あさが来たネタバレ・あらすじ 21週　122話　アナザーストーリー再放送予定日

アナザーストーリー「これがリアル“あさ”だ！女傑広岡浅子」の再放送は、午後11時45分から。

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あさが来たネタバレ・あらすじ 21週　122話

あさが意識を取り戻し回復に向かっているというニュースが、加野銀行にも齎されて
行員一同は安堵と喜びに包まれます。

弥七＞「ほんまだすのか！？奥さん、もう起き上がって、ごはん食べてはるて。」
佑作＞「はぁ～あない傷ひどかったのになぁ。」
亀助＞「せや。お医者の先生も、呆れるぐらいピンピンしてはりましたわ。
もう休まなあきまへん言うてるのに、もう、早帰ってみんなに謝りたいとか、働きたいとか、
花木寮行って勉強したいとか、我儘言うてなぁ～。」
サカエ＞「ほんまによかった！奥さんご無事で。」
ツル＞「ほんまに…。」
亀助＞「うん。うん。」
藍之助＞「流石、あさおばさんや。」
亀助＞「はぁ？お前、誰や？奥さんの事をおばさんやて…。」

この後、奥から出てきて、颯爽と行員達を仕切る平十郎を見て、亀助はどうも面白くありません。
平十郎の指示で、あさへの面会希望の見舞い客の対応には柴田・小松という２名の行員が行く事になりました。

亀助＞「何だすね、あれ。前おうた時には『へぇ』しか言わへんかった癖に、あない偉そうに…。」
弥七＞「そらそうだすわ。へえさんは支配人だすさかい。」
亀助＞「支配人やて？！」
弥七＞「わてかて、支出掛の係長なんだっせ。亀助さんかて、加野商店の炭坑部門の支配人さんだすやろ？」

「まあ、そらそやけどもやで、何や寂しいわ。大番頭や中番頭言うてた頃が懐かしなぁ。」と昔を懐古する亀助に、
弥七が悪戯っぽい笑みを浮かべて「そうだすな～。亀助さん、結局、大番頭になられへんままだしたな。」
とからかうと、亀助は「うるさいわ！」と以前のように言い返すものの
「何もかも変わってしもて、お前のその変わらへん減らず口がいっそ、もう嬉しいわ。」というほどの寂しがりようです。

そして「そやけど、今日、わて何しよう…？」と頬杖を付く亀助でした。

[主題歌AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

[ナレーション]
その頃、病院では、ようやく目を覚ましたあさの元に、多くの花や見舞いの品が、届いていました。

あさ＞「はぁ～あ、工藤様まで。こない綺麗なお花ぎょうさんもろてしもて、
ほんまもったいないなぁ。何やこないして寝てたら、生きてるのに、お葬式みたいだすなぁ。」
うめ、それを聞いて渋い顔で
「ほんまに今日が、お通夜やお葬式になっててもおかしなかったんだっせ。そないな冗談言わはったらあきまへん！」
と申します。

あさは千代にも、心配掛けた事を感謝し詫びるのですが、
千代は口では、全然心配などしていなかったと、減らず口ばかり叩きます。

それから、あさは、せっかく、家に遊びに来てくれていた宜の事や、
千代が学校をずっと休んでいる事も気にします。

あさ＞「はぁ…うちなんかのために長い事休ましてしもて。
ほんまもったいない事してしまいましたなぁ。堪忍やで。
せやけど、もう大丈夫だっせ。先生も、命の心配あらへんて言うてくれはりましたさかい。
あんたももうぼちぼち京都帰って…。」

けれど、そんなあさの気遣いも、千代はうるさがって逆に、デリカシーが欠如していると、なじります。

あさ＞「でりけし？何だすの？それ。」
千代＞「デリケシイいうのは、こう、繊細な心いうか、
こまやかな心配りいうか…まあ、それが欠けてるいうのは、野暮なお人やいう事だす。」

あさ＞「野暮？」
千代＞「そうだす。お母ちゃんなんか、ちょっと刺されたぐらいが、ちょうどええんだす。」
あさ＞「はぁ？あんた今、ちょっと刺されたぐらいがええ言うた？」
千代＞「へぇ。お母ちゃんはものすごう無神経で無鉄砲なんやさかい、
ちょっとぐらいは痛い目に遭うて、弱るぐらいがちょうどええのや、言うたんだす。」
あさ＞「なんて事を！あんたな、この…この傷が今、どない痛いかて！もう…あんなぁ、
この世には、言霊いうのがあってな、口から声に出した言葉は、ほんまの事になったりしますのやで。」
千代＞「へ？」
あさ＞「悪い事言うたら悪い事が起こったり、ええ事言うたらええ事が起こったりしますのや。
そやのにあんたもう…ちょっと痛い目やなんて言うて～。」
千代＞「な…何だすの、それ！何が起きても、全部お母ちゃんの自業自得だすやろ！？」

「ふっ。そうだすな。冗談や。分かってます。
何があっても、こら全部お母ちゃんのせぇだすな。デリケシイなぁ…。せやなあ、
もっと、やらかい心持って、笑て生きていかな、あきまへんなぁ。」
いくら千代にボロクソに言われても、笑顔で静かにこう返すあさでした。

けれど、あさの冗談が、千代の神経を逆撫でしたのか？
千代は口を尖らせて、花瓶を持ち、あさの言葉を無視して部屋を出て行きます。

千代と入れ替わりに入って来たうめに、あさは
「娘にデリケシイやら、野暮やら言われたらもう気落ちしてしまいますがな。」とぼやきます。

うめは「ほんまだすか。ちょっと気落ちして、じっとしてるぐらいのほうが、
今のおあさ様にはちょうどええのと違いますか？」と、けっこう冷たい反応です。

「もう、うめまでそないな事言うて。」と嘆くあさに、うめは笑い、
あさが意識を失っていた時の千代の心配ぶりを知っているだけに
「あ～あ、見してあげたいなぁ～。お千代様が、どないな顔しておあさ様の事心配してはったか。
『親の心子知らず』とは言いますけど、子の心もどうして、親知らずなとこがありますのやな。」
と語るのでした。

病室の外では新次郎が警察官と何か話しており花瓶を持って通りがかった千代が「まだ、捕まらへんのだすか？」
と尋ねますと新次郎は「うん…。」とだけ答え、千代に、もう今日は家へ帰るようにと促します。
新次郎＞「もう何も心配する事あれへんのやさかい。」
千代＞「はい…。」

千代が給湯室で花瓶の水を捨てていますと、東京言葉を話す学生が二人雑談をしながら入って来ます。
東柳啓介（工藤阿須加）＞「はははは！それは君、気楽がすぎるんじゃないか？僕たちだって、無事入学できたとはいえ、
大事なのはこれからさ。これまで励んできた勉強は、いわばこれからのためのものなんだ。失敬。」
村田清二（※井上拓哉）＞「どうせ君はまた大学の試験でも首席を取るつもりだな。」
（※竹下健人さん演じる弥七と同じ所属）

啓介＞「それはどうだろうなぁ。…（後略）」

啓介は友人の清二と話しながら、持参したりんごを包丁で切ろうとするのですが、
それを見て千代は、母が刺された時のトラウマが蘇り、手に持っていた花瓶を落として割ってしまいます。
騒がせた事を「すんまへん。すんまへん！」と詫びて破片を片付けようとする千代は、
その破片で指を切り、血を滲ませてしまいます。
心配した啓介は、その千代の横にしゃがみこみ
「大丈夫？君。どうかしたの？顔が真っ青だ。」と尋ねてくれます。

そこへよのとかのが来て、よのが割れた花瓶を片付けてくれている間に、よのは、りんごの傍にあった包丁に気付き、
千代の目に触れないように布巾で覆います。
それから、よの「大丈夫やで。ほら、おばあちゃん来ましたよってな。」としゃがみこむ千代に話し掛けると
千代は荒い息遣いの胸を押さえて「もう平気だす。」と言って立ち上がり
「失礼致しました。」と啓介に詫びます。

千代＞「堪忍な、おばあちゃん。かの。」
かの＞「いいえ。」
そして再び破片を拾おうとする千代の手をよのが「ああっ、かのに任しとき。」と制して、
守られる千代はお嬢様モード全開です。

その様子を、事情を知らない啓介は不思議そうに眺めていました。

平十郎の命令で見舞客の対応のために派遣されていた柴田・小松は、新次郎と亀助に「お先に失礼します。」
と挨拶をして、この日は帰ってゆきます。
新次郎＞「へぇ、ご苦労さんだした。」
亀助＞「ご苦労さんだした。」

新次郎は見舞客のリストをめくりながら
「はぁあ…こないようけ来てくれはりましたんかいな。亀助がほとんど応対してくれたてなぁ。
流石、中番頭や。頼りになりますわ。」と褒めます。
「いやいや。」亀助は手を上げて謙遜すると
「工藤さんいうお客さんなんか『奥さんに文句言うたままのお別れにならんとほんまよかった』
言わはって。店の方にも、奥さんの様子聞きたい言うて、商業会議所の方が、ようけ来てはりました。」
と報告します。

「そない言うてくれるお人ばっかりやったらよろしいのやけどなぁ。
あさが、ある一部の人から恨み買うてるいうのは、確かな事なんだす。」と残念そうに新次郎は言います。

新次郎＞「銀行の神さんの、渋沢先生も言うてはりましたわ。…」

以下、新次郎の回想です。
渋沢＞「東京まで聞こえた噂といえば、炭坑夫をピストルで脅して働かせているとか、
やり手すぎて、ヒゲが生えてるとか。」

それを聞いて亀助、悩ましい曇った表情にて「うん、うん。」と頷きます。
新次郎＞「わて、守ったられへんかった。ひょっとしたらわてのせえかも分かれへんいうのに。ほんま情けないわ。」
亀助＞「何を言いはりますねや。道端で後ろから刺されたんだす。そないな事から誰が守れますのや！」
新次郎＞「せやけど、次またこないな目えに遭うたら…。」
亀助＞「ここいてる間、わても奥さん守らしてもらいます。
奥さんが、納屋頭の中から引き抜いた、副支配人がいてましたやろ？」
新次郎＞「ああ、よっちゃんなぁ。」
亀助＞「ええ。あれが、よう出来る男で『ゆっくり行ってきてくれ～』言うてくれましたんや。
わてにも、お手伝いさしとくなはれ。」
新次郎＞「亀助…。」
力強い助っ人を得て感無量の新次郎です。

[ナレーション]
そして…。

はつと惣兵衛が白岡の家へ着いたのは夜になってからの事でした。

はつと惣兵衛はよのから、あさが今朝がた意識を取り戻した事を聞きます。
それを聞き安堵したとたん、張り詰めていた心の糸が切れて崩れかけたはつを惣兵衛が支えました。
惣兵衛＞「あ…おおっ。よかったなぁ。そらほんまよろしおました。そやけど急に危篤やて、
どないな事やったんだす？」
かの＞「いや～暴漢にブスッと…。」

はつ＞「へえ！？」
惣兵衛＞「ブスッとて…？」
驚く二人によのは苦笑いしながら
「いやな、あの…命の心配は、もうあらしまへんのやで。
けどな、こらもう話したら、長うなりますさかいなぁ。今日は、
あのうちに泊まってかはったらどないだっしゃろ？なぁ？」と宿泊を勧めます。

はつは「いいや、そないな事は…。」と遠慮しますが、よのが
もう病院の面会時間も終了していると申しますので、
二人はこの夜は白岡家で一泊し、久しぶりに藍之助と親子水入らずの時を過ごす事になりました。

その頃、病院のあさの病室でも、倒れて以来、休みなく付き添ってくれたうめが帰る事になり、
こちらも、新次郎と千代とあさで、久しぶりの親子水入らずの夜を迎えようとしていました。

あさが来たネタバレ・あらすじ　21週　123話へ続く。

【出演】波瑠，玉木宏，升毅，柄本佑，三宅弘城，山内圭哉，友近，清原果耶，興津正太郎，吉田八起，林与一，風吹ジュン，近藤正臣，宮崎あおい，楠見薫,柳生みゆ，辻本茂雄，小芝風花，吉岡里帆，曽我廼家八十吉,三宅裕司,高橋英樹,東柳啓介