お寺の施設に侵入する
ハクビシンとの攻防戦開始！
【前ブログ記事のあらすじ】
数年間、
害獣侵入に悩まされていた
京都府郊外にある
お寺施設防除の
痕跡調査結果から
「アライグマ」
「ハクビシン」
「シベリアイタチ」
が過去に侵入していたことが判明。
今回、
防除施工を行うにあたり、
侵入害獣を突き止めるため
ビデオカメラを設置。
録画動画を確認すると
侵入建物の奥から現れたのは
「ハクビシン」
この広いお寺の
害獣防除対策を
どのようにして行うのか、
思案するアスワット・福永。
前回ブログ記事はこちらをご覧ください！
広い施設内での
防除施工が難しいハクビシン
相手がハクビシンとなると
この広いお寺の施設を防除するには
気を引き締めて望まなくてはなりません。
その理由は
他の害獣と違い
ハクビシンは子別れが遅く、
母親や兄弟・姉妹たちと一緒に
長期間群れで行動している
ことも珍しくないから。
そんなタイミングで
広い施設内に侵入している場合、
私たちプロでも閉じ込め防止や
追い出し策には非常に苦労します。
（詳しくはこの記事の
後半に説明します）
どんな害獣防除の現場でも
ベストな防除計画を立てるためには
「この現場はでは今、
どのようなことが起こっているのか」
防除する側が
きっちり把握することが大切。
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こちらのお寺では、
侵入しているハクビシンが
単独なのか？
もしくは群れなのか？
その結果次第で
防除計画が大きく変わるため、
引き続きビデオ録画された動画の
チェックを行いました。
ビデオチェックの作業はつらい！
この現場のように
何頭侵入しているのか？
または現在建物中に
いるのか？
いないのか？
を確かめるには、
たまに他業者さんが使っている
「トレイルカメラ」（センサー付き
簡易型ビデオカメラ）は使用せず、
必ず連続録画専用の
ビデオ機器を使用します。
トレイルカメラのように
センサー感知で録画を
開始する機器では
センサーの感度や不具合によって
全ての出入りを確実に
録画出来ているとは限らない
というのがその理由。
アスワットでは
ハードディスクに
連続録画した動画を、
必ず目視でビデオチェック。
「何時何分に出た！」
「何時何分に入った！」
という
ハクビシンの全行動を
もれず表にまとめます。
その結果をもとに
現在建物内に
何頭侵入しているのかを
確実に把握するわけです。
しかしそれには
大変な手間と時間、
それに忍耐力を要する作業を
行わなくてはなりません。
今回の場合、
夜に１頭のハクビシンが
出て行った時刻から翌朝に
私がビデオチェック作業を
するまでの約13時間、
動画を6倍速にして
確認するのには
単純計算でも
有に2時間はかかる上に
イタチやテンのように
俊敏な動物の場合は
一瞬にしてカメラ前を
通り過ぎるため、
何度も巻き戻して
再チェックする場合がほとんど。
そんな作業を含めると
３時間ほどの時間を要します。
ホント、
地獄のような作業！
（ビデオチェック動画の
ほとんどは何も映って
いないのも辛い・・苦笑）
さて今回は
１頭のハクビシンが
夜の７時頃に出て行ったあと、
翌朝の４時半過ぎまでは
何も映らずじまい。
チェック作業の
疲れがピークに達したころに
やっとハクビシンが現れました。
侵入しているハクビシンの頭数は？
ハクビシンが現れてから
全ての録画動画を
ご覧いただくのは大変なので
解りやすいよう動画編集したものを
ご覧ください！
結論、
昨夜は建物内に
１頭しかいなかったのに
今日は４頭も侵入していた。
それも仲良く
ペアで二手に分かれて！（笑）
あー、これは厄介やー！
あー、これは厄介やー！
あー、これは厄介やー！
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一般住宅なら煙や薬剤などで
何とか追い出してから
床下の侵入口を
封鎖することもできますが、
この建物は一般住宅など
比較にならないほどの広い施設。
その上、
２棟がそれぞれ
複雑な２階建て構造なので
煙や薬剤を使用して
追い出し作業を行っても
「こちらをやればあちら」
「あちらをやればこちら」
とバラバラに移動し、
それぞれの個体が
どこへ行ったのか？
隠れたのか？
などなど
全てを行動を
把握することなど不可能、
こうなると
まさにイタチごっこならぬ、
ハクビシンごっこに
なりかねません！
捕獲をするためには
許可申請手続きが
完了するまでに
時間がかかり過ぎる！
早くこの案件を
解決させないと、
いつ法事などで
本堂や施設を使用する
ことになるかもしれません。
今回もなかなか厳しい案件やぁ。
うーん、悩む…。
さあ、どうする。
アスワット・福永！
次回に続く！
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