先日、兵庫県尼崎市のお客様からこんなご相談がありました。
昨年末の朝方、
2階の屋根裏から動物の足音がした。
その後何も無かったが、
一週間前から毎日朝方に足音がするので
WEB検索で見つけた害獣防除業者さんに
調査依頼をした結果、
イタチとネズミの仕業らしく、
アスワットさんんには失礼ですが
相見積もりお願いしたい、とのご相談。
「お客様、お気遣い
ありがとうございます!
相見積もりはどんどん
取った方がいいですよ。」
と、見積調査をお受けして
さっそく伺うことに。
お客様宅は
木造住宅2階建て築50年ほどで
2回ほど改築を行っておられ、
築年数からするとキレイに内外装です。
お話を聞くと動物の足音は朝方だけ。
2階で寝ている奥様と
子供が足音を聞いたことがあり、
1階で寝ているご主人さまは
その足音は聞いたことがないとのこと。
先に調査した
害獣駆除業者の話によると
「屋根裏に敷いてある
断熱材の上にオシッコ跡と
独特なニオイが残っていますので
侵入動物はイタチです。」
「ネズミの繁殖が原因で
捕食するイタチが侵入するので
ネズミも駆除しなくては
いけません!」
といわれ50万円ほどの
見積りを提示された上に、
「このイタチの尿の
ニオイは多分、
子供を産むかもしれません。
プロしかわかりませんが、
妊娠しているメスイタチの尿は
特別なニオイがしますからねぇ。
早く駆除しましょう!」
断熱材の上に残ったイタチの尿跡の写真を
お客様に見せながら即決を迫られたとのこと。
お客様からアレコレ聞き取りをしたあと、
「出産前の
メスイタチの特別な
尿のニオイなんか
あるかぁ!」
と半ばあきれながら、
私も前業者様と同じく2
階の屋根裏調査に臨みました。
先ず屋根裏を隅々まで調査しても、
イタチはおろかネズミなど
それぞれの足跡や糞、断熱材の荒れ、
そしてニオイが全くありません。
私が先に
見積調査をしたならば、
お客様には
「屋根裏に害獣の
形跡が全く無いので、
足音は何か別の
原因かもしれませんよ!」
と説明するような状態です。
最後は、
その業者がお客様に
見せた決定的証拠である
「特別なニオイのする
イタチの尿跡(苦笑)」
を探します。
確かに尿が乾いた後に
残ったような跡が
断熱材の上にありました。
しかし、
イタチ独特の強烈な
動物臭は全くありません。
こういう場合、
私は必ずその上の屋根の
野地板を確認します。
なぜならば、
屋根からの雨漏りでもこういった
シミ跡が残るケースが
多々あるからです。
その場合、
その上の野地板をみると
必ず野地板や野地板を支える垂木に
雨染みがついています。
あ、やっぱり!
予想通り雨染みが
垂木についていて、
断熱材のシミ跡の真上から
伝い落ちていることがわかり、
尿らしき跡の正体は
「雨漏り」という結論。
「形跡が全くないため
現在、屋根裏には害獣は
侵入していない」
「業者が言った
イタチの尿は雨漏りの跡」
という調査結果を
お客様に説明の後、
私の推測ですがと
前置きした上で
「ご安心ください。
今のところ害獣が侵入して
今後大変なことになることは
先ずありません!
ましてやイタチが
子供を産むこともありません。」
「音の原因は
屋根がスレート瓦であるため朝、
屋根上に鳥がとまって歩く音の
可能性もあります。
少し様子を見られた方が良いです。」
と言った内容の話を
証拠写真を見せながら
ご説明させて頂くと、
お客様も
「もう少しで悪徳業者に
騙されるところでした。
アスワットさんに
来ていただいてよかったです!」
と、大変喜んで頂きました。
しかし最近私たち害獣防除の業界では、
このようにお客様のわからないを
利用して意味のない施工や、
きっちりとした成果の出ない施工をし、
暴利をえる悪徳業者が急増しています。
当然、私どもも
慈善事業ではありませんので
お仕事を頂く方が良いに決まっています。
その前に、
私たち害獣駆除の
プロフェッショナルとして
お客様のためになり喜んでいただくことを
使命とする誇りだけは
持ち続ける事業者でありたい。
最近お客様から、
悪徳業者に関する目に余る事例や
トラブルのご相談が多いので、
家屋侵入でお困りの方への注意喚起と
私たち害獣防除業界に携わる者として、
更に襟を正す意味にで
この記事を書きました。
機会あるごとに、
悪徳害獣駆除業者の手口情報を
このブログでご紹介させて頂き、
少しでも家屋侵入でお困りの方の
お役にたてれば幸いです。
あわせて読みたい関連記事
害獣駆除専門 アスワット テレビCM