あさが来た　ネタバレ・あらすじ　16週　95話

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あさが来た　ネタバレ・あらすじ　16週　95話

三坂＞「明日…五代さんは東京に行きはります。ひょっとしたら、もう二度と、この大阪に戻ってくる事…できへんかも分かりません。」
半年も前から、東京のお医者さんに勧められていたという療養生活に、東京の住まいでやっと入るとの事です。
五代の病状から考えれば、もう、これっきり会う事が出来なくなるかもしれないと思い、三坂は知らせに来たのでした。

あさ＞「へ…？それは、どうゆう…？どないな事だすか？何でだす？何で戻ってきはれへんのだす？」

美和は、以前から、五代の体の具合が悪い事を知っていたようで
「まさか、そない急に悪なりはるやて…。せやさかい、お酒はもうやめてくれて何べんも言いましたのに…。」
と話し、あさより、ずっと、五代の体調について詳しそうでした。

いつの間にか新次郎も、他の旦那衆と一緒に、美和の店へ来ていて、三坂の話を聞いています。

体にむち打って無理を重ねて働いていた五代は、そんな無理ももう、とうとう出来ないようになって、
最後に三坂に
「もし…もしいつか自分が死んでしもた時に、きっと、白岡あささんにこれを渡して欲しい」と、
託していたものがあると言います。
それは、ピングインの写真。

あさはピングインの写真を手に、激しく動揺して、その場で膝から崩れ落ちてしまいます。
新次郎が、そのあさを抱き起すと「行こ。やっぱりあのお人は、かっこのつけ過ぎだす。このまま行かしたらあかん！」
と、言って、あさの手を取り、すぐさま五代の元へと向かうのでした。

[主題歌　AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

五代の元へ着くと、新次郎は、自分はもう大事な話は終えているのでと言って、
あさと五代を二人にしてくれます。

あさが入って行くと、部屋の中は引っ越しの荷物でごったがえしており、長椅子に五代が横たわって寝ていました。
五代は目を醒まし「やっぱり…ささいな方の話を、聞いておけばよかったと何度も思い出しては思っていた」と述べました。

あさは涙ながらに言いました。
「もうささいな話なんかしてる場合ではございまへん。うちは、あなた様に道を照らしてもろて、
それで、ここまで歩いてこられたんだす。そやのにうちは…まだ何もお返ししておりまへん。」

五代＞「Don't even mention it.（気にしないで）
道を、照らしてくれたのは、あなたの方です。覚えてますか？私たちの出会いを。」

五代は、初めての大阪で、まだ幼い女の子であったあさから怒られて受けたファーストインプレッション（first impression）が、
いつまでも忘れられなかったと言います。

五代＞「あなたのような、興味深い人に会える大阪て、どないな町なんやて！そしたら、新政府で、大阪の判事になった。」

五代の胸に走馬灯のように蘇るあさとの思い出の数々。

あさ＞「ほんま、けったいな思い出ばっかりだすな。」

それから、あさが、大阪は、近頃、諸国の台所と言われた昔の勢い取り戻して来たようだと言うと、
五代は、まだまだ大阪が本気の実力を出して行くのはこれからなのだと言います。
五代＞「大阪は、あらゆる面で、この国の中心になれる場所なんです。
最初は、私は、この町が苦手でした。御船奉行の時は、武士を見下す大阪商人に…嫌な目にも遭いましたしなぁ。」
（実は、この時、五代を嫌な目に合わせたヤツは惣兵衛でした。）

五代＞「そやけど、いっぺん仕事してみたら、大阪商人ほどきっちり信用できる者はいてへん！
確かに、歴史を変えてきたのは、武士だったかもしれない。そやけど、それを支えて、活力を与えてきたのは、いつの時代も、商人だったんです。
それで、考えを改めました。あなたにも、会えましたしなぁ。
大丈夫！私は、まだまだ死にません。まだまだ、やり残した事がたくさんある！」

あさ＞「そうだす。それでこそ五代様だす！」

五代＞「本当にまだまだなんです！貿易、金融、紡績、鉄道、商船…私は、
まだまだ大久保さんみたいにこの国に何も残せてへん！
本当にこれからなんです！最期まで、私はこの国の未来のために、命を懸けたい！」

「やっぱり…前向いてはりますなぁ。ペンギンは、あなた様だす。」
あさは、そう言うと、いつか五代がくれたペンギンを書いた布を懐から取り出して広げます。
そしてあさが、子供の教本に、ペンギンが載っていたという話をすると、
五代は涙を流して喜びます。
五代＞「ほんまですか？」
あさ＞「へぇ。企鵝（ペンジュン）って書いてありましたんやけどな。あれはきっとペンギンの事やて…。」

[ナレーション]
この後、五代は東京に移り住み、療養生活を始めました。
その１か月後、五代は東京の地で、亡くなりました。

五代の訃報を聞いて泣き崩れるあさを抱きとめ新次郎もまた涙で頬を濡らします。

[ナレーション]
明治18年９月の事でした。

あさが来た　ネタバレ・あらすじ　16週　96話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，ディーン・フジオカ，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,柳生みゆ