あさが来たネタバレあらすじ 20週 116話　成瀬の歌の英文歌詞あり

ＮＨＫドラマ　ネタバレ　あらすじ　まとめ＞あさが来た　ネタバレ最終回まで　まとめ＞あさが来たネタバレ　あらすじ　20週　まとめ＞あさが来たネタバレあらすじ 20週 116話

あさが来たネタバレあらすじ 20週 116話　成瀬の歌の英文歌詞あり

あさが炭坑へ出かけている間のとある日の夕刻。加野銀行が閉店となり、
帰り支度をした平十郎と新次郎が店の前へと出てきて話しておりました。

新次郎＞「はぁ～あ。何でわてがそないな者、探さなあきまへんのや。どないな男か顔も知らんいうのに。」
平十郎＞「ひ弱そうな細い男でした。」
新次郎＞「ほんまに行き倒れになってたら、探しようもあれへんがな。」
平十郎＞「へぇ。では、お先に失礼します。」
新次郎＞「へぇ。ご苦労さんだした。お母さんと、息子さんにもよろしゅう。
ほな、まずはビールでも飲みに行きまひょかいな。」
平十郎、急に歩みを止めて振り返って無言で新次郎をじっと見ます。
新次郎＞「は？」

ビールが好きだという平十郎を伴い訪れた美和の店で新次郎は、歌を歌う成澤を見つけ出しました。
成澤が歌っていた歌は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが作曲したオペラ『リナルド』の中のアリアで、
邦題を「私を泣かせてください」と言います。

立ち上がりアカペラで歌う成澤です。
「Oh lord,correct me, not in thine anger,（主よ、私に慈悲をおかけください…）
Have mercy on me, and blot out all my sins.（私の罪をすべて消し去って下さい）
Have mercy on me,
Have mercy on me,and blotout all my sins.」

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

そして数日後、あさが、九州の炭坑から帰ってきました。

白岡家の応接室で成澤に再会したあさは、草稿を読んで受けた感銘を成澤に伝えます。

成澤はあさの理解を得られた事は一気に100人の味方を得たに等しいと言います。
あさは、早速、女子大学設立に向けて手伝いがしたいと申し出るのですが、
成澤は具体的な事は何も考えておらず、あさには「賛同者に名を連ねてもらうだけで有難いが、
女性の立場から、我々が気の付かない点を指摘して頂ければ更に嬉しい」などと言います。

ところが、あさが尋ねたところ、賛同者はまだ、あさを入れて11人しかいないと言います。

あさ＞「11人…！こない立派な指南書がありながら、たったの11人やて…。」
成澤＞「いや、確かに、私は今、多くの人たちからどちらかといえば、やっかい者扱いされています。」
あさ＞「そうだすやろなぁ。」

成澤＞「驚いたことに、３年ぶりに帰国した日本は、女子教育が進んでいるどころか、
女は家庭。学問など必要ないという風潮が、以前よりより高まっていました。
女学校の数まで減った今、私のような考えは教育界においてやっかい者と言わざるをえない。
しかし、我が国で女子教育が一向に進まないのは、そうした御一新以降の政府の朝令暮改ぶりにある！
だからこそ今、100年先200年先を見越しての…」

あさ＞「考えはほんまに素晴らしい！先生は、やっかい者どころか、ファースト・ペンギン。
いの一番のペンギンに、なる事のできる志と頭脳を持ったお方だす。」

成澤＞「いの一番のペンギン？」

あさ＞「へぇ。そやけど今のあんさんは、海に飛び込む前にツルッと滑ってフカにパクッと食べられてしまう。
そないな気がしてしょうがあれへんのだす。ほんまにもったいない事だす。」

成澤＞「フカにパ…？失礼。もう少し話を具体的にして頂けませんでしょうか？」
あさ＞「うちにあんさんを手伝わしとくなはれ。」
成澤＞「え？」

あさ＞「うちは先生と一つ心で、実際に役に立つ事したいんだす。
先生が、おなごの大学校という、大きい大きい海に、足滑らせる事のう飛び込む事ができるよう、お手伝いがしたいんだす。」
成澤＞「Now that's surprise！（こりゃ、驚いた）白岡さん、何というか…。」

あさ＞「具体的な話をしまひょ。一番役に立つ事は何や思て、精一杯考えてみました。」
成澤＞「何でしょう！？」
あさは、愛用の赤いそろばんをテーブルの上にチャカッと置いて「お金だす。」と言います。
成澤は血の気が引いたような表情で「ワオッ。」と呟きました。

あさ＞「大学校作るいうたら、当然お金がかかります。
先生、大学を建てる資金の工面はついてはりますのか？」
成澤＞「まあ、それはそのうち…。」
あさ＞「やっぱりついてまへんのやなぁ。」

「巨額の金が必要だというのはもっともですが…。」
痒いのか？体を搔きながら言う成澤を見ながら、あさは
「それから先生。さしあたって一つ、注文がございます。」と言いました。

成澤を入浴させている間、あさは脱衣所の外の廊下側へ出て待ちました。
その間、中にいる成澤に、あさが融資を勧めている、ちょうどその時に平十郎と新次郎が廊下を駆けてきて、
成澤の事を怪しい輩としか思えない平十郎が、これには反対します。
「何を言ってるんですか、奥さん！お金は貸せません！」
しかも、あさは無担保で成澤に融資しようとしていたのです。

あさ＞「へぇさん！何でだす？おなごの教育は十分見込みのある志の高い事業だす。
そら、確かにまだいつ採算が取れるようになるかは分からしまへんけど…。」
平十郎＞「採算どころかそんなものほんまに出来るかどうか怪しいもんです！そんな危ういもんに大事なお金は貸せません！」
あさ＞「こない世のためになる新しい事にこそ、誰かが目を配ってお金用意したげるべきやて。」
…ところが、このような、あさと支配人の言い争いは無用でした。

なぜならば、成澤の方には、お金を借りる気はスラスラなかったからです。
ふんどし姿で外へ飛び出して来て、「借金は一文もしたくないのです！」と言う成澤に、
平十郎は着替えを押し付けると「何をしてんねん、あんたは！」と叫んで、
脱衣所の中へ押し込みまた扉を閉めてしまいます。

あさ＞「は…？先生は、お金がぎょうさん必要やいうのは分かったはるのに、お金借りたないて…こら、何でだす？」
成澤＞「一度お金を借りてしまったら、途端に私はお金を返すために大学を経営しなくてはならなくなる。
私は実業家でも経営者でもない。あくまで教育者でありたいのです。」
と、中で浴衣に着替えながら答える成澤でした。

あさ＞「とことん甘いお方だすなぁ。そやけどこれ、ほんまにやろ思たら、えらいお金のかかりそうな事だっせ。」
平十郎＞「いくらぐらいかかりそうです？」
あさ＞「そうだすなぁ。ざっと見積もって……30万ぐらいだすやろか？」
新次郎＞「はっ？！今、何て？」
あさ＞「30万円だす。」

[ナレーション]
この当時の30万は、今の時代で言うところの、およそ15億円以上の価値にあたります。
｛北村一輝と瀬戸康史は似てる？似てない？}

金額の大きさに再び卒倒する成澤でした。

あさ＞「確かに30万いうたら、ただのお金やあらしまへん。それだけ持てたら大阪でも大資産家だす。」
成澤＞「そうでしょうとも！見積もりにしても大きすぎます。
そんな大金はちょっと…。今、自分が飯を食うのもやっとで友人の所を泊まり歩いてるいうのに。」

成澤は融資ではなく、西洋式に、寄付を集めて学校を建てたいと言います。

成澤＞「ですから、これから出来るだけその賛同者を増やして、その寄付の額に見合った学校を作れればと。」
あさ＞「あんさんのそれほどまでに大きな望みが、その見合う額で作った学校で、ほんまに叶いますのか？
あんさんはようも悪うも銭勘定がでけへんお方だす。志が高いのは立派だすけど、地に足ついてへんかったら、何事も机上の空論。
今のあんさんやったら、たとえ３万かて集めるのは難し思います。」

成澤＞「そんな事を言われてしまったら、一体私はどうすれば…。」

頭を抱え込む成澤でしたが、あさなりに考えがありました。
それはまず、成澤の印象を良くするために、身なりを整える事です。

[ナレーション]
そして、それから数日後。

新調のスーツに身を包み、見違えるように身綺麗になった成澤が加野銀行を訪れました。

あさ＞「馬子にも衣装だすなぁ～。」
成澤＞「いや～こんなにして頂いて…。」
あさ＞「いいや。うちは身なりなんかには無頓着な方だすのやけど、流石にこれからも、
銀行や我が家に出入りしてもらいますのにな、あのままやったらあかんて思ただけだす。」

成澤＞「はい。風呂も、これからは１週間にいっぺんは入ろうと思います。しかし、この洋服のお代は…？」

あさは「このお代も含めて、まずはこれだけ、うちから先生に寄付さしてもらいます。」と言って
濃紫の風呂敷に包んだお金を差し出します。
成澤＞「はっ！こ、これ…！？」
あさ＞「このお金は加野屋の商いとは一切関わりのあれへん、うちのお金だす。
これを先生の当面の運動資金に充てとくなはれ。ほんなら早速、始めまひょか。」

[ナレーション]
その頃、和歌山では…。

惣兵衛＞「はぁ…。また失敗だすか。」
倉掛＞「また積み場の奪い合いになったみたいじょ。」
惣兵衛＞「東京の問屋と組んだやつらが、裏で色々、糸引いてますのやろな。こない揉め事が絶えへんみたいやったら、
売り方の改良なんかでけしまへんわ。」
倉掛＞「組合に纏める力がないのもあかなよ。」
養之助＞「お母ちゃん。手紙届いてたで。」
「おおきに。藍之助からだす。」惣兵衛に笑顔で知らせるはつです。
惣兵衛＞「おっ！」

[ナレーション]
胸をなで下ろす、はつでした。
あさが来たネタバレあらすじ 20週 117話へ続く。

人気ブログランキングへ
もし当ブログがお役に立つ事が出来ましたら１クリック応援して下さると助かります。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,梶原善,山崎銀之丞,富田靖子,北原雅樹,中山義紘,平田理