長年空き家にしていた
家の室内から動物臭がする?
兵庫県三木市のお客様から
数年空き家にしていた
住宅に行くと
室内が何とも言えない
ニオイがしていた。

数日、窓などをあけて
風通しに通っていると、
ユニットバスの天井裏付近で
動物が動く音がしたので、
別の住環境害獣防除業者
(以下:住環獣防除業者)に
調査依頼した。
その業者さんの
調査結果は以下の通り
- 侵入害獣はアライグマ
(ユニットバス点検口を
少しだけあけて糞を確認して特定)
- 侵入口は給湯器配管の
引き込み穴と他もあるかも
(家の周りを短時間1周して確認。
他の穴は施工時に煙を屋根裏内に
焚いて煙が出てきた箇所を封鎖する)
- アライグマの糞には危険な
菌が多くついているので清掃は高額
- ニオイは新開発の
消臭剤を使用する(高額)
- 健康被害が出るので、
これまた新開発の殺菌剤を
使用する(高額)
- アライグマには
帰巣本能があるため
忌避剤を天井裏と家の周りに使用
- 保証は1年間
(HPには長期保証と
うたっているのに?)
- 今日依頼してくれたら
少し値引きします
どうも話に
納得がいかなかったので
アスワットに相見積もりを
お願いしたいとのご依頼。
ありがとうございます!
う~ん、確かに
お客様から話をお聞きすると
内容のあちらこちらに
悪徳業者トークが見受けられますねぇ。
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特に最近よくある
「侵入口を封鎖するが、
再度侵入しないように
忌避剤もまきます」
という業者さんの説明。
侵入口を封鎖すれば害獣は
侵入出来ないわけだから
忌避剤なんて要らないじゃあないの?
と、その言葉に矛盾を
感じてしまうのは
私だけでしょうか?(苦笑)
ともあれ、
他社さんの意見に左右されない
アスワット独自の調査を行います。

ユニットバス点検口の上には
山盛りの糞だけど
まずは
侵入害獣の特定をするために
足音がしたというユニットバス
点検口をあけて調査。

うわぁ、
侵入害獣の糞が山盛り!
それに浴室換気扇の
排気ダクトが外れていて
(多分害獣の仕業でしょうが)、
これではユニットバスの
天井内の空気をかき回し、
糞のニオイを室内に拡散させる
手助けになっています!

ただし、
ユニットバスの
天井内は防火構造により
ボードパネルによって
囲まれているため
害獣が他の天井内に
侵入出来きず被害が
ユニットバスの天井裏に
限定されていたのは
お客様にとって不幸中の幸い。
何せ軽量鉄骨住宅の中天井
(1階と2階の間の空間)は
構造材の鉄骨で
細く仕切られているため、
害獣糞などがあっても
全ての天井板を剥がさない限り
清掃はほぼ不可能ですから、
ホント良かった!
さて、ユニットバス
天井内への侵入経路ですが、
唯一脱衣所と
浴室の壁内のみ空間があり、
床下からその空間よじ登って
害獣が侵入していることが判明。
その証拠に
ユニットバス天井の
発泡スチロール製断熱材の一部が
頻繁に通過するため
削れてなくなっていました。
しかし、
これだけ糞や荒れがあるのに
害獣を特定することができる
足跡が見当たらない。

これは他業者さんは
アライグマだと判定しているけど、
もしかしたらあの害獣では...?と、
頭の中をよぎりました。

頻繁に侵入している
ユニットバス天井内で足跡を
見つける事が出来なければ、
次は建物外部の痕跡を求めて
侵入口付近を調査することに。
えっ、
もう侵入口特定できているの?
と思う方もいらっしゃいますが、
実はお客様が「ここではないか」と
思うところにビニール袋をつめて
数日様子をみたところ、
つめたビニール袋が
毎回とれているので、
この穴で間違いないと
教えて頂きました。
(他業者にも伝えたとのこと)
お客様、偉い!
こちらの建物は
シンプルな軽量鉄骨住宅で、
いろんな箇所に穴や隙間がある
構造ではありません。
このお宅では後付けの
エコ給湯器の配管を
床下換気口の一部に大きく
開口し通しているため、
これが唯一の侵入口。
お客様が機転を利かせて
ビニール袋をつめて出入りを
確認されたことで裏付けもバッチリです!

ただ、さすがにプロが
お客様の作業のみで侵入口と
特定した訳ではなく、
害獣が出入りするときに
足をかける配管断熱材が
こすれて破れていますし、
配管や侵入口付近の
基礎部が黒く汚れていることで
プロとしての裏付け確認も
怠っていませんのでご安心を。
それと
給湯器の通信ケーブルも
切断されているようで、
これはお客様が
修理手配しておられました。

害獣の足跡を求めて床下へ。
侵入害獣の正体はハクビシン!
これだけ間接的な痕跡が
残っているにもかかわらず、
害獣を特定できる決定的な
足跡は見つけられすじまいですが、
侵入口が床下換気口ならば
ユニットバス天井内には
一旦、床下を経由しているのは
間違いない。
こうなると
決定的な証拠をもとめて
床下内を調査することにしました。

床下に潜って調査すると、
床面や配管パイプ上の
あちらこちらに
侵入害獣の足跡を発見。
やっぱり!
この丸みを帯びた
特徴ある足跡は
ハクビシンですね。
アライグマや
イタチそしてテンは
手足の爪をうまく使い
木や壁面などを昇り降りするため、
侵入経路には爪痕など痕跡が
しっかり残ります。
しかし
ハクビシンだけは
先の害獣と違い、
爪はあまり使わず
足場となる柱や縦樋などを
手足の圧力で
しっかり握りつつ
巧みに尻尾を巻き付けて
昇り降りするため、
爪痕などハッキリとした
痕跡が残りにくいのが特徴。

よってこちらのお客様宅の
ユニットバス天井内のように
囲われホコリがつもりにくい箇所では
プロでもハッキリとした痕跡を
見つけるのが難しい場合もあります。
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しかしハクビシンが
床下に侵入している場合、
ベタ基礎の床面や
床下の配管パイプには
ホコリが多く積もっているため
その上を歩くとホコリがとれ、
しっかりと足跡がつくため、
今回は床下に必ず足跡が残っている
だろと予測していました。

その他の調査結果では、
ユニットバス付近の基礎内から
ハクビシンが出入りしている
裏付け証拠に、
頻繁に通過する基礎部に
黒色汚れれた痕跡が残っていました。
床下の奥には
大量のハクビシンの糞!
侵入害獣が
ハクビシンと判ったら、
あとは床下をくまなく調査して
被害状況の確認をします。
特にお客様宅の
ミニキッチンがある周辺から
ニオイを強く感じたため、
その周辺の床下へ行ってみると...
ありゃりゃ!
ちょうど
ミニキッチンの排水管付近に
ハクビシンの糞が山盛状態。
ため糞場になっていました。
こんな状態では室内に
強烈なニオイがするのも納得ですねぇ。

ハクビシンの糞には
果実の種子が含まれていることと、
ケカビ属などの「カビ」が発生すのが特徴。
この糞にも
種類は不明ですが多くの種子や
銀杏の種子が含まれ、
カビも多く発生していたことからも
侵入害獣がハクビシンだという
裏付けにもなります。
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それにしても
前に調査した他業者さん。
お客様の話によると
床下調査はしていないようなのですが、
消臭は先ず「発生原因」を除去した後、
建材などに吸着したニオイの分子などを
薬剤を使用して軽減することが基本。
いくら
新開発の薬剤?を使用したって
こんなに大量の糞が残った状態で
ニオイを消し去ることなど
出来ないはずですが(苦笑)
お客様には
全ての状況をまとめた
調査報告書と見積書を後日、提出。
早速ご依頼の返事を頂き、
ハクビシン防除施工に
着手させて頂きました。
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施工は
建物内にハクビシンが
潜んでいないか確認後に
侵入口を封鎖。
ユニットバスの
天井内はもちろん、
床下にあった
ハクビシンのため糞も
キレイに清掃。
そのあと、
殺虫消毒作業を行い施工完了。
室内のニオイもかなり軽減され、
お客様にも喜んで頂きました!
以下の写真の通り、
床下あったハクビシンの
ため糞だけでも
土嚢袋2袋ほどの量でした。
床で這いつくばっての
清掃作業はホント疲れますぅ...(涙)

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住環獣防除は
「今、何が起こっているのか」
をキッチリ把握してから
防除計画をたてるのが基本。

先の業者さんのように
侵入害獣の判定を
間違えるのは論外として、
今回のお客様は
ハクビシンの家屋侵入阻止と
室内のニオイの軽減がご要望。
いくらハクビシンの侵入を
阻止できたとしても、
ニオイの原因を突き止めずして
もう一つのお客様のお困りごを
解決することはできません。
「見積依頼をした業者が
隅々まで調査を行い、
お客様の困っているとこに対して
納得できる説明をしてくれたのか」
これもお客様が
「よい住環獣防除業者を選び」を
するにあたっての重要なポイントです!

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