野生鳥獣被害防止
マニュアルとは?
農林水産省が監修する
野生鳥獣被害防止マニュアルは
農作物被害の軽減を目的とした
鳥獣対策に関する
被害データや動物の生態、
被害対策技術などを掲載した
マニュアル冊子。
私が所持する
野生鳥獣防除資格
『鳥獣管理士』の参考書にも
なっている優れた内容です。
最新版は
「関連制度編」「総合対策編」
「鳥類編」「中型獣類編」
などがあり、
4〜5年ごとに随時
改訂されるようですが
今回は
アスワット代表を務める
福永健司と顧問の渡辺茂樹が
「野生鳥獣被害防止
マニュアル・中型獣類編」
企画編集委員の
末席に加えて頂き
制作に関わりました。
野生鳥獣が
農作物に与える被害金額は
近年減少傾向にあるものの
令和4年度では156億円
にもなります。
中型獣類は
アーバンアニマルの中でも
人との軋轢が多い
総被害金額の中で
アライグマ、ハクビシン、
タヌキ、キツネ、アナグマ、
ヌートリア、テンなどに
代表される中型獣類の
被害金額は13億円と
占める割合は少ないのですが、
動物が都会へ
進出する事によって
人と野生鳥獣の軋轢が
年々増加している
アーバンアニマルが
問題視される現在。
アーバンアニマルの中でも
奥山などで繁殖活動を行う
イノシシ、シカ、サルと違い、
アライグマ、ハクビシン、
テン、シベリアイタチは
住宅の屋根裏などに
侵入して子育てをするなど
人の生活環境に密接して
生活するため、
生産者の立場からは
実際の被害以上に
クローズアップされる場合や
逆に
大型獣害にまぎれて
被害が表面化していない
可能性もあり、
なかなか
本当のことが
つかめていない状況下で
成果のでない
間違った防除対策を
行なっている方々も
少なくありません。
正しい事実に
基づいた防除技術マニュアル
今回のマニュアルは出来るだけ
「正しい事実」に
基づいた技術対策を
わかりやすく掲載しており
農作物被害でお困りの
生産者の方々には
もちろんのことですが、
環境整備(生息環境管理)の
潜み場所の対策では、
寺社仏閣、民家での
休息・繁殖場所を
地道に侵入口の封鎖することで
個体数を減らしていく
といった
個人レベルでできる
中型獣類被害防止対策の
重要なポイントも紹介
していますので、
農業に関係のない方でも
充分参考になる内容に
なっています。
また、
中型獣ごとに
その生態や行動特性、
痕跡の特徴などが
わかりやすく掲載されていたり、
QRコードから
簡単に動物の動画も
ご覧になれますので
中型獣類の勉強にもお勧めです。
(農作物被害は少ないですが
西日本の住宅侵入被害を
及ぼすシベリアイタチも
コラムで掲載しています。)
野生鳥獣被害でお困り方や
興味のある方はぜひご覧下さい!
野生鳥獣被害防止
マニュアルはこちらから!
これら「野生鳥獣被害防止マニュアル」は
農林水産省のホームページより
無料でダウンロードすることが出来ます。
【関連サイト】
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