夏から秋口のかけて
家屋内侵入のご依頼が多くなる
『テン』のお話。
「テン?ってどんな動物?」
「見たことないわー、
そんな動物、都会にいるの?」
一般の方々には
そんな疑問が真っ先に
思い浮かぶと思いますが、
アスワットの調査では
関西でイタチについで
天井裏などへの家屋内侵入被害が
多いのが「テン」で、
特にこれから秋口までは
一時的に家屋侵入が
増える傾向にあります。
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正式にはニホンテンという名称
正しくは二ホンテン
(Martes melampus)と呼び
食性は
大きくいえば雑食ですが
主に果実などを好む
ベジタリアンな面もあることから
イタチのように
平地が広がる都市中心部に
生息しているのではなく、
どちらかといえば
果実などが摂取できる
山と平野の境界、
いわゆる林縁部辺りに
生息しています。
近年、
山林開発によって
造成された新興住宅街での
家屋内侵入増加率のトップに
上がってきているのが
このテンなんです。
テンはなぜ夏から秋口にかけて
家屋侵入が多くなるの?
ではテンはなぜ、
夏から秋口にかけて
家屋侵入が多くなるのでしょう?
その鍵は
テンの生殖生態に関係します。
イタチ、ハクビシン、
アライグマなどは
早春に交尾後、
30日間ほどの妊娠期間を経て
出産となるわけですが、
テンはそれらとは異なり
7月中旬から8月中旬頃に交尾を行い
受精後、来早春までの期間を経て着床、
約30日間ほどの妊娠期間の後、出産となる
日本に生息する
イタチ科では珍しい
ハクビシンなど家屋内侵入動物は
春、交尾行動を
いろんな場所で
行われるため、
その時期の
家屋内侵入が一時的に増え、
お客様からの調査依頼も
同様に増加します。
それと同じように
夏から秋口にかけて
交尾行動をするために、
テンの家屋内侵入が増える
ということなのです。
そのテンの
防除調査依頼が
今年は非常に多く、
一時的ですが
イタチの防除調査依頼数を
超えたほどです。
(とはいえ、
お客様が始めから
テンの被害だといって
ご依頼頂く事はなく、
イタチやハクビシンと間違えて
ご依頼頂くのがほとんど。)
天井裏で糞の量が多いのがテン
テンはイタチ比べカラダが
ひとまわりほど大きいため
一度にするフンの量も多く
天井裏などにひとたび
テンの侵入が始まれば
たちまち天井裏が糞だらけに
なることもしばしば。
「今は少し静まっているけれど
走り回っていたなぁ。。。」
など心当たりがある場合、