穴付近に形跡があっても侵入口とは限らない！害獣の入口と出口が違う場合もありますよ。

今回の記事は素人の方はもちろん、害獣駆除業者にも勉強になるお話。

兵庫県三田市のお客様から

5年ほど前より１階と２階の間に
時々動物が走り回っていた。

昨年末は天井裏からオシッコが
落ちてきたため早く対策をと
アスワットにお願いしたとのこと。

先ずは侵入害獣の特定。

ユニットバス点検口より中天井を除くと

目線の先に害獣の溜めフン発見。

よく観察すると糞の内容物に

多くの種子を含んでいます。

また、アライグマや

ハクビシンよりも糞の太さが細い。

「二ホンテン（以下：テン）」

ですね。

イタチに比べてニオイも少なく

溜めフンの量が多いのもとくちょうです。

それと気になったのが

ユニットバス近くの壁面。

壁中のバラ板がテンの爪によって

かなり削れていて、

その近くの銅配管の断熱材も

削れている。

このバラ板の爪痕のつき方をよく見ると、

壁中を駆け上がっているつき方なので、

床下からバラ板を階段のように駆け上がり、

銅配管の上に足をかけて通過、

中天井に侵入しているのだろうと

予測しました。

そうなると

侵入口は床下の可能が高い。

次は侵入口の特定です。

害獣侵入口の定番、

基礎回りにある床下換気口を

ひとつづつ点検するために

建物周囲を一周します。

お客様宅、塀の上に何やら動物の足跡。

よく見るとテンの足跡ですので、

やはり侵入害獣はテンに間違いなさそうです。

で、基礎部分床下換気口を

３つほど調査すると予想通り、

床下換気口の格子が何本か無くなっていて、

テンなら充分に侵入できるの穴が開いています。

後でお客様に確認すると昔、

温水器を使用していたので

床下換気口を一部開口、

外部室外機から建物内へ

配管工事をしていたとのこと。

なるほど、

だからユニットバス付近に

銅配管が通っていたんですね。

もう少し調査するともう1ヵ所、

同じような穴が開いていましたので

床下侵入口は計2ヵ所でした。

さて、それ以外にも屋根部分にも

侵入口はないか確認しましたが、

寄棟屋根で屋根の重なりも全くないため

屋根からの侵入はないなぁ・・・

と思っていた矢先。

ふと玄関上の壁を見ると、

等間隔に不自然な汚れが壁面に

付着していることに気づいて、

その上の面戸板（屋根を支える垂木と

垂木の間の目隠し板）がない部分を発見！

ここからもテンが侵入しているのか！

と一瞬思いましたが、すぐに

「ここからは入れない。

テンが出口にしているだけやなぁ。」

と思い直しました。

その理由は、

テンが面戸板のない部分から

侵入するまでの

足場がないからです。

いくら樹上生活動物で

アクロバット的な動きをするテンでも

垂直面をスパイダーマンのように

登ることはできません！　

要するにテンの出口専用でその穴から、

いったん壁面に足をつけて飛び降りる際に

ついた汚れ（形跡）ですね。

結論

テンは

床下換気口の開口より床下に入り、

ユニットバスと外壁との壁中を

駆け上がって中天井に侵入。

外部へは、

玄関上の面戸板のない部分から

飛び降りて出ていくという行動パターンが

これで明確になりました。

このように、

ただ穴の周辺に

侵入害獣の形跡があるからといって

「ここが侵入箇所だ！」

と決めつけてしまうと、

真の侵入口を見落としてしまう

ことにもなりかねません。

形跡のつき方や方向、

その他の情報を総合的によく考えて

メインの侵入口を特定することが大切です。

あ、こんな記事書くと

大阪支社長の「隊長」から

「代表！またアスワットの

ノウハウを公開してぇー

駄目ですよ！」

とお叱りを受けそう・・・（苦笑）

いやいやこれくらい公開したって大丈夫。

こんなことは

アスワットのスタッフであれば

初歩中の初歩！

あたり前田のクラッカーです。

（無視してください）

アスワットのスタッフ全員、

害獣防除に対する「知識」や「技術」

はこんなものではありません！

よろしければ、

害獣家屋侵入被害でお困りの方、

日本最高レベル、害獣防除の

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ぜひ比べて実感ください。

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