

成澤＞「懐の深い？」

あさ＞「そうだす。肝心要を抑える事が出来たら、物事は後が楽だす。そうや！何で考えつかへんかったんやろ。」

新次郎＞「はぁ…大丈夫やろか？あさは…。」

[ナレーション]
動き出したら留まる事の出来ないあさなのでした。

あさが来たネタバレあらすじ　20週 118話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,柳生みゆ，辻本茂雄，小芝風花，吉岡里帆，曽我廼家八十吉,三宅裕司,高橋英樹,東柳啓介