今回の記事は、近畿圏内でイタチに次ぐ屋内侵入被害の多い『テン』をご紹介。
二ホンテン(以下:テン)は一般の方にはまだなじみがないようで、イタチと勘違いされている方がほとんど。
中には
『テン?どんな動物ですか?』
と存在すら知らないという方もおられますし、駆除業者でさえ糞や形跡などを見て正確にイタチとテンを判断できる人は少ないと思います。
そんなマイナーなイメージの二ホンテンですが、天井裏等に侵入して断熱材を荒らしたり、子育てをしたりと、ここ数年で防除依頼件数が急激に増えています。
イタチ(シベリアイタチ)は主に平野部など街にたくさん生息していますが、テンはどちらかと言えば低い山裾から里山といわれるような山際に沿った平野部付近に生息していて、山際に建っている民家の天井裏に侵入することが多いようです。
イタチ(シベリアイタチ)、テンそれぞれともに雑食性ですが、イタチはカエルやザリガニ、ネズミなどの小動物を好むのに対して、テンはアケビやザクロ、ビワなどの果実や木の実を好んで食べているので、テンの糞の内容物からはそれらの種子がたくさん混じっており、侵入害獣特定材料の一つにもなります。
イタチは糞のニオイが強烈でそれはそれで大変なのですが、テンはニオイではなくその糞の量。
これはイタチの糞の量の比ではありません!
長年テンが天井裏に繰り返し侵入していた現場で屋根裏などの清掃作業を行う場合、相当な量の糞掃除を覚悟しなければなりません。
その一例がコチラ!(糞掃除になれている私たちでもテンの糞被害は少しひきます・・苦笑)
凄いでしょ!
ですからこんな被害になる前に早めの対策を。(お互いのためにも。。。。笑)
少し前になりますが兵庫県内の一戸建ての別荘にテン防除のご依頼があり、その時にビデオ撮影をしたのでご紹介!
1頭くらいが出入りをしているんだろうとビデオチエックをしていると片目のテンと普通のテンが出入りしているのに気づきました。
詳しく調べてみるとテンのメスが数頭の子育てをしていたようで親のテンを含め4~5頭が出入りしており、特に片目のテンはヤンチャかつ甘えん坊で、外に連れ出そうとするお母さんテン(らしき)をかなり困らせている様子も。
ちょうど子育てが終りをむかえ親離れの時期だったのでしょうが、テンのファミリーをビデオ撮影出来たのは非常に珍しいのでその一部をご覧いただきますね♪
この後、テン一家には申し訳ないのですがこの別荘内から出て行って頂き、二度と入れないよう防除作業を施し完全防除となりました。
それにしても片目の甘えん坊テンくん、はやく一人前になって元気に山を走り廻ってくださいね♪
害獣防除専門業者アスワット顧問・渡辺茂樹(動物研究者)のブログ『いたちものがかり』の中で二ホンテンについて詳しく書いていますので是非ご覧ください!
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