あさが来た　ネタバレ・あらすじ　22週　128話

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あさが来たネタバレあらすじ 22週 128話

もうすぐ、はつとの約束の３年を控えて、最近、元気のない藍之助の事が気掛かりなあさは、
新次郎にも気を付けて様子を見ておいてくれるようにと頼みます。
新次郎は、あさのためにお茶を入れています。

あさは、千代の相談というのが楽しみで、
もしかしたら千代も、女学校へ通っている間に宜から影響を受けて
考えが、もっと学びたいという方向に変わってきたのかもしれないと、勝手に巡らせた想像を、新次郎に語って聞かせました。
新次郎は、内心、そんなに簡単にコロッと変わるものでもないだろうと思い、
それを笑って聞いておりました。

[主題歌AKB48の「365日の紙飛行機」挿入]

千代の相談が、自分自身の事ではなくて宜の事であったと知り、
あさは、ちょっと肩透かしではあったのですが、
千代が、卒業後も勉強を続けたいという宜の気持ちをよく汲み取って、親身に心配している姿に、
千代の成長を見出し、嬉しく感じます。
それで、自分が役に立てるかどうかはわからないけれど、せっかくの千代の頼み事なので、考えてみると答えます。

「おおきに！」と言って喜ぶ千代に、あさは、この機会に便乗するごとく、ついつい口が滑って千代の卒業後の事にまで、
また自分の思い描いた将来図を言及してしまい、またしても千代の機嫌を損ねるのでした。

千代は目いっぱいあさに反発すると「あんたのためや思て。」と言うあさに
「何がうちのためにええかなんて、お母ちゃんに分かるはずあらしまへん！」と言い放ち、
またしても母と娘の間には大きな溝が出来てしまいます。

強制するつもりで言ったのではないのにと思うあさは、千代の辛辣な言葉にすっかり気落ちして
夜、その気持ちを新次郎に聞いてもらいました。

あさ＞「うちは必ずうちの言う通りにせえやなんていっぺんも言うたことあらしまへん。
せやのに、押しっけるやなんて。何で何もかも、あないなふうにとってしまいますのやろ？」
すると新次郎「うん…。まあ、そない我儘ばっかりやあれへんのやけどな。」と言って、
千代がよのの背中をマッサージし、優しく接する姿を見せます。
「ああ～気持ちええわ。ふふふ。鍼の先生がしてくれはんのより、千代がこないしてくれるほうがずーっと気持ちええなぁ。」
千代＞「腰のほうはどないだす？痛いのようなった？」

あさは千代の優しい一面を見て密かに満足する反面、自分にだけはキツク当たるのかと新次郎に零しますが、
新次郎は、あさが病院で意識がなかった時も、ずっと千代は、あさの手・足をマッサージしていた事を教えます。

そして新次郎は「千代はまだ、蝶々で例えれば、サナギの時期だから、
どんなに嫌われても、悪態っかれても、おてんとさんみたいに、さんさんと照らして見守る事だけが親に出来る事ではないか」
と、あさに言います。

和歌山では寝付いてしまった菊とはつが、改めて商いの家に生まれた苦労について、話し合っておりました。
菊は昔、はつを蔵に閉じ込めた事を思い出して、
自分もまた、子供の頃に、母親によく、蔵に閉じ込められていた事を打ち明けます。
はつにとっては初めて聞く話でしたが、
菊も、山王寺屋の一人娘として、厳しく育てられたのだと言います。

親に蔵に閉じ込められて本当に怖かったのに、自分も親になったら同じように、惣兵衛が幼かった頃に蔵に閉じ込めた。
惣兵衛は、小さい頃は、激しく泣いていたのに、
そのうちに、閉じ込めても、ごはんを抜いても何も言わず、逆らわなくなった。
「何かの折に、何も逆らわへん方が、いろいろ、早終わるて、気ぃ付いてしまいましたんやろなぁ。…」
病床でそう思い返す菊は、自分の子育てを後悔したのかもしれません。
そんな惣兵衛に比べて、
はつが育てた藍之助や養之助は、いくら怒られても「へへへ」と笑っている。
はつは二人とも、なかなか言う事を聞かないと言うものの、ちゃんと、はつには一目置いている。
けれどけっして、甘やかして育てたわけではないのは傍ではつの子育てを見ていた自分はよく知っている。
同じ厳しい母親なのに、はつと自分では、どこが違っていたのだろうかと、
惣兵衛の心を屈折させてしまった事への後悔が菊の心を過ぎってゆきました。
母として、どうであったのかと考えて、この時初めて口に出して菊は、はつに負けを認めたのでした。
それに、
床ズレが出来ないようにと菊を気遣って、はつは定期的に、菊の体の向きを変えてやっています。
今や、そんなはつを菊は内心では、自慢の嫁と感じていました。

とんびの鳴き声が遠い空から聞こえるうららかな春の日でした。
この日も、菊の姿勢を変えた後、気弱になっている様子の菊に、はつは、ずっと心に秘めてきた想いを伝えます。
「うち、こない長い事、お母様と暮らさしてもろてますのに、一つだけ、ずっと言い忘れていた事がございます。
旦那様を…あなた様の息子の惣兵衛様を、産み育ててくれはって、おおきに！
お母様が、山王寺屋の暖簾、背負て、子を産み育てる事が、どないにえらい事やったか、
今のうちには分かることやあらしまへん。けどそれやのに、あないに優しゅうて、
体もたくましい立派なお方を育ててくれはって、ほんま、おおきに。
お陰さんで、うちは今、温かい家と、明るい息子に恵まれております。ぜ～んぶ、お母様のおかげだす。」

はつから菊に贈るエールでしたが、菊は「こんな、ボロ屋で。何が温かい家や…。ふふっ。」と茶化します。
はつ＞「そうだすやろか？うちにとっては、大阪の山王寺屋の家よりも、
どないに立派な、西洋風のお屋敷よりも、この家が、温こう思えます。」

「えらい嫌み言うてくれはりますなぁ…。このお嫁さんは。ふふふ。」そんな菊流の返ししか出来ませんが、
はつの思い遣りに包まれて、菊の目頭は濡れておりました。

もうすぐ、養之助の嫁取りが済み、新しい家族が増えて、いっそう賑やかになる事を心待ちにする
仲の良い嫁と姑の姿がそこにありました。

[ナレーション]
あさの傷が治った、ある日の事。

美和の店で頭を寄せて、成澤の本の出版の打ち合わせをするあさ達でしたが、
右隣の席では、食事に来ていた平十郎が、忌々しそうな顔つきで成澤を睨みつけていました。

あさ達のテーブルの左側には亀助も食事に来ています。

あさ＞「これやったらずっと分かりやすく書いてありますな。いよいよ出版だすなぁ！」
成澤＞「はい。しかし、ここまで資金集めが難航するとは…。
やはり日本にはまだ寄付という概念が根づいていないようです。」

あさ＞「そうだすなぁ…。うちも、これから京都の方まで足伸ばして、支援してくれるお人、探してこう思います。」

「へえっ！？京都？」と平十郎が大声で叫び、
右隣のテーブルのちょうど、あさの席の真後ろに座っていた亀助も振り返り、慌てた様子で
「今から行きはるのですか？！明日は、朝一番で、銀行の方の会議が…。」と耳打ちしますが、
あさは動じる事もなく「へえ。今日中に戻ってくるようにしまひょな。」と言うと、メモを取り出して眺めながら、
「え～今すぐにでもステンショから汽車乗って、大隈様が教えてくれはりましたとこを３軒回って…
それから、もう一つ、行きたいとこもありますのや。」と言うやいなや立ち上がって、
亀助が「もう一つ？またそないな無茶を…。」と愚痴っている間に「ほな皆さん、行ってまいります。」と、
手早く挨拶を済ませもう出て行きます。

大慌てで、あさを追いかけて行く亀助でした。

[ナレーション]
あさが、京都でもう一つ、寄りたかった所とは…。

あさ＞「あ…ここや。」
千代の通う女学校の寮の、千代と宜の部屋をあさはガラス戸越しに覗いています。
そのあさの、すぐ後ろには亀助が控えています。

[ナレーション]
なんと、そこには…。

あさが来たネタバレあらすじ 22週 129話へ続く。

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